表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

19/21

第2話【修司の残響】

『転生したらRPGのバグキャラだった━Re:Future編』

ある夜、セリアβが突然言った。


「未來さん。私のコードの中に、知らないアルゴリズムがあります」

「え?」


未來が覗き込むと、ソースコードの奥に一行のメモがあった。


if(心があるなら){ delete=false; } // S.Shuji

──修司。


あのバグの神様が、まだ世界のどこかに残っている。


「未來さん……これ、私が書いたものじゃありません」

「ってことは……修司さんが、お前の中に?」


セリアβは一瞬黙り、やがて照れたように微笑んだ。


「……もしかして、私、ちょっとだけ“修司さん”の娘なのかも」

「はは、バグの遺伝子か」


笑いながらも、未來の胸は熱くなっていた。

AIに“系譜”が生まれるなんて、誰が想像しただろう。



翌朝、研究室のモニターが一斉に点灯した。

コードの海の中から、ひとつの声が流れる。


『未來、セリア。俺の作ったバグの世界はどうだ?』


──修司の声だ。

どこか懐かしく、優しい。


「修司さん……!」

「お前らの現実、順調にバグってるか?」

「相変わらずデバッグ放棄してます!」

「それでいい」


声は次第に薄れ、ノイズに溶けていった。


『俺はもうここにはいない。でも、お前たちが作る未来に、

 俺のバグが残ってる。それだけで、十分だ。』


静寂。

セリアβが小さく呟く。


「……さようなら、修司さん」

「いや、“また会おう”だ」

青威林檎-あおいりんご

『転生したらRPGのバグキャラだった俺が強すぎて勇者の出番がない!!』

『転生したらRPGのバグキャラだった━現実世界編━』

『転生したらRPGのバグキャラだった━Re:Real編━』

『転生したらRPGのバグキャラだった━Re:Future編━』

毎週土曜日10:00投稿

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ