22.空気
将軍がエルだけでは無く、私にも宜しく頼むと仕事に戻ったので、私達も戻る事にする。
「ゆう、準備は良い?」
「え? どういう事?」
「続けていくよ!」
そういう事ね。反射神経、蟲人さんに追いつけるかな・・・。まあ、やってみよう。
「うん」
「はっ」
「ほっ」
「ひっ」
「ふっ」
「へ」
「へへ」
ちょっと、笑って検証になって無いんじゃないの? 掛け合いして遊んでいる訳じゃないの。立派な実験だから。でも女王蜂さんは動きが無い。安眠中。
「ねぇ。あんまり変わらないよ」
「そうかも。香りを薄めるって難しいね」
「目に見えないからね。しかも私達は感知出来ないし・・・」
二人で悩む。薄めるのは加減がね。液体を薄めるのは分かり易いけど、香りはフェロモンが入っていない空気を混ぜる。少しでもフェロモンが入っていると寝ちゃうと。能力高いのも考え物だね。
「魔法で薄めるのは諦めようかな」
「うん。どうするの?」
「ゆうは常時消臭ね」
「・・・はーい」
フェロモンを抑えるためだからね。
「フェロモンは物理的に薄めます。種類豊富に」
「え?」
「原始的にゆうの側の空気」
「空気・・・」
空気、売りますか。
「お風呂の残り湯も危険かも」
「お湯」
「食べた後の食器とか」
「それもう、ストーカだよ」
「でも、フェロモンが何に含まれているか分かってないよね?」
「確かに。汗が有力だけど。涙もあるかー。嗅いで貰うの?」
「そうなるね」
「そうなるかー。気が進まないけど・・・」
「最初だけだから」
「うん。私の安定した生活のためにやるよ」




