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36.貴族は爵位を気にしがち

王宮へ行った翌日ブリアは教室へ行くとスリム男爵家の令息ライナーに声をかけたれた。


「ブリア様、おはようございます。あの…昨日仰られていた防具を何点かお持ちしたのですが拝見されますか?」


ライナーはブリアへ伝えた。


「ライナー様、おはようございます。それは本当でございますか?昨日の今日で持ってきて頂くなんて迅速な対応に感謝致します。もちろん拝見させて頂きます。」


ブリアは笑顔で応えお礼を言った。


二人が話しているところへクローバー公爵家のローズ嬢と取り巻き令嬢達が教室へ入ってきた。

そして、ブリア達の元へ近づいてきたのだ。


「あらっ、ブリア様おはようございます。あと…そちらは…」


ローズ嬢がブリアに挨拶をした。


「ローズ嬢、おはようございます。こちらはスリム男爵家のライナー様でございます。」


ブリアも笑顔で挨拶をしてライナーだとローズ嬢に教えた。


「あぁ…成り上がりで男爵の爵位を頂いたという家の方ですわね。なぜその様な方と侯爵家のご令嬢であるブリア様がお話を?自分よりかなり身分の低い者とお話することなんてありますの?」


ローズ嬢は男爵家だと聞いた瞬間見下すようにライナーを下から上へと見て嫌味の様な事を言ったのだ。

それを聞いたライナーは咄嗟に俯いたのであった。


「ローズ様、爵位なのでお話することがあるないをお決めになるのはいかがなものかと思いますが…実際、ライナー様とはとても楽しくお話させて頂いておりますわ。それにライナー様のお宅であるスリム男爵家は成り上がりだろうが何であろうがとにかく皇帝陛下がお認めになり爵位を承られたのですから。誰しもが成り上がると言うことは簡単ではありませんからね…」


ブリアは笑顔で応えた。


「それはまあ…ブリア様がお決めになる事ですからよろしいですが…わたくしは周りの目を思ってお気遣いで言わせていただいただけですので。」


ローズ嬢が気まずそうに言った。

そして、ローズ嬢の取り巻きの一人かローズ嬢に声をかけた。


「ローズ様、ローズ様がこちらにおられるとローズ様も勘違いされてしまいすのでもう行かれた方がいいかと思いもすわ…」


取り巻き令嬢の一人かローズ嬢に言った。


「それもそうですわね…わたくし達はこれで失礼しまわね。」


ローズ嬢はそう言うと自分の席の方へと取り巻き令嬢達と戻っていった。


「ライナー様、あまり気になさらないで下さいね。ここではライナー様が悪く言われてしまうかもしれませんので中休みになりましたら庭園へ行きませんか?そちらで防具拝見させて下さいませ。」


ブリアは笑顔でライナーに伝えた。


「こちらこそ…私のせいでブリア様が色々言われてしまい申し訳ありません…」


ライナーは申し訳なさそうに言った。


「わたくし、全く気にしておりませんわ。言いたい方には言わせておけばよろしいのですよ。わたくし達が気にすることではありませんわ。では、後ほど…」


ブリアはニコニコ笑いながら小声でライナーに伝えた。

そして、ブリアは自分の席へと戻ったのだった。


ブリアが席に戻ると隣の席のアミルも席に戻ってきてブリアに声をかけた。


「ブリア…スリム男爵のご令息と何話してたんだ?」


アミルは不思議そうにブリアに尋ねた。


「え?あぁ…実は昨日わたくしが持ってた木刀あるでしょう?あれはライナー様からお譲り頂いた物でね、その時に是非防具も見せて貰いたいと伝えておいたの。そしたら早速今日持ってきて下さったのよ。その話をしていたのよ。」


ブリアは目を輝かせながら説明した。


「そうなのか?あぁ、確かスリム男爵家は武器や防具を生産しているんだったな。それでか…でも、よく令嬢であるブリアに木刀なんて譲ってくれたな。普通はおかしいと思うだろう?」


アミルは更に不思議に思い尋ねた。


「あぁ…それはね、お兄様達へ見せたいとかお土産にしたいなどとお伝えしたのよ。そう言うと不思議ではないでしょ?」


ブリアはニヤリと笑いながら応えた。


「はぁ…またそんな事言って…木刀の次は防具かよ…本当にブリアはご令嬢らしくないよな…そんなじゃ嫁ぎ先なんて見つからないぞ?」


アミルは呆れた様に言う。


「本当に皆が皆口を揃えた様に令嬢らしくないとばっかり言うんだから。わたくしみたいな令嬢が一人くらい居たほうが違いがあっていいじゃない。それに嫁ぎ先は見つからなかったらなかったでいいのよ。」


ブリアはケロっとした顔で応えた。


「まぁ…本当に嫁ぎ先が見つからなかった時は私がもらってやってもいいけどな…」


アミルは小さな声でぼそりと呟いた。


「えっ?何て言ったの?よく聞こえなかったわ。もう一度言ってくれる?」


ブリアは聞こえなかったのでそうアミルに言うと、


「いっ、いや…何でもないさ…さぁ…先生がやってくるぞ。」


アミルは誤魔化す様に応えた。


「何なの?まぁいいわ。」


ブリアはそう言うと黒板の方へと体を向けたのであった。


そして、中休みになったのでブリアはライナーと共に庭園へと向かったのだった…



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