表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
18/35

作戦

翌日は夕方から地球防衛本部にて、今回の敵の壊滅作戦を練る。

送られてきたケプラー186f情報部謹製インテルレポートをアレックスに翻訳して説明してもらう。


今回の敵は機械知性だ。惑星に生物は存在しない。

能力的には十分に人間と意志の疎通が出来るはずなのだが、何故か鈴木さん達とコミュニケーションを取ろうとしない。


敵の本拠地であるサルガス星には至る所に都市の遺跡が存在している。

攻撃用の宇宙船の類は、惑星の地面に直接設けられた、いくつかの開口部から射出されているようだ。

つまり敵の戦力の中枢は、地下に存在しているって事になる。


鈴木さん達の軍は、兵力不足で地上作戦を実行出来ずにいる。

その為、敵が地上部隊をどの程度保有しているかどうか詳細は不明。


惑星の地形図&分かっている部分の戦力配置図を見ながら、ざっと皆の意見を聞く。


『敵の中枢は地下か。厳しいな』


『私の重質量弾を撃ちこめば、惑星の部分破壊なら十分可能です。

地下100Kmくらいまでなら破壊出来ると思います。でも惑星表面の1/10位は原型を留めてないと思いますけど』


「遺跡が多い惑星だからな。遺跡破壊者で有名に成るのは避けたい。ところで敵の航宙戦力はどの程度だっけ?」


『レポートには、重巡で数十隻規模とあるな』


『ほら!やっぱり私行ったほうがいいです。て言うか行かないとダメです。必須です』


『上陸して地下を探索しなきゃならないかも。

そういうのは、あんまりお勧め出来ないんだけど。

地下歩いている時に陥没とかしたら、身動き取れなくなるし』


「俺は上空で腕組んで待機してようかな。地上部隊見守りながら」


俺の方を睨む出席者一同。


冗談ですよ。冗談。

サキだって俺がそばにいないとコストの使用制限食らうし。


「エリ、ジュピターの身体の件はどうなった?

本部の製造許可おりる?」


『戦艦ジュピターの身体については、大丈夫そうです。ほぼ間違いなく許可がおります。

但し艦隊の増援については決定が伸びそうです』


『え、本当ですか? 私、身体貰えるんですか? 凄い!やった!』


ジュピターは大喜びだ。声だけしか聞こえてないけど、そわそわしてるのが丸わかり。身体の外見を決めたいんだろうな。


ところで見た目は18歳以上にしてね。主に条例的な理由で。

深夜出歩いてる時に職質受けたくないでしょ。


『大丈夫ですよ。そこら辺は心得てます。

あ、でも司令官の年下がいいな。

私が妹役って事でどうでしょう?お兄さま?とか』


却下します。どうやって20歳の男に妹が突然現れる訳?。


『ええと、赤ん坊の時に内緒で里子に出されていた妹が……』


聞かなかった事にした。

その後、今回の掃討作戦に関し次のように決めた。


1.艦隊編成(敵サルガス星の防衛艦隊を蹴散らしながら上陸可能距離まで近づく)

戦艦1ジュピター、重巡5隻、駆逐艦2隻


重巡を先行させて哨戒しながら、戦艦の火力で叩き潰す布陣だ。

敵は文明度3+の艦艇の筈なので、これでいける筈。

本当は巡洋戦艦も1隻連れていきたかったんだが、地球側が心配だったので2隻とも残しておく。残った地球側の艦隊の指揮はアレックスにお願いした。



2.地上部隊メンバー(地下にある敵本拠地の探索、破壊を行う)

サキ、エリ、ジュピター(人間形態、戦艦本体は軌道上で待機)、俺(戦力外)

ジュピターの身体は遠征までに間に合うとの前提だ。

エリは本当は地球に残しておきたかったんだけど、サキから強く要請されてついてきてもらう事になった。サキが手一杯になった時のサポート要員となる。



ジュピター(人間形態)は、軌道上から戦艦の支援が必要な時に、目標の精密な位置の観測要員。

観測に基づき戦艦の本体が、軌道上から精密射撃を行う。

人間の身体の方は大した戦闘力を持っていないとのこと。彼女の火力は戦艦の本体頼みだ。


地下を探索してる時に、トンネルの陥没とかを敵が仕掛けてくる可能性はあるが、その際はジュピターに全員を緊急転移をしてもらう。


地上部隊の一員としての俺は、着いて行くだけなんだが、ただ居るだけってのも辛いものがある。


そういや前の戦いで、サキの無効化フィールドの発動現場を見たけど、

発動時のポーズとか、魔法使いが魔法を発動してるみたいに見えるんだよな。


俺は、剣士ポジションでいけないか?

なんかこう、超テクノロジーで造られた魔剣を装備した主人公の剣士的な。


サキ&エリの意図的な『…………』を感じたので取り敢えず俺の装備問題は棚上げにする。


こちらの計画はほぼ決めたので、後は鈴木さんと計画のすり合わせだ。


教えてもらった情報回線に直接アレックスから接続要求を出す。


回線接続完了。


「鈴木さん、こんにちは」


『早いのね』


「編成決まりました。戦艦1隻、重巡5隻、駆逐艦2隻です」


鈴木さんの顔にほっとした表情になる。

戦艦を出した事で、彼女の面目も立つのだ。


『そちらの条件は飲むわ。地球における他星系の諜報活動の内容、及び本星の動向調査って事でいいわね。


でも、この前侵攻してきた“敵”に関してはこちらでは調べられないわ

あなた方の“本部”と同様に、あの“敵”も本当のところ何なのかこっちが教えて欲しいわよ』


『遠征費用に関しては、悪いけど全部は持てない。20%程度がギリギリだと思う』


「遠征費用の請求は取り消した筈です。それは要りません。ただもう一つだけお願いがあります」


『なによ』彼女の顔が緊張する。無理難題言われると思っているんだろう。


「侵攻の際にそちらの防衛艦隊に付いて来て欲しい。我々の艦隊の後ろから来てもらえれば良いです。予備兵力としてアテにしてます」


『それは予定してたわ。流石に全部知らんぷりはしない』


俺はにっこり笑う。


「良かった。 これで借りは返しましたよ。

艦艇の準備に1週間程の時間をもらいます。では」


鈴木さんが早口で何か喋ろうとする。

『ちょっと、これで終わりって事? うちらまだ助けてもらいた……』


ガチャ、通信終了。


鈴木さんも、これ以上のやっかい事を持ち込むのは流石に勘弁して欲しい。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ