23.甘えます
検証の結果、全てにフェロモンは含まれているとのことです。私の体質優秀だな。蟲人さんの全能力の高さと張るよ。
「ゆう、商売になるよ」
「でもさ、エルにずっとお世話になっちゃうよ」
「ああ。それなら便利な道具でも作るから、心配しないで」
「そう?」
「国の事業になるからさ、お休みはしっかり休めるように、フェロモンも支給されるし」
「そんな事になったんだー」
私はまだ外に出歩けていないのです。危険だからね、お互いに。対、蟲人さんへは絶大な効果を発揮する一般人の私だからさ。攫われても危険です。自分が関わる会議も参加できず、エルに聞いています。電話会議のようなことも出来るのですが、私は国の機密情報扱いなので。
「消臭は私に甘えておいて」
「分かったー。お世話になります」
「ちょっと、一日だけなの!?」
女王蜂さんが飛び込んできました。御協力頂いてその日は物理的に香りを薄める以外に無いという事で、お礼を言って別れたんですよね。その後?
「エル?」
「いや、特に協力を要請していないよ」
「色々やる事があるでしょう!! 協力してあげるって言っているのよ!」
意地っ張りな感じ? 私が協力してあげなくもないわという事らしい・・・。蟲人の国では理解され辛そうな態度だけど大丈夫だろうか。真面目で勤勉な国民性だから、素直に受け取ってしまうと拗ねちゃうし、面倒臭いなってなるみたい。意外と効率重視なのかも。ひそひそとエルが教えてくれる。
「何を二人で話しているのよ!?」
「はい」
「ほいっ」
慣れたものよ。ぽふっとソファで受け止めた。あれ? 音が軽いよ。




