35.必要か?
将軍の退出の挨拶で、慌てて見送る。そして、エルを見た。
「どうなったの?」
「ゆうは益々危険になりました」
「・・・わー」
エルが率直に言ってくれたお陰で、危険度が跳ね上がったことが分かりました。理解したくないけど。
「樹人さん達はフェロモンがそんなに必要なの?」
「うーん。必要か必要じゃないかって言われたら、必要無いだろうね。周りから見れば」
えー。娯楽のような物なの?
「本人達は欲しい?」
「中毒性は無いと思いたいけどね。欲しいかどうかは樹人によるかな?」
「人、それぞれね。今回やってきた樹人は欲しい人?」
若干フェロモンの扱いが危ないね。蟲人さん達への対応とは違ったものにしないと駄目という事か。
「うん。蟲人みたいに動ける自分が嬉しくて堪らないって感じだったよ」
「ああ。そう。それは、何よりだけど、困ったね。でも、樹人さん達がそんなに動けても大丈夫なの?」
「それも不明」
筋肉はあるかどうか分からないけど、筋肉痛的な何かが来ちゃうかも。
「反動とか副作用が来るかもしれない?」
「来ないかもしれない?」
エルもやけになって面白がってる。仕方が無いね。蟲人の国のために私を呼んだんだもんね。思わぬ所で別の反応とは驚く。
「本人達の影響はまた研究と検証だろうけど、周りへの影響は?」
「それもどうだろう? そんなに活発に樹人が動けた事が無いからねー」
「植物に近いんだもんね?」
「動かないねー。本人達もそれをそんなに気にしないし。基本的に自給自足だから」
「そっか」




