75.ブリアの思い〜sideロン〜
私は、ブリアに突き放されて以降自分でもわかる程に感情をどこかに置いてきてしまった様な感覚になっていた…
未だに、何故急にブリアはあの様な態度になっのか何度考えてもわからなかった。
結局、あの日以来ブリアとは顔を合わせていない。
会って話をしたくても、あからさまに私を避けているのだろ。
話をする事すら出来ない。
つい、この間まで信用している者以外の前では感情を出すことなどなかった私がいつの間にかブリアに出会い、ごく自然と感情を出すようになったのにブリアに避けられているだけで感情が揺らぐなど何という様だ…
皇太子あるもの、その様な感情で居る訳にはいかないと解っているもこうして落ち込んでしまっている自分がいるのだ。
だが、その様な状態でも皇太子としての仕事を疎かにする訳にはいかない。
誘拐事件が未だ解決していない為に、一刻も早く事件解決の為休日にも執務をしている。
ローランドには、民街で捜索をしてもらっていた。
キールには、王宮に来てもらい私と共に今までに手に入れた情報をまとめていた。
すると、キールが呆れた様に私に言った。
辛気臭く表情をするのはやめてくれと言われた。
私は、周りから見てもそれほどまでに酷い表情をしているのかと思った。
キールに、落ち込んでいる原因はブリアなのかと的確に突っ込まれたのだ。
あまりにも、的確に言われたのでキールにブリアとの事を話した。
話を聞いた後、キールがブリアが何故そんな事を言ったのかを本当にわからないのかと問われた。
だが、私は本当に何度考えてもわからなからないでいた。
あまりにも突然の事で、私自身も混乱していたのだから…
すると、キールは大きなため息をついて私の前に一通の手紙を置いた。
私は、何の手紙が全くわからなかったが一先ず封筒から手紙を出し読んだ。
私は、手紙に書いてある内容を見て驚いた。
そこには、脅迫文とも取れるような内容が記されていたのだ。
私は、すぐにこの手紙がブリア宛のものだと理解した。
そして、キールにそれを尋ねた。
案の定、この手紙はブリア宛のものだった。
キールは、念の為にブリアから手紙を預かっていた様だった。
ブリアは、私には心配させたり仕事を増やすことになると思い、私には手紙を見せずキールに相談した様だった。
それを聞いて、ブリアは何故私に相談しなかったのかと少し腹がたった。
私とブリアに対することなのだから、私に相談していればこの様な事になっていなかっかもしれないのにと…
だが、次にキールが話してくれことを聞き何とも私は自分勝手な事を思ったのかと後悔した。
ブリアは、私に落ちてきた植木鉢が当たりそうになった日に、手紙がただのイタズラではないと確信した様だった。
その事があり、ブリアは自分と居る事で私の身が危ないと考え、私の身を案じあえて冷めた態度を取ることで私を遠ざけようとしたのだと…
手紙の差出人は、きっと近くでブリアの事を見ていたのだろうと判断したブリアが悩みに悩んで出した結論なのだと…
私の事を思ってくれている故の行動だとキールに聞かされて、私は自分ばかりが、傷ついていると思いこんでいた事を痛感させたられたのだった…
ブリアも、悩み苦しみ悲しんでいるというのに…
キールの話を聞き、私は自分を大馬鹿者だと思った。
そして、私は決意した。
ブリアに会い、どんなに避けられようときちんと話をしようと。
それを、聞いたキールはニコリと微笑んで頷いていた。
そんな、決意をした直後の事だった。
ローランドが街より戻り、誘拐事件の主犯格がスリム男爵だと判明したのだった。
それに加え、関与の可能性がある令息とブリアが今この時一緒に居るという事がわかった。
私は、ブリアに危険が及ぶかもしれないとすぐに行動した。
キールとローランドに指示を出し、自分はブリアがいると思われる乗馬場へと急ぎ馬を走らせた。
必ず、ブリアを助けると………




