24.仕事を作る
「エル! 小っちゃくなっちゃったよ!!」
「ああ。ちょっと範囲広すぎた」
「え?」
やちゃったーと軽い感じで言うエルと女王蜂さんを見比べる。
「女王蜂に付きものは何でしょう?」
え? 突然、クイズ?
「働き蜂?」
「正解!」
「え?」
当たったけど、疑問しか出てこないよ。何処かに働き蜂さんがいるって事? 思わずキョロキョロする。
「働き蜂が女王蜂を助ける形が普通なんだって」
「蜂さんはそういうものなんだろうって言うのは分かったけど、小さくなるのは普通じゃないでしょう?」
エルがまあ落ち着けとばかりに微笑む。
「今回の女王蜂は仕事熱心でね」
「そうなんだ」
そうだろうね。蟲人さんは誰もがそう。当たり前の返事をする。この国に来て、目の当たりにし続けているよ。ちょっと休憩なんて無いからね。逆によく仕事があるなと思っちゃう。不思議に思っていたら作っているんだって仕事を! 仕事を作る仕事もあるらしいよ!! なんじゃそりゃと思うよね。
「この度の女王蜂は仕事好きの蟲人の中でも、子供の時から筋金入りの仕事好きでね。今も子供だけど。勿論、働かなきゃ生きていけないのなら、蟲人は誰でも手を差し伸べてくれるから働く事にはならないんだけど・・・」
「働いているよね? もしかして、働くのを止められないように働き蜂さんに大人にして貰っているって事?」
恐る恐る立てた予測を聞いてみる。
「そういう事」
「うーわー。大丈夫なの?」
色々問題があるよね。魔法ででも大人になれば仕事をしても良いの?
「大丈夫じゃないから、フェロモンの実験に協力して貰ったんだよ」
「そっか」
女王蜂さんに魔法を掛け続ける仕事もあるってことね。我儘を叶える仕事はありなの? 習性だから仕方が無いのかな? それで魔法担当の働き蜂さんを、うっかりか確信的かでフェロモンの範囲に巻き込んでしまったと。働きたい子供に勧められるフェロモンの仕事は休み扱いなの? どうなってるの、蟲人さん!?




