76.同じ気持ち〜sideキール&ローランド〜
俺は、休日ではあるが王宮のロンの元へ来ていた。
誘拐事件が未だに、解決してないしで一刻も早く解決できる様に今まで集取した情報をまとめて見直していた。
一緒にいるロンの表情が胡散臭すぎて耐えれなかった俺は、ロンに辛気臭くなるのはやめてくれと言った。
どうせ、原因はかおの事だろうと思ったから話を聞けば、やっぱりそうだった。
普段は、聡明なくせにこーゆー時には全く駄目だと思った俺は、かおと手紙はロンに絶対見せないと約束したがあまりにも情けない姿のロンを見て約束を破ってしまった。
手紙を読んだロンは驚いていた。
手紙を読んだロンは、何で自分に手紙の事を相談しなかったのかみたいな表情をしてたから俺は説明した。
俺の説明を聞いて、ようやくかおの気持ちを察したようだった。
本当に、世話が焼ける友達だよなーって思ったよ。
何か、前世でチームのメンバーの世話焼いてた時の事を思い出した。
こんな事、ロンに言えないけどな。
ひとまず、ロンはかおとちゃんと話をしようと決めたみたいだし、俺のお節介もここまでいいなと思って安心していた矢先の事だった。
街の捜索から帰ってきたローランドが、誘拐事件の主犯格を突き止めてきた。
どうやら主犯格はスリム男爵だった様だ。
あまりに意外な人物に驚いた。
令息であるライナー様も関与している可能性があると聞いた時、俺はふと昨日かおから聞いた事を思い出した。
俺は、今日かおがライナー様と共に乗馬をすると言っていたことをロンとローランドに話した。
ロンが、すぐ行動に出て俺とローランドに指示をした。
俺とローランドは、指示通りに動いた。
(どうして、かおはいつもいつも厄介事に巻き込まれるかなぁ…あれは…前世でもヤンキーになる為に生まれてきた様な子だったけど、今世でもそーゆー定めなのか?ったく…世話の焼ける妹分だな…だが…無事でいてくれよ…かお…)
俺は、そんな事を思いながら馬を走らせた自邸へと向かった…
※
私は、休日だが誘拐事件が未だ解決してない為に今日も民街へ出て捜索をしていた。
捜索してるいる時に声をかけられた。
声をかけてきたのは、ブリアが民街で知り合ったというポールだった。
話を聞けば、ポールは事前にブリアに誘拐事件の情報が何か分かれば教えて欲しいと頼んでいた様だった。
ポールに、ブリアに伝えてくれと言われた内容に私は驚愕した。
何と、今回の誘拐事件の主犯格と思われる人物はスリム男爵だったのだ。
私は、ポールに礼を言い急ぎ自邸へと戻った。
父上に事の内容を説明した後、以前、怪しい貴族がいないかと調べたときの書類の写しをもう一度隅々まで確認した。
一時期から少しづつではあるがスリム男爵家の資産が増えていっていた。
つい、最近では丘のそばにある乗馬場を買い取っていた。
そして、更に詳しく調べると人身売買をして裏取り引きをしてる事実が発覚したのだ。
表上は、武器と防具の取り引きなのだがよく見ると不自然な点が見つかった。
私は急ぎ、クリスとアーサーを連れ不自然な点があった取り引き相手の元へ向かった。
そして、人身売買の裏取引の証拠となる書類を入手したのだ。
書類は、クリスとアーサーに託して私は急ぎ王宮のロンとキールの元へ向かい事の流れを一通り説明した。
息子であるライナー様も関与の疑いがある為に、拘束をした方がいいと結論づいた。
そうなれば、すぐに行動をと思った矢先にローランドが口にした話を聞き私は唖然となった。
どうやら今この時、ライナー様と一緒にいるのはブリアな様だった。
誘拐事件の主犯格である、スリム男爵家の令息とブリアが一緒にいるなど、ブリアに危険が迫っているかもしれないと思うと私は血の気が引くのを自分でも感じた。
急ぎ乗馬場へと向かうと思った瞬間、ロンがキールと私に指示を出した。
ロンの指示とはいえ聞くことを躊躇った。
だが、落ち着いて考えると身内である私がこんな状態でいけば更に、ブリアを危険な目に遭わせてしまうかもしれないと思い私は、ロンの指示通りに動こうと了承した。
(ブリア、どうか…無事でいてくれ…私の可愛い妹よ…どうな、元気な姿で会えることを祈っている。私もすぐに助けに向かうから待っていてくれ…)
私は、そんな事を考えがら馬を走らせた自邸へと急いだ……




