7/11
好き
滴り落ちる液体を僕は袖で拭った。
鼻血だった。
平成アニメでしか見たこと無い。
頭に血が上って、興奮すると出てくる鼻血。
僕って浅木のことが好きなんだ。
可哀想な浅木が。
今に至る。
浅木はずっとこちらを見ている。
僕は、幼馴染を見殺しにした。
幼馴染の心を殺した。
初めていじめの共犯となった日、罪悪感と同時に恋愛感情を抱いた。
誰かに言えるわけもなく、僕はただ周りの意見に合わせながら浅木の視線を浴びていた。
最初は、恋愛感情より罪悪感の方が強かった。
次第に罪悪感が薄れ、好きが強くなった。
君の心を殺すたびに
君のことがもっと好きになる。
浅木が自殺した




