42.拡散
早速、振り撒いています。見えないし、感じませんが。
「エル!」
「うわー。思ったよりいるね。あんまり動きが激しい人は、将軍お願いね」
「承知」
蟲人さん達が怪しいと思った所から出るわ、出るわ。人に対して、失礼だけどいきなりにょきっと動かれると驚く。蟲人さん達とは逆に、良く寝たーという伸びを大小様々な樹人さん達がすると壮観だ。小さいお花の樹人さん達は可愛いんだけど、樹齢何百年という人達は大きさから一つの動きでもとんでもない。
「続々、起きてくるね」
「うわっ。これも、こっちも! そっちも、あれもかー」
エルが呆れきって、将軍は驚いている。蟲人さん達の察知能力流石です。でも、これだけ隠れているって・・・。ここは蟲人さん達の国だよね?
「国の境は何処なの?」
「うーん? あの辺?」
「あの辺り位だ」
「これまたざっくりだね」
「国境あって無いようなものだから」
「え? 無いの?」
曖昧な言葉に、感想を述べると驚いた。
「樹人の国は境が決め辛いんだよね。国としてあんまり機能していないし、樹人の代表も不明なんだよね」
「左様」
「大丈夫なの?」
「樹人のモットーは『生きれる所で生きる』だからさ」
「でも樹人さん達は一応、国と言われる場所にまとまっているんだよね?」
「多分?」
「え? それも分かんないの?」
「早々、国の中心部へは行けないし、行かないかな」
「辿り着けないの?」
「招かれないとね」
「招く誰かがいるの?」
「推測だけどね。それが一人なのか、複数人なのかも不明ー」
謎が多い国だね。けど、このまま起こして回っちゃって良いんだろうか?




