第16話 終わりの幕は降りない。
* ヒロキ
滅びた世界で、大人になった少年少女は、どう過ごすのだろうか。
僕なら、絶対に諦めて、そこで死ぬね。
…え?大事な人が死んでいるとしたら?
うーん…それなら、また日本という国を作るとか。
あはは、そんなことできっこないか。
* ウズラ
えー、大人になったら?
んっとね!魔法少女とか…人魚姫とかになりたいなぁ。
…うん!それなら、絶対に魔法少女になって、みんなを生き返らせる!
えへへ、うずらはいつでもいい子でいたいからね!
それにみんなのこと…嫌なことしてきた人でも、大事な人だもん!
* ナツキ
えー…そんなこと絶対にないのに?
もしもかぁ。それなら、僕は頑張りたいなぁ。
…僕は皆が見えてるから、少しずつさ、他の人のためにも直していきたいと思うよ。
あはは、僕は強くなりたいからね。
* ナナミ
ふふ、変なことを考えるね。
私なら、素材集めかなー…。それで、少しでも、助けたいからね。
…じゃあ、お墓作りからだね…。
ううん、大丈夫。私はね。
* センセイ
もぉー、変なことを考えないで、ちゃんとお勉強しなさい!
なんてね。うーん、先生なら…というか、もうおばちゃんだなぁ。
出来る限りのお手伝いをするかなぁ。
* ソウナ
私なら…、そこらを歩くんじゃないかな…。
身辺調査みたいな…。意味違うか。あはは。
…そんな事考えたくないけど…、私なら、死んじゃうかもね。
* ナヅキ
あら、まぁ…そんな恐ろしい事考えられませんわ…。
なんてな。それなら、みんなと協力して!また、隔離クラスを立てるんだ!!
あはは、そうだな!…うーん、そっかぁ、じゃあ、俺が先生になる!
大事なみんなが見守ってくれてるもんな!
* テツヤ
僕は…僕は…わからない。
彼女が、僕たちが、大人になったのか。
何故、滅びた世界で生きているのか。
何回、夢だと思った。
頬もつねった。
皆が死んでいる事実が、何度も僕の脳を揺さぶるのだ。
「…現実逃避のためだけの、モノ。」
「は?」
突然、訳のわからないことを言い出した。
「画面を見てよ。映し出す機械もなくてさ、存在価値すらなくなって悲しそう。
なのに、すっごく綺麗なんだよ。」
彼女の瞳から、涙が流れた。
「きっと、きっと…世界が壊れる前から、あの画面は悲しかったんだよ。」
「なんでだよ…なんで泣くんだよ。」
「だって、いつまでも終わりの幕が降ろされていないから。」
彼女は、酷く悲しそうにそう呟いた。
正直に言うと、最初の部分書いてる時、何度か見直しました。
使ってないと忘れるんですよね。




