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裁かれる甘い考えと弱さの克服

「汝、強さを望むか?」


そんな声が聞こえた気がした。

気づけば目の前に白い人形で少し神々しさをまとったようなモンスターと思われるものが現れた。


「前方に敵発見!散開!」

「攻撃開始!」


順調にモンスターをを倒していった勇者には警戒の二文字はなかったらしい。

そこから始まったのは戦いではなかった。


「『アースバインド』!」

〔レジストされました〕

「『光刃』!」

〔無効化されました〕

「何!?」


攻撃が通らない?なんでだ?僕の攻撃が効かないのはわかる!だがなんで勇者の、それもスキルが通らないんだ?

頭の中に?ばかりが浮かび上がる。解決策も思いつかない中気づけば指示を出していた


「白峰さん!敏捷上昇のバフをかけて!肝田と一(はじめ)は手数!黒井さんは魔法攻撃で牽制!」

「「「「了解!」」」」


しかし勝てないものは勝てない。力の及ばないものは及ばない。

白峰さんのかけてくれたバフもつきかけ、しかも魔法剣士の肝田や魔導師の黒井さんの魔力もつきかけているようだ。唯一勇者の関ヶ原は役職の通り勇気(最もこの場合は無謀だが)はつきていないらしい。

勇者が攻撃し、僕が補助する。もういつも通りの作戦に戻ってしまっている。そして僕と勇者の魔力もつきかけ、スキルは魔力がないと使えない。焦ったのが運の尽き。前衛でないのに焦った僕は前に出てしまった。

「えっ」

腕が宙を舞っていた。

痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い何で痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛いいt、

その時だった。


「汝、生を欲するか?」

生きたい、そう言おうとしたが、言葉が出ない

「汝、強さを欲するか?」

痛くなりたくない死にたくないそのために強さが欲しいと思った。

「よろしい」

唐突に機会音声が聞こえた気がした。

ー対象の生、及び強さへの執着を確認。職業選択肢(ジョブチェンジルート)を『神』に変更します、さしあたって肉体の最適化を行いますー


また体中の筋肉を割かれるような痛みが僕を襲った。話が違うと思った。何で僕がこんなめにと思った。ダンジョンになんて来なければ良かったと思った。転移したのが間違いだと思った。不条理を呪った。こんな目に合わせた神を許せなかった。そういえば修学旅行に行く前に両親と喧嘩したんだ、俺が朝ゴミを捨てるか捨てないかそんな些細なことだ。でも謝れなかったあんなことで喧嘩したまま俺は死ぬのか、あぁ生きたかったな。

そして痛みに意識が遠のいて、

遠のいて

遠のいて

遠のいて

遠のいて

遠のいて

遠のいて







気づけば白い空間にいた、そこには祭壇があった。壮絶な戦闘の中で一人だけ抜けてしまった罪悪感とこれで死ねるという安堵があった。

『死ぬなねぇよ』

「誰だ?」

『さあな、だがお前の望むようになるさ』

「僕はどうなった?死んだのか?」

『いいや死にかけだ。だが、死んではない』

断言していた。信用できると思った。気づけば僕に強さがあればという後悔が口をついて溢れていた。

『そんなお前に選択肢をやろう。俺を受け入れるか受け入れないかだ』

「俺はどうしたらいい?」

『受け入れr』

「受け入れる」

『ハッ、決断が早いやつ嫌いじゃないぜ』

『じゃあ聞け、俺の名はーー』





気づけば戦闘中に戻っていた。

飛んだ筈の手が戻っている

ポケットが光る。何が光っているのかと見てみるとステータスカードが光っていた。

取り出すと職業欄が農耕神に変わり、スキルが増えていた。

増えたスキルの『多重存在』早速使ってみる。

存在進化の使用を確認農耕神を軍神(マルス)へと昇華させます。

ステータスの上昇に反比例するように意識が遠のいていった、、、

覚醒?

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