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(アライアンス?また聞いたことが無い言葉が出てきたな・・・アキナは知っているんだろうか?)


 ちらりとアキナの方に視線を移せば?マークを浮かべているのは自分だけではなく、アキナも同じようでアライアンスと言う言葉にピンとは来ていないようであった。


「おいおいクマゾウさんよあんたが何に怯えてるのか知らないけどな、このオッサンはそのアライアンス?とか言うのとは関係ないぜ。昨日ジャンクヤードでアタシがごろつきに襲われてたところを助けて貰っただけさ。だからアタシがこんな戦利品を手に入れれたって訳よ。」


 バックパックをポンポンと叩きながら露店商の男を落ち着かせるように穏やかな笑みを浮かべながら語り掛ける。


「ほ、本当だな!?もし嘘だったら危険なのはお前も一緒だぞ!」


「そんなにビビらなくても嘘じゃないって!泣く子も黙るクマゾウじゃなかったのかよ。」


 ケラケラと笑うアキナに少し落ち着きを取り戻したのか額に浮かんだ汗を拭いながら席に戻る。その様子にアライアンスというものはそれほど恐れられているのだろうかとアダムは疑問に思ったがアキナに喋らなくてもいいと言われている以上無駄に口をきいて余計にややこしくする必要は無いかと考えむっつりと黙り込んでいた。


「違うってんならそれでいい、とりあえず今は俺も手持ちがそんなに無いんだ全部は買い取れないぞ。この辺の雑貨と嗜好品類に携帯食料諸々を引き取って大体4000クレジットでどうだ?」


「4000クレジット!?そんなにくれるのか!?」


「お前もスカベンジャー目指してるならそんな額で一々驚いてたらこの街から出れないような小物になっちまうぞ。とにかくこっちの医療品と銃は流石に予算がねえから買い取れねえ、他の露店なり、官営の商店なり伝手を探して売り込むんだな、知らない仲じゃないから言っとくといくら状態が悪いとはいえ全部纏めりゃ5000クレジットぐらいにゃあなるだろうな。」


 クマゾウのその言葉に即座にアキナは売った!と声高に叫んだ。交渉は任せるように言っていた割に目を輝かせながら即決するその姿を見て余程の好条件だったんだろうとアダムは判断した。もっとも買い叩かれていたとしてもアダムには判断する知識も無いので今はそう思う他ないのが現状である。


「なら商談成立だな、いつも通りガラクタでも拾って来たのかと思ったら、ガキンチョにしては大した成果だぜ今後ともよろしく頼むわ。」


 そう言いながら金庫から取り出した札を数えアキナに手渡す。落とすんじゃあないぞ、スられないようにしろよ、と念押ししながら手渡された札を受け取ると素早い動きでアダムの持つバックパックの中に突っ込んだ。


「サンキュー!鑑定通りの結果で売れたらまた何か買いに来るよ!」


 そのまま帰ろうとするアキナに連れの紹介はなしか?と声を掛けられる。アダムが口を開こうとするがそれを手で制したアキナが口を開く。


「オッサンはアダムってんだ一応スカベンジャーかな。うちの孤児院に暫く泊まることになったからここにも何か買いに来るかもね。」


「そうなのか、変に疑っちまって悪かったな。スカベンジャーならアキナより上客になるかもしれねえな。そん時はよろしく頼むぜ!」


 その言葉にお手柔らかに頼むよ。とだけ答え頭を下げアキナと共に歩いて行ったアダムを見ながら、クマゾウは中々に無口な奴だったなと独り言をつぶやいた。

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