38.商品化
お昼寝処みたいにしちゃうのはどうだろう? 良いんじゃないかな? 宿泊まで考えると大変だし、少しでも仕事をしたい蟲人さん達ならお昼寝位が妥当でしょう。
「エル、フェロモンの商品化なんだけどさ」
「うん?」
私がまだ考えていた事に、エルが若干呆れたような顔で聞いてくれる。
「お昼寝専門の、お休み処みたいにしたらどうかな?」
「へー。何時間かで、フェロモン抜いて人員は総入れ替え?」
「そう。蟲人さん達には効きすぎるし、一つ一つの商品にエルの手を借りていたら大変だからさ」
「そうだね。良さそう。逆に樹人はどうする?」
賛同を得られた事に気を良くしながら、若干怖いが想像してみる。
「同じ部屋みたいにしたら、暴れ処になっちゃうよね?」
「発散できる所にすれば良いかも?」
好きな事をするのが良いけど、ある程度の人数が集まって楽しめるものか。
「歌って、踊って、騒ぐ? ライブハウスのような?」
「下手に活性化した状態で仕事をすると、どうなるか分からないし。身体を動かすにしても、運動するにはかなりの広さが必要になるしね。密閉するなら音系、良いかも」
活性化状態が常じゃないからね。フェロモンに頼る仕事は危険です。
「急激に萎れちゃったら困るもんね。樹人さん達は、やっぱり生態は植物っぽいの?」
「近いものがあるから、一気に活性を上げるとどうなるか。栄養失調で枯れたりとか・・・」
「そこは研究しかないよね」
エルは問題が起こりそうな研究に渋い顔をしながら頷いた。
「そうだね。蟲人で力の強い人に一緒に立ち合って貰うようにしておくね」
「お願いします」




