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74.主犯格

ローランドは民街の捜索から急ぎ戻ってきた。


「ローランド御苦労だったな…」


ロンが、ローランドへ言った。


「あぁ…ハァハァ…そんな事より大変だ。」


ローランドは、走ってきたので息を切らせながら言った。


「何が大変なのだ?とりあえず息が落ち着かせろ。」


ロンが言うと、


「ハァハァ…誘拐事件の主犯格がわかったのだ。」


ローランドが息を落ち着かせる暇なく言った。


「「何だって!どういう事だ!」」


思わず、ロンとキールは声を張り尋ねた。


「ハァハァ…あぁ…それが民街の例の誘拐された少女たちが積まれる荷台がある場所へと行ってみたんだ。だが、その場所で見張っていても一向に誰かが来る気配がなかったのだ。諦めて別のところを捜索しようとした時、ブリアが民街で知り合ったポールがいるだろう?そのポールが私に声をかけてきたんだ。どうやら、彼はブリアから誘拐事件の事で何か情報を手にい入れたら教えて欲しいと頼んでいた様だ。ブリアはなかなか民街へ顔を出さないしで、どうしようと思ったときにたまたま私を見つけてブリアに伝えて欲しいと伝言を受け取ったのはいいが驚くのはその内容だったんだ…ポールはたちの悪い奴に絡まれている所を、ブリアに助けて貰った様なのだがその時のたちの悪い奴らを偶然で見かけて、また絡まれるのを恐れてとっさに隠れたみたいなんだがその時に、男達が話している内容を聞いたみたいなんだ。その内容が…少女達を"スリム男爵"に受け渡すと言っていた様だ。」


ローランドが、詳しくロンとキールへ説明した。


「「スリム男爵だと?」」


ロンとキールは同時に言った。


「あぁ…確かに"スリ厶男爵"と言ったようだ。私も驚いたよ。だが、スリ厶男爵が関わっているという証拠がなければ問う事は出来ないからすぐに内密に調べた。父上にも協力をお願いしまのが、やはりスリム男爵が主犯格で間違いないだろう…以前、貴族が関わっているという事で、怪しい事などしてる貴族がいないか調べただろう?その時は、何も出てこなかった訳だがよくよく調べてみたら、どうやらスリム男爵は申請していない闇取り引きを行っていたのだ。どうやらスリム男爵は上流階級のから平民までの主に人身売買を行っている様だった。既に、二件程のスリム男爵が人身売買を行ったという契約書を手に入れてきた。これでスリム男爵を問う事が出来るだろう。」


ローランドが説明した。


「まさか…スリム男爵が主犯格だったとは…スリム男爵家は成り上がりではあるが、スリム男爵は礼儀正しくあまり目立つタイプではないが真面目できちんと仕事もこなす方だと把握していたが…まさか…裏でその様な事をしていたとは…爵位が低い者より、高いものを特に念入りに調べていたが低い者も徹底して調べる事が出来なかった我々の落ち度だな…しかし、信じられないな…」


ロンは、驚きあ然とした様な表情で言った。


「スリム男爵家の作る、武器や防具はとても質が良く陛下もとても評価されていただけに残念だろうな…資金ぶりは悪くはなかったはずだが…やはりお金なのだろうか…」


キールも驚いた表情で言った。


「先程、スコットにも王宮へ来てくれと伝達をしておいた。ロナ殿下にも伝えなくてはな…スリム男爵を捕えに行かなければならないからな…息子のライナー様が関与しているかは定かではないが、以前捕らえた者が言っていた依頼人が『坊ちゃん』と呼ばれていたという話を考えると関与している可能性は高いのではないかと思う…ライナー様は本日、乗馬をする為に出かけているようでそちらにも手分けして行き拘束しなければならいだろう…」


ローランドが難しい表情で言う。


「そうだな…」


ロンも難しい表情で言った。


「……ちょっと待ってくれ…確か、昨日…ブリアが今日ライナー様と共に乗馬をする約束をしたと言っていた………」


キールは、ハッと思い出した様に言った。


「「ブリアが?」」


ロンとローランドが同時に言う。


「あぁ。間違いない。今日だと言っていた…」


キールは、険しい顔で言った。


「ブリアが、スリム男爵令息と……?二人でか?……ブリアが危険かもしれない!!ブリアが向かった乗馬場はどこだ!」


ロンは、焦ったような表情でローランドへ尋ねた。


「丘の直ぐ側の乗馬場だ!ここ最近、スリム男爵家が買い取ったみたいなんだ。」


ローランドは応えた。


「すぐに、その乗馬場へと向かおう。ローランドはスペード侯爵とスコットに、キールはハート公爵に話を伝えスリム男爵家へ向かう様に伝えてくれ。その後、乗馬場へと来てくれ。私は一足先に向う。」


ロンが、真剣な顔で素早く指示を出す。


「だが、ロン一人では危険だ。相手がどう出てくるかわからないんだぞ?」


ローランドが言う。


「問題ない。何があろうとブリアは守る。それに今こうしてうだうだと話をしている時間も勿体ない。動くぞ。」


ロンが、真剣な表情で言った。


「「わかった!」」


そんなロンを見て、キールとローランドは同時に応えた。


三人は、馬に乗りそれぞれ行動を始めたのだった…



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