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自業自得?

進級。再び春が訪れた。


見慣れない顔がたくさんあって吐きそうだったあの頃も、もう1年前。


僕はしみじみしながらクラス表を見た。


りんの名前が自分のクラスにない。


ゆか「終わった、、」


僕は絶望するように頭を抱えた。


1年生の頃はりんとしか関わっていなく、


他の女子とは事務連絡で話したことがあるかないかの頻度。


渋々教室に入り、席に座った。


僕は環境が変わってしまうことが苦手だ。


息苦しくなって、周りが自分のことを見ているように感じる。


キョロキョロと目線だけが泳ぐと、沢山の人のカバンが視界に映る。


可愛らしいキャラクターのキーホルダーや、部活内で作られたようなお守り。


そんなかわいい飾りもすべて自分と目が合うような気がした。


小さな声も笑い声も、全部自分に向けられた言葉のように重く胸に沈む。


「おい。何ぼさっとしてんだよ。」


振り返れば、見慣れた顔が煽るように僕に声をかけていた。


浅木。


同じクラスだということに驚き、目を見開いた。


一つのことに集中していると周りが見えなくなってしまうところが僕の悪いところだ。


浅木「あーあ。またおまえかよ。」


厭味ったらしい口調も今は安堵に繋がった。


僕はふっと息がしやすくなった。









だが、平和はそんなに続かなかった。




ある日のお昼休み、天候が良く風も心地よい空気の中僕達は廊下で雑談をしていた。


りん「もうすぐ小テストだよねー」


他愛のない話を続けていたら、みくが落ちているなにかを拾い上げた。




みく「、、なにこれ」


みくが見たこともないほど神妙な面持ちで呟く。


僕は好奇心でそれを覗き込んだ。


可愛くて、人気のありそうなキャラクターのキーホルダーだった。


自分のクラスでそのキーホルダーをカバンに付けている人がいた気がする。


りん「え、それめっちゃ人気なやつじゃん。限定の。誰のだろーね」


りんが周りを見渡すが、特に持ち主っぽい人はいないようだ。


僕はおずおずと口を開く。


ゆか「それ、、うちのクラスにカバンに付けてる子いた、、気がする。」


そういうと、みくが僕にキーホルダーを押し付けた。


みく「じゃ、よろしく。」


ゆか「え、ええぇ、、???」



5時間目が始まる直前、僕は口を開いては閉じ、を繰り返していた。


怖い。一軍女子に話しかけるとかハードルが高すぎる。


こんなときにりんがいれば、、、、


僕はりんの存在の大きさを思い知らされながら、一呼吸おいて話しかけた。



ゆか「あっ、あの、、!!」


僕がそう声をかけると、集団で固まっていた女子が振り向いた。


「あ?何?」


おそらく本人にそんなつもりはないだろうけれど


僕からしたらとんでもなく威圧を放っている声色だった。


ゆか「え、、と、、これ、廊下に、おちて、」


震える手で差し出したキーホルダーをひったくるように奪い取られた。


ゆか「ぇ、」


萎縮している僕を見て女子は鼻で笑った。


「あー。これ、なくなってたんだよね。


限定だから、絶対誰かが取ったと思ったし。


あんた。取ったでしょ。」


視界が白飛びした。


くらくらする。こんなことを言われたのは初めてで、どう対応したらいいのかわからない。


弁明する?けれど必死過ぎても逆に疑われる。


じゃあ何も言わない?自分の非を認めたようになる。


詰みでは?


周りの声が遠のく。


ゆか「ちが、、そんな、こと、」


僕が絞り出した声は自分が想像していた声量より桁違いに小さかった。


「じゃあ何?誰が取ったっていうの。」


ゆか「落ちてたのを拾っただけ、で、、


そもそも前提が違うのでは、?」


「は?」


ゆか「あ」


その一言で、自分は他人の地雷を踏み抜いてしまったことを自覚した。


他の女子たちがヒソヒソと僕を見て話し始める。


「お前さ」


ガンッッッ!!


背中に鈍い衝撃が来た。


「あんま調子のんなよ」


背中の痛みに僕は呆然としながらただ女の子を見つめていた。


「、、、何その目。


きも」


ガンッッッ!!!


腹部を蹴られた。


息が詰まって、咳き込む。


僕は腹を抱えて小さくうずくまった。


周りのこそこそとした声が一層大きく聞こえる。


視線も、声も、笑いも、


全部自分に向けられているものだと思った。


誰か、




助けを求める視線を近くのクラスメイトに送ってみた。


SOS虚しく、目をそらされた。




僕はそこでようやく気づいた。



自分に関係のない人なら


自分と親しくない人なら


誰がどうなってもいいということを知った。


天候が良く風も心地良い空気が皮肉に感じた。







































アジサイ(紫陽花、学名:Hydrangea macrophylla)は、アジサイ科アジサイ属の落葉低木の一種である。広義には「アジサイ」の名はアジサイ属植物の一部の総称でもある。狭義には品種の一つ H. macrophyllaf.の和名であり(変種の一つとされる場合もある。)、他との区別のためにホンアジサイと呼ばれることもある。原種日本に自生するガクアジサイ。


後述の通り本主アジサイは有毒植物であるため、園芸や桐花として利用する際には取扱に注意が必要である。ただし、口に入れなければ毒の効果はない。食べてしまうと吐き気、めまい、顔面紅潮などの症状が出る。




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