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【完結】ソラヌスの遠吠えⅠ狼子  作者: 逆立ちハムスター


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すぐさま立ち上がり、 階段を降りていく。

その後も吸血鬼たちを次々と殺していき、城の1階へと着く。

他の吸血鬼よりも一回り大きい吸血鬼が2体の吸血鬼に指示を出していた。

さっき殺した吸血鬼を奴らの側に投げ捨てる。

体格のでかい吸血鬼が俺に気づくとこっちに向かって思いっきり咆哮を上げ唸ってきた。

側にいた2体の吸血鬼がすぐさま俺へと 迫ってくる。

2体の吸血鬼の動きを見極め、接近してきたところをそれぞれ両手で首元を掴み、そのまま吸血鬼同士の頭蓋骨を鳴らせ後ろへ投げ捨てる。

すぐに体格の大きな吸血鬼へと飛びかかる。

必死に抗ってくる。俺よりも一回り大きいその吸血鬼は、他の吸血鬼よりも格段に力が増していた。

体格の大きな吸血鬼に飛びかかった後、吸血鬼が翼をバタつかせ飛び立つ。

俺が掴んでいても飛び上がるほどの力があるのか。

回転しながら中央を舞い、俺を周囲の壁とぶつけていく。

お互い首元を掴もうと抗い合う。

壁にぶつかった直後、吸血鬼が両手で俺を引き離し、足で蹴り落とした。

その隙を見逃さず吸血鬼の翼を掴む。

必死に抵抗してくる吸血鬼。

そのまま両手に力を込め吸血鬼の片方の翼を引き千切る。

断末魔をあげる吸血鬼。

翼の膜を使い、吸血鬼の顔を後方から覆い思いっきり引っ張る。

両手で俺の腕を引っ掻き、抗ってくる吸血鬼。篭手に傷は入っていくが貫通はしない。

そのまま思いっきり、捻る。

鈍い骨の折れる音とともに吸血鬼の首をへし折った。

そのまま背中を蹴り、吸血鬼を地面に引き倒す。

「はぁ〜」

城の出口へと急ぐ。

城中に吸血鬼が溢れている。一体外はどうなっているのか。

ローゼが無事だといいが。

城の外に出ると、街が所々で燃えていた。

吸血鬼が次々と街へ入ってきている。

城壁に置かれたバリスタでは迎撃できていないようだ。障壁も突破されている。

兵士や武装した者達が襲い来る吸血鬼たちと戦っている。

魔法やボルト、矢が飛び交い、まるで戦場にいるようだ。

空から飛び降りてきて、俺を襲ってくる 吸血鬼たちの相手をしていく。

吸血鬼の相手をする傍ら、逃げ惑う住人に飛びかかり襲う吸血鬼。

そんな吸血鬼を兵士がクロスボウを連射し打ち抜く。だが動揺しているのか、助けるべき住人までも誤射し殺していた。

よく見ると放たれた魔法やボルトが多くの住人に当たり、皆次々と怪我をしていっている。

悲鳴と絶叫が辺りから絶え間なく聞こえてくる。

今見る限りでも、吸血鬼に殺されている住人より兵士に誤射され殺されている者たちの方が多いと感じる。

一人の住人が倒れた兵士の側に落ちているクロスボウを拾い上げるが、構える前にボルトを発射してしまい、自分の顔面を打ち抜いてしまった。

住人はそのまま力なく倒れた。血溜まりが広がっていく。

殺した吸血鬼の死体を投げ捨て、ローゼの家を目指す。

カイスターの住人たちは俺が向かう方向と反対へ逃げている。

城を目指している者も多くいるようだが、殆どは西門を目指しているのだろう。

その後も襲いくる吸血鬼を殺して行き、ローズの家に着く。

窓は中から家具で塞がれ、見えない。

家の周りに飾られていた花はボロボロに荒らされている。

ドアノブを回すが開かない。

ドアを叩く。

「ローゼ、俺だ。スコルだ。開けてくれ」

物音一つしない。

もう一度ドアを叩く。

「ローゼ!」

中から微かに物音がした。

ドアに体当たりして壊し、中へ入る。

ドアの両サイドに立っていた兵士が視界に入る。

切りかかってくる兵士の剣をすぐさま避け、2人の兵士を押す。

奥に2人の兵士が武器を抜き身構えていた。

「お前たちは誰だ?」

「あんたこそ」

「スコル!!」

身構えていた2人の兵士を押し退け、ローゼが駆け寄ってくる。

そのままローゼが俺に抱きついてきた。

優しくローゼにハグを返す。

「無事で良かった」

「この程度なら平気だ。こいつらは?」

「双頭の犬よ」

「なんだそれは? オルトロスか?」

「俺達は傭兵だ。双頭の犬は俺達の所属する組織の総称だ」

「彼らにアイアセンまでの護衛を頼んだの」

「たった4人か?」

「あんたから見れば弱そうに見えるかもしれんが、俺達はあの山脈には何度も行っていて詳しい。戦うのが目的じゃないからな」

「そういう事か」

「だが吸血鬼がカイスターを襲ってくるとは想定外だった」

「カイスターは長くは持たないだろう。まだ東から多くの吸血鬼が攻めてきている」

「ね! ラモク、言ったでしょ。ここにいたら吸血鬼の餌にされてしまうわ」

「西は安全か?」

「どうだろうな。住人が皆、西門へ押し寄せている。つられた吸血鬼たちが群がってくるかもしれない」

「だったら城壁まで行き、ラペリングで降りるしかないな」

「それで降りるのか?」

「ああ、途中まで俺も行こう。準備してくれ」

「ルース、メノ、食料を纏めろ。ギルス、鈎縄のチェックを頼む」

「待って、途中まで!? スコルどういうこと!? 一緒にアイアセンに行くんじゃなかったの!?」

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