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やっぱり巨大生物は的がデカくて哀れである。

「なんだあれ?」


 と僕は二階層の海中にある大きな揺らぐ影を見てそう呟いた。


 すごく大きいそれは簡単に表すとでかい魚、もしくは鯨という言葉が似合いそうだ。


 そしてあちらも僕の方に気づいている。そして怪物が姿を表す。


 その姿は鯨に鮫のような背中に鰭のようなものがる。そして全長は約30メートルほど。


 巨大な怪物だった。


「おっと」


 僕は思っていたよりもその怪物がデカく少し下がってよける。


 僕は刀は出さず戦う。


 ここは僕の実力を示す為、まあ観客はいないがこういうのは日頃からの特訓が重要なのだ。


 僕は怪物の攻撃を避け続ける。それも余裕を持って。


 動物は知能が低く攻撃の仕方が低能で戦いが単調になり面白味がない。だけどこの怪物は動物にしては結構の知能を持っていると僕は予想する。


 なぜならもう僕の強さの異常さに気づいたからだ。


 大抵の動物は倒されるまで力量の差がわからない。


 だがこいつは倒される前から..........なるほで興味深い。


 僕はこの次は攻撃する予定だったが予定を帰る。僕はもう少しこの怪物を観察したいと思った。


 僕は避ける避ける。なるほどこの生物は誰かからの指令を受けているな?


 僕に対してのこの対応の仕方は指令を待っているようだ。なるほどつまり黒幕みたいな奴がいる。


 僕はそこまで予想し終え思う。飽きた。流石にそろそろ終わりにしますか。


 僕は一本の氷の大きな柱で怪物を刺す。


 怪物は海に落ち苦しそうに悶える。「グォォォォォォ」と怪物は悶え声をあげる。


 だがそれもすぐに無くなる。僕はそれを確認した後また移動し始めた。


 それ以来海で生物とは出会わなかった。僕は少し寂しい気持ちになった。


 そして何かから監視されている気がする。


 うーんこれは........僕の脳内にあの記憶が蘇った。


 あの魔女の姿が。



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



 闇の中で二つの影が蠢きだんだんと姿を表す。


 左の方の男は丸メガネに特徴のない髪型、黒髪、左は金髪にイキっているような顔、ムカつく髪型、左をメガネ、右をイキオ、『童帝タッグ』である。


 だが彼らは今日この異名から卒業するためにこの街に来た。


「いよいよですね。イキオくん」


 メガネが少し興奮した口調でイキオに言う。


「そうだな、メガネ」


 彼も少し興奮したような感じで返事を返す。


 彼らはわかり合っていた。彼らは顔を見合わせて頷き合う。そして目の前に派手な建物を見上げる。


 そこには文字で娼館と書かれてあった。


 彼らはもう一度頷き合う。まるで全てを把握しているかのように。そしてイキオがメガネを見て話を進める。


「それで別班の報告もとい、ルクスからの報告は?」


 イキオは少し調子をこきながらイキオはメガネに問う。その瞬間メガネの顔が曇る。


 先ほどまでは晴れやかだったのに。イキオは心に不安が広がる。


「それが.......」


 メガネが言葉に詰まる。イキオはメガネの方を掴み揺らす。


「どうした?」


 メガネが固く閉じそうとした口を開き答える。


「それがルクスくんからの連絡は最初から来ていないんです」


 衝撃の事実が判明する。イキオは口から言葉が漏れる。


「なに?」


 それを言うのが今の彼にとって精一杯だった。


「夏休みの最初学園にもバレずに娼館に行ける地域を探してくれとお願いしたのですが........」


 メガネはイキオの顔を覗き込む。イキオは頷く。


「つまり裏切りか」


 メガネの顔が少し変わる。それは自分の責任を相手に移せるようにできた事への安堵だった。


「その通りです」


 メガネは笑顔満点の顔で頷く。そしてイキオは言う。


「それではなぜ、俺らは今ここにいるんだ」


 メガネがニンマリと笑う。


「それは僕が極秘ルートから入手した娼館の情報でここが学園にもバレず、金額も法の範囲内という場所です」


 その瞬間イキオの顔が笑みに変わる。


「そうか。よくやった!」


 イキオは肩が疼く。その時メガネがメガネのフレームを押し込む。


「イキオくん。まだやったは時期尚早では?」


「フッ、そうだな」


 彼らはまた頷き合う。


「僕らの」


「俺らの」


「「伝説はここから始まる!」」


 彼らはそう叫ぶ。そしてその声で誘き寄せてしまった。彼らは気づけば周りを怪物に囲まれていた。


 彼らは今気づいた。やる側から、殺られる側にまわっていることに。


「「ヒィ〜!!」」


 街に二人の叫び声が重なり響いたがそれはすぐに消えた。彼らはこうしてこの街から姿を消した。


 そしてこんなことはルクスには知る由もなかった。



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



 ドス!と音をたて魔物が倒れる。


 ここは魔女の塔一階層の森の中である。そしてこの音はサテルスが魔物を刺して殺した時の音だ。


 後ろからルミナスと20名くらいの黒色の仮面を被った人物たちが歩みを進める。


 その中で、デオと名乗るリーダー的人物の強さはずば抜けていた。


 サテルスとルミナスは背後に恐るまま塔を攻略していく。


「それにしても誓約書にサインをしないで塔に侵入して良かったのかな?」


ルミナスが彼らにいう。だがデオは動じずそのまま話を進める。


「えーとまず今回の事件では村人とこの騒ぎを起こした人物たちには一種の協力関係が存在していると考えています」


「ちょっと待って。もしかしてあなたたちはこの騒ぎを誰が起こしたのかわかるの?」


「もちろん」


 デオは体に着ているバスローブを触りながら言う。


「それじゃあそれは誰?」


「その正体は.......魔女」


「魔女?それって数千年前に絶滅した種族ですよね?」


 ルミナスがデオにきく。


「あ、魔女って今回の騒ぎでは特定の人物を指しているの」


「それはもちろん」


「「7人の魔女たち(セブンウィッチーズ)」」


 サテルスとテオと名乗る女性の声が重なる。


「あの伝説の?」


「そうです」


 そしてルミナスが会話に口を挟む。


「でも彼女たち魔女は死んだはずじゃ?」


「もちろん、と言いたいところだけど真実はわからない。だってそれは彼女を殺した剣聖か彼女本人しかもうこの世ではわからないんだから」


「だけどなんでその魔女がこんな騒ぎを?」


「それは分かりません。ですがあの精霊と魔女は多分グルです。」


「そうでしょうね」


 サテルスがテオの言葉に賛成する。


「だけどなんでアルフスを........」


 ルミナスがそういうが誰もその問いには答えられなかった。そして彼女たちはどんどん攻略を進めていった。

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