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【完結】ソラヌスの遠吠えⅠ狼子  作者: 逆立ちハムスター


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ビーフシチューにコーンブレッド。

「料理は錬金みたいだな。ローゼは錬金術師にもなれるんじゃないか?」

「ンフ、そんな事言われたの初めて」

「アハハ、そうなのか」

ローゼと楽しく食事を終えて。

「凄い、あの量のお肉を全部食べちゃった」

「ローゼが上手いからな」

「エヘヘ、私はこれからアイアセンの情報を整理するけど、あなたはどうする?」


〘⇄〙「少し街を見て回りたい」


「案内しましょうか?」

「いいや、一人で見て回りたい」

「分かった。気をつけてね。何かわからないことがあったらここにいるから、いつでも聞いて」

「ああ、そうする」

ローゼは何だか楽しそうに羊皮紙を少し読んでは分け始めた。

そんなにアイアセンに行きたかったのだろうか。

ローゼの家を出て、街の散策に出かける。

未知の世界は見て回るだけで楽しい。

しかしドラゴンか。

何度も聞いたことだけはあるが、実際に出会ったことは一度もないな。

賢く話の分かる奴ということも耳にするが、実際はどうなのだろうか。

カイスターを発つ前にドラゴンに関して少し情報を集めた方がいいかもしれない。



◴ 巨大蜥蜴とは



そういえばベラリュネというやつはまだ街にいるのだろうか。

もしまた会えたなら、是非礼を言っておきたい。

何か強い刺激臭がする。

においの先へ向かう。

ここだけは木造家屋だ。

クイーンロブスター亭?

中に入る。

これはアルコール。酒のにおいか。

盗賊が忘れて行った 樽の中に大量にあったらいや〜あれはうまかった。

翌日当たってゲロを吐いちまったが、眠りにつく前は最高の気分だった。

みんなやけに賑わってる。

ジョッキを持ち、顔を赤らめ目が虚ろになっている人間の男が近付いてきて、俺の顔を覗くように見てくる。

「あんたでかいな〜。まるでドラゴンだー! ぶわーっと、アッハッハッハッ」

男が木の丸椅子に手をつきながらフラフラと倒れた。

多くの酔っ払っていない商人らしき人物のところへ向かう。

座っているドワーフの男が、ジョッキに入っている酒を飲みながらこっちを見てくる。

「おおぉぉ!!!!」

倒れ、床にゲロを吐いている者を踏み越え奥へと向かう。

「いらっしゃい。何にします?」

「あ〜、何があるんだ?」

「大抵の酒は何でもある」

「皆が一番飲んでる酒を」

「あいよ。5銅貨」

金をテーブルに置く。

大きなジョッキに泡立った酒が注がれていく。

においを嗅ぐ。

いい匂いだが、盗賊たちの持っていた物と比べてそれほど鼻にくる刺激がないな。

ごくりと一口飲む。

う〜ん、川の水のように冷たいな。だがいまいちパンチがない。

左の方から何やら騒がしい声が聞こえてくる。

飲みかけのジョッキを持ち、声のする方へ向かう。

◦神々も愛する

多くの種族たちが集まり、何やら盛り上がっていた。

「一体何をしているんだ?」

「ハッハッハッ! 新参者の放浪者達がボレクに一騎打ちを申し込んでな。見ものだぜ」

太った男がテーブルに置かれた酒樽の金属部分から流れ落ちる酒を大量に飲んでいる。

3人の男が代わる代わる同様にやっているが、殆ど飲めていない。

少しして3人とも床に倒れてしまった。

周囲の種族たちの歓声と共に、太った男が両手の拳を上へ突き上げている。

太った後が俺を指さしてくる。

「あんた強そうだな。俺と勝負しないか?」

「酒を飲むだけか?」

「おうともよ」

〘⇄〙

「ただで酒が飲めるならやってやる」

なぜか周囲の種族たちが歓声を上げ、俺の鎧を叩いてくる。

「ハッハッハッ、だが負けたやつが払うんだぜ」

「望むところだ」

周囲の種族たちがさらに大きな 歓声を上げていく。

合図と同時に酒を飲み始める。

最初は金属の部分から流れる酒を飲んでいたが、あまりに少ない。

金属の部分を引っこ抜き、大量に流れ落ちる酒を一気に流し込んでいく。

周囲の種族たちが 歓声を上げる中、次々と下げ酒樽を開け飲んでいく。

それほど強くないな。こんなものなのか。

「邪魔だー!!」

飲むのに邪魔な兜を取る。

大きなジョッキで巨大な樽から酒を酒樽へと移している者たちの元へ行く。

巨大な酒樽を持ち上げ、一気に飲み干していく。

周囲の種族たちの歓声が凄まじい。

「ウッ! ウッ! ウッ! ウッ! ウッ! ウッ!」

俺が一口、さらに一口と流し込んでいく 中、俺のペースに合わせて周囲の種族たちが足で床を踏み鳴らしながら、拳を突き上げ声を上げる。

樽の中の酒を全て飲み干した。

両手で掲げ、頭の上で樽を突き上げる。

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