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ギフト2
「嫌なんですか」
カインはアポロの大人びた表情を見て、つい聞いていた。
「何が嫌だと思うの」
「…全部かな。自分も周りも」
「確かにそうかもね。でもあんたは、俺のこと何も知らないだろ」
アポロは、急に乱暴な口調になると、そう言い捨てた。
「貴方の事は知らないけど、そう思ったから」
「だから、なんでだよ」
「今の僕の状況を見て、あんな事を言ったのは、貴方一人だけだから…嫌なんですよね。
そういうのが」
アポロは舌打ちすると、その場を離れようとした。
「あのっ、貴方の弾いてた曲は本当に綺麗だったんで・・・なんていうか凄いと思ったんで」
「なんだそれ」
険悪さを潜めたアポロは、照れているのを隠しながら呆れた表情を見せた。
「えっと、それだけなんですけど」
「・・・そっか。なんかありがとな」
「僕、知ってるかもしれないですけど、カインといいます。
また、あなたの曲聞けるの楽しみにしてます」
「よろしくな、カイン様。俺はアポロ、音楽家だ」
アポロは、少年らしい笑顔を見せると広間へ戻っていった。




