手荷物検査は人間関係に変化をもたらす。
いや〜結構カッコよく決まったんじゃないかな?セリフも良い感じだったし。
それにしてもあの時のみんなの威圧感がすごかったな〜
本当に復讐しているみたいだった。
あの後ペンデがどうなったかは知らないけどセナたちに捕まったままかもしれない。
ま、セナが何かしたのかとかは、僕には関係ない。けどフソーラ王国は大騒ぎだろう。
それとエナたちが作った国、ウルティオ国との外交問題にも発展してしまうかもしれないけど、やっぱり僕には関係ない。
まあ、一応はエナたちの味方をしようかな、そんな事を考えながら今日も今日とてこのモブたちと登校。
あ、別に自分のことを主人公だと思っている感じのナルシストではない。何となくそう思っただけ。
それにしても退屈な日々だ。
いやこれが僕の求めていたスローライフなのかもしれない。
そんなことを思っていたら何やら校門の前で警察が何かをしている。
異世界の各国々では現代で言う警察の役割は主に騎士団という組織がやっている。
だけどこの国は僕の現代知識によって警察という国家公務員が存在している。何でかは知らない。
そしてその警察たちは皆、僕のガチャから出た人たちにより組織されている。
だから今校門前にいる警察たちは一応皆顔見知りだ。今いる警察は女性が一人、男性が一人、の計二人。
うん、やっぱり知り合いだ。
二人は僕を見るなり少し驚いた顔をした。
一応紹介しておくと右の女性が SS+ 忠犬 フェデス。そして右の男の方が SS+ 忠犬 ピストスの二人だ。
ちなみに彼女たちは姉弟で、フェデスが姉、ピストスが弟だ。
二人の役職は表向きは普通の巡査だけど本当は国でも数人しか知らない特別警察の長らしい。
ピストスが僕に近づき耳元に小声で話しかけてくる。
「ルクス様お久しぶりです。今回は昨日ペンデ王女が失踪したため一応学園の校門の前で手荷物検査を行なっております。一応形式上の検査をルクス様にしてもよろしいでしょうか?」
「いいよ」
と僕は簡潔の答えた。これ以上警察と距離が近すぎると目立ってしまうからね。二人はその後検査を続ける。
僕のカバンには変なものは入っていない。
それにもし入っていたとしてもこの二人はスルーしてくれるだろう。そして僕の検査が終わった。
そしてイキオの番になった時にピストスたちが目を見開いた。イキオはあからさまに動揺していた。
ピストスがイキオに言う。
「君!学園にこんな物を持ってくるな!しかも学園から支給されているカバンにこんな物の隠し場所を作るなんて............」
ピストスが手に持っているものはまごう事なきエロ本だった。バカだな〜
そしてイキオにフェデスが声をかける。
「坊や、少しあっちに行ってお姉さんたちと話そうか?」
イキオは二人に連行され深い闇の中(簡易取調室)に引き摺り込まれた。
そのため手荷物検査は一時中断された。生徒たちからは不満の声が出ていた。
それもイキオに向けて...........
ごめんめっちゃ縁切りたい。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
手荷物検査は再スタートした。次はメガネの番だ。
そして早くも引っかかった。それはある手帳だ。一見何の変哲もない。
しかし中身が問題だった。それは最近メガネが確か告白をしようと言っていた女子について書かれていた。
ピストスは少し引きながらメガネに問う。
「き、君、これは何かな?」
めっちゃ動揺していた。
「え、ただの私の好きな人に関するノートです。それと勝手に中身を見ないでください。」
目っ怖。それにいつの間にかメガネの一人称が私になっているし。しかしピストスは話を続ける。
「君、これ内容が怖すぎるよ?この子の朝のルーティーンとか癖とか。想像でもこんなこと書いてがダメだよ?」
「何を言っているのですか?これは全て事実です。この朝起きた後パジャマから制服に着替えるとき、右手の人差し指に髪を巻き付けるのも、お風呂に入ったときに最低2回は鼻歌を歌うことも、そして家が貴族の名家のせいでそのプレッシャーに毎晩押し潰れされそうになり泣いていることもな全部知ってます。」
メガネが早口でそれらの情報を喋った後、メガネが一呼吸置いて言う。
「そして僕のことが好きだと言うことも!」
それは違うとツッコミたくなったが今はそう言う空気ではない。
あたりの視線は全てメガネに集まっており今言われた女子は泣きそうな顔をしている。
だけどメガネは最後まで綺麗な目をしていた。そして結果は言うまでもなくメガネは連行された。
翌日この二人は学園新聞の一面を飾ることになったがそれはまた別のお話である。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
僕は今日は一人で下校をする。
あの二人は今日一日中警察に捕まり事情聴取を受けている最中である。
それにあの二人は今日目立ちすぎたし今は関わりたくない。
と言うことで今帰路についているのだが誰かにつけられている。殺しても良いんだけどそれは流石にまずい。
「誰ですか?」
僕は言う。
そしたら後ろの茂みから一人少女が出てくる。それは僕が見知った人物だった。
オレンジ色の紙にそれと同様の色の瞳。
彼女は学園一年生、で優等生であるアモール王国からの留学者であり王女の ルミナス・アモールだったはずだ。
学園では最初のクラス自己紹介から一言も喋っていないルミナス王女が僕に何の様なのか?
できれば関わりたくない相手 ”ベストファイブ〟 中に入っている。そしたら彼女が僕に話しかける。
「すみません。別につけ回すようにしたわけではないのです。」
いやそれは嘘だ。彼女の人をつけ回すような能力は一級品だ。
将来はスパイか、暗殺者か、ストーカーが向いているだろう。
.........冗談はもうやめてちゃんと考えよう。用事は何だろう?わからん!
話を続ける。
「で、用は何ですか?」
単刀直入に聞く。
「簡単に言うと少し手伝ってほしい事があります。」
「お断りします」
僕が丁寧にそう言うとルミナス王女は驚いた顔をした。
「え、こう言うのって、”フッ、しょうがねぇな、助けてやるよ〟とか言って仲間になり一緒に仲間になる展開じゃないんですか!?」
彼女は少し興奮しながら言う。しかし僕は反論する。
「僕は普通の生徒なので手伝えることはありません」
そしたら彼女が頭をさける。
「お願いします!私にはあなたの様な地味な仲間が必要なんです!」
この一言で僕のやる気はさらに下がった。
だけど流石に王族に頭下げられたらやらないわけにはいかない。
と言うことなので
「わかりました、とても協力したくないですが協力します。」
「色々余計ですが、ありがとうございます!」
そして俺たちは彼女に協力することにした。とても嫌だが。
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