長い長い復讐劇の始まりだ..........
私、ペンデは王女だ。
そして昔弟がいた。名前はルクスと言う。しかし歳は一緒だ。私が生まれたのが少し早かっただけのこと。
母親は違ったけどまさしく血が繋がっていた。私は最初弟が生まれたのを喜んだ。
しかし私は弟がすぐに嫌いになった。
あの目が嫌いだった。まるで全てを見通すかのような目をたまにするのだ。それも生まれたばかりの赤子が。
そのため弟が追放された時。私は喜んでいた。
しかし弟が追放されて少し経ったある時王城の城内で奇妙のことが起きたのだ。
それは足跡だ。
それも6歳ぐらいの少年の。王国はすぐにルクスの所在を追ったがルクスはもういなかった。王国では魔物に食べられたと公式発表されたが私はそれを疑っている。
もしかしてルクスは死んでなく復讐の機会を窺っているのではないか?と思う時はある。
しかしもう真実は闇の中である.............
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
僕が帰宅し寮の一室に戻るとそこには老人がいた。
しかしその老人の背は丸まっておらずそこには不思議な若々しさを感じた。イケさんだ。
「ルクスの旦那。セナ様からの報告がございます。」
そこには驚くべき内容が書かれていた。僕は目を疑う。
「ど、どう言うこと?」
「もちろん書いてある通りです。」
僕の知らない間にこんな計画が進められてたなんて。簡単にいうと復讐ごっこだな。
「本当にやるのか?」
僕は少し動揺しながらイケさんはポカンとした顔をする。
「それはもちろんでございます。」
「そ、そうか」
そして僕は役を一瞬で作る。タイトルをつけるなら復讐の燃える青年かな
「そうか、明日の深夜0時.........」
僕は少し間を置いていう。
「長い 長い 、復讐の始まりだ!」
僕はセナからの報告書を強く握る。イケさんは「おおぉお..........」とか言ったりしている。
それにしても何でペンデと面識のないセナがペンデに対して復讐しようと思ったのだろう?
それにいつの間にかこの作戦に僕もいれられてるし。露骨に遠ざけといて使う時は使うのか、と僕は少し悲しくなった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
ペンデ王女は自室で眠っていた。そしてなぜか深夜0時ごろに目を覚ました。
そしたら寝る前に閉めたはずの窓が開いてるではないか。彼女は窓閉めようと立ち上がる。
その瞬間自分と同じ年齢ぐらいの金髪の少年が窓の外で立っていることに気づいた。
彼女はその瞬間その人物が何者なのかわかった。いや、わかってしまった。
少し成長し身長が伸びているが間違いなくその人物は彼女の腹違いの弟ルクスである。
「な、なんであなたが...........」
しかし彼は彼女の問いには答えず窓から離れていく。
「ま、待ちなさいよ!」
と叫び彼女は窓の外に出る。その瞬間彼女の足元が眩う光を出す。
彼女にはこれが何なのかわからなかったが次の瞬間答えは出る。彼女は見知らぬところで立っていた。
これは転移魔術だ。
しかしここはどこだろう?彼女は自身の頭をフル活用し考えるがその答えは出なかった。
だが気づいた頃には周りはたくさんの人に囲まれていた。それもかなりの実力者たちに。
ペンデ王女本人もなかなかの腕前だがこの数の相手には勝てないだろう。それは彼女もわかっていた。
しかしどこからか声が聞こえる。
「ダメだよ、手を出したら。」
それは上の方から聞こえた。彼女は気づいていなかった。この白い空間の中にあんなに立派な玉座があると言うことに。
その人物の容姿は朝、声をかけた男子生徒と全く同じ顔だった。そして彼女は気づいた。
彼がルクス本人だと言うことに。
「ルクス、あなた生きていたのね!?」
ルクスは黒いフードが付いたコートを前を閉めずにきている。その下には黒い装飾された服を着ていた。
「もちろんさ。僕が死ぬわけないだろう?」
「あ?何言ってるの?無能で追放されたくせに!」
ルクスは口を開けて笑う。
「あっはははは!」
「何がおかしいの!?」
「あんな演技で騙されているお前らの方が無能だろ?」
彼はペンデが嫌いな全てを見透かしているような目で彼女を見る。次の瞬間ルクスは一気に自身の魔力を解放する。
空間が揺れる。
彼女はとんでもない恐怖を感じた。
「まあ、もう昔のことはいい。」
ルクスは魔力をまた抑え込み、玉座から降りてくる。
浮遊魔法で。
ペンデの記憶の中のルクスはこんな魔法使えなかったはずである。
「君には選択肢が二つある。一つは実力差を受け入れて降参する。そうすれば苦しまずに殺してやる。もう一つは僕と戦い勝利をする。そうすれば見逃してあげるよ」
その瞬間ペンデは勢いよくルクスに突っ込む。
「そんなの二つ目に決まってるでしょ!」
ペンデは運よく持ってきていた剣でルクスに切り掛かる。しかしルクスはそれを簡単に止めていた。
そしてルクスが抜いた件は片方にしか刃がなかった。つまり刀、日本刀である。
ペンデは簡単にルクスに吹き飛ばされる。ペンデは勢いよく地面を転がる。彼女はこの世界でも上位の実力者だ。
しかし彼女は今、過去に無能だと虐めていたルクスに赤子のように弄ばれている。その事実にただただ驚愕した。
そして彼女は少し早いが賭けに出る。
「火炎魔法 大爆発!」
彼女の持った全ての魔力を使った彼女が使える魔法の中で最大級の威力を誇る魔法だ。これが効かないはずがない。そう彼女は思っていた。
しかしルクスは無傷で立っていた。
「な、何で?私の全魔力を使った魔法なのに...........」
もはや彼女の心は折れていた。彼女は膝をつく。
ルクスは意地に悪い笑顔をしてペンデの問いに答える。
「ただただ、実力差だ。」
その言葉を聞いた後ペンデは意識を失った。
「後処理は任せた」
そしてその場からルクスも姿を消した。
そしてイケさんがエナに問う。
「なぜあの者を最初の復讐相手にしたのですか?」
エナは答える。
「あの女は主さまが追放された時に一番喜んでいました。それ以外の理由が必要ですか?」
イケさんは満足そうな顔をし答える。
「いえ。必要ございませぬな」
こうしてルクスは長い長い復讐の第一歩を踏み出した。
それも本人は全く復讐心がないのにも関わらず................
これまでが短編版を疎なまま載せたやつです。次からは連載版の本格的開始です。




