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朝の議題 1

昨日は徹夜明けの朝の食事が終わってから、サキ&エリと別れた。

そして大学の授業が終わると(仮眠を取ってから出席した。死にそうな気分だったのは認める)自宅で爆睡した。

流石にもう限界。


地球なんか滅びたかったら滅べばいい!



翌日は土曜日だ。

朝起きると“やっぱり地球は滅んじゃいけない”ような気がする程度には、気分も回復してきた。でも今日は授業入ってないし、出来れば寝ていたい。


エリに心の中で意識して呼びかける。

そこの安普請やすぶしんのマンションにある地球本部に、今日出頭しないと駄目かな?


エリからの返答。

『ダメです。安普請ですみません。

少なくとも午前中は顔出してください。アレックスも私も連絡事項満載です。

やはり遠隔通信では、やり難いので。』


了解。なんとか頑張ります。

(何この人使いの荒いブラック防衛軍!)


『ブラックじゃない軍隊組織って、全宇宙でも珍しいと思います。通信終わり』



地球本部に出頭する。もちろん電車で。(転送してくれるのは非常時のみ)


『司令官おはようございます。昨日は美味しい食事をありがとうございました』

エリが話を始める。サキもこちらに向かって軽く会釈する。


どういたしまして。


『さっそくですが、本部より連絡事項です。1つ目をお伝えします。


本部は、昨日の敵の侵攻を非常に問題視しています。

艦隊の配備の隙をつかれ、1つ間違えば地球を失っていました。

今回のような事件は二度と起こしてはなりません』


無能な司令官ですいません。俺は解任かな?

(サキ&エリと会えなくなるのは悲しいけど、解任歓迎、なんというか全力で!)


エリは無視して話を続ける。


『本部は現在配備中の地球防衛戦力がまだ不足しており、その結果、くみし易すしとの印象を敵に与えたのではないかと疑っています。

よって、戦艦、巡洋戦艦等の大型艦艇を含んだ、さらなる増援の検討を開始致しました。近日中に可否が決定されます』


俺は驚いて、一瞬黙ってしまった。

今の現有戦力だって相当なものなのに、更に増援だって?


サキ、俺の理解だと、地球って辺境にあるよね?

もし合計で戦艦5隻とかになっちゃったら、それもう辺境の防衛軍レベルじゃなくって、どこの中央の重要施設かよっ!て感じだと思うんだけど…


サキが言う

『その理解は正しい。辺境でこれだけの艦艇をもっている星を私は知らない』


まあ、増強してくれるのに断る手は無いけど。

エリ、なんでそんなに沢山、地球に船を配備しようとするのか本当のところを探れない?


『やっては見ますが、すいません、裏の理由が何かあったとしても知ることは極めて困難です。敵の増長を招かないため…とかさっき言った事を繰り返されるだけかと思います』


そうだよね。俺は考えこむ。何故かヤバイ気がする。


エリが続けて次の項目に進む。


『本部よりの2つ目の連絡事項をお伝えいたします。

本部は地球の“協力者”の選定を開始致しました。

この件に関してはこちら側のアクションは必要ありません。私達とは別組織で実行されます。

この連絡は司令官に、純粋に情報をお知らせする事だけが目的です』


“協力者”って何者?


『“協力者”とは本部が地球側の政治機構に影響を与えたい時に利用する、地球側の協力者の意味です。

本部は極力、地球に対し干渉しないよう努力してはいますが、やはり最小限度の政治的影響力は行使する必要がありますので』


それって、つまり“本部”が裏から地球を政治的に操るって事?

もう完全に人類の敵…みたいな?


エリが笑った。


『あくまで最小限です。

例えば“司令官のデート相手”であった鈴木さんみたいな地球に対する潜在的な脅威-異星の調査員が陰で色々調べてるような-に対する牽制けんせいも協力者の仕事になります。

鈴木さんの脅威度は極めて低いですが、“敵”本体が調査員を派遣している場合も考えられますので』


“司令官のデート相手”という言葉に、ごく微量の悪意を感じますが続けてください。


『“協力者”は通常、大きな影響力を持つ権力者の中から選ばれます。地球の場合は、大国の指導者か、それに準ずる人達の中から選ばれるでしょうね。

但し“司令官”の母国が日本ですから、日本の要人が“協力者”に選ばれることはありません。“司令官”と“協力者”間の直接の連絡は禁止されますし、国も分散されるでしょう』


『また、“協力者”が誰なのか“司令官”は知ることは出来ません。

もし、協力者に何か連絡したい事があれば私に言ってください。

本部経由で伝えられます。 伝えるかどうかは本部次第ですが』


いや遠慮しておきます。大統領クラスの人と、やりとりとか全然したくないです。

誰が“協力者”か なんてのも知りたくないし。

俺の生存本能が全力で拒否していますので。


『“協力者”側も、原則は“司令官”が誰なのかは知らないです。

あくまで原則は…ですが』


言いたい事はわかります。

権力者ですものね。全力で調べられたら俺のこと分かりそうだな。知られたくねー


あ。でも俺にはサキもいるし強力な艦艇達も。


『そうです。

武力は“司令官”が保持しています。それほど“協力者”を危険視する必要はありません。むしろ仲良く地球防衛をよろしくお願い致します』


検討はしておきますです。はい。


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