サテルス・ドミヌス・グラディイ
今日の二話目です。そう言えば先日注目度ランキング85位にランキンできました!読者の皆様ありがとうございます。
「うああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」
街で悲痛の叫び声が聞こえる。
怪物達は彼女に襲いかからない。なぜなら彼女の周りにはもう既に怪物達は存在していなかった。
無様に地面に転げ落ちる死体。
そして叫び、泣き崩れている銀髪の剣聖をルミナスは見た。ルミナスはその状況に圧倒されていた。
そしてルミナスは気づいてしまう。
彼女は辺りを見回す。
アルフスがいない.........?
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サテルスには世界で一番大切な存在がいる。
それは彼女が愛してやまない人物。剣聖としては初めて直接的に政治に関わっている理由。
剣聖が初めて一人の人物を護衛する理由。
それは言うまでもなく彼女の主人である、アルフス・アルプスの存在が関わってきている。
だが彼女にとって護衛など名目でその任に着く前から、それ以前からアルフスは守るべき存在であり羨むべき存在である。
サテルスの本当の名前はサテルス・アルプス。
サテルスは彼女の主人、アルフス・アルプスの実の姉である。
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サテルスにとって一番古い記憶は母親の膨らんだお腹を撫でるところから始まる。
「いいお姉さんね」
彼女の母親つまり現在のアルフス王国の皇后が微笑みながらサテルスに言う。
だがサテルスの記憶では皇后の顔の上半分は見えない。
「サテルスならこの子と一緒に国を良くしてくれるだろう!」
皇后の夫がサテルスを持ち上げながら言う。サテルスは笑っている。
だが彼の顔の上半分もサテルスの記憶では見えない。
「もう!そればっか」
王妃はヤキモチを焼く。
自分の夫の興味が少し自分から移り悔しそうだった。
皇后の夫、つまり現在の国王である。だがこの時はまだ若干の22歳の若き王子であった。
サテルスは父に頭を撫でられる。
それが嬉しかった。
この様なことで嬉しくなる、サテルスにもかわいい時期はあったのだ。
彼女はその時はまだ3歳であったが王族の中では、ずば抜けて賢く将来は賢王と呼ばれるに相応しい人物になる事を期待されていた。
そんなサテルスは実の妹の誕生を喜んでいた。
早く産まれないかな、それだけがその期間の彼女にとって一番の関心になるはずだった。
だがその幸せは突然にして終わる。
それは加護の検定の際に発覚した。
そもそも加護とはなんなのか?
加護はスキルとは違いスキルは能力が、つまり異能がプラスされる。
だが加護は簡単に言うと自身のステータスを底上げするための神の恩恵だ。
その種類は様々で料理系の加護もあれば、清掃系の加護もある。
そしてサテルスはこの世で一番厄介な加護を恩恵を、いや呪いを神に与えられてしまう。
それは『剣聖の加護』
その加護は運動系の能力を底上げし一回も剣術をした事のない人物を大剣豪にしてしまうほどの力を持つ加護。
そしてサテルスは秀才で武術も嗜んでおりその実力はその時、既にアルプス王国で一番の実力になっていた。
そして悲劇は重なる。
『剣聖の加護』を授かったものは守らなければならない三つの約束がある。
・剣聖の加護を授かったらその種族の初代剣聖の姓を名乗らなければならない
・剣聖教団に剣聖の加護を授かったものを預けなければならない
・そのものが家族だと言うことは世間に世界に悟られてはならない
と決まっていた。
ちなみにこれは『種族戦争』の講和の際に全ての種族間で決めたことだ。
なぜなら力は弱まったとは言え剣聖は圧倒的力を持っていおり政治、戦争に関わらすと碌な事が起きないと世界に種族戦争で知らしめた為である。
そして『剣聖教団』はその時、建てられた中立組織であり、世界中の剣聖の管理、活動支援を行っている団体であるが最近は腐敗が酷く政治の道具にまた剣聖達が使われているらしい。
そしてそんな所に現在の皇帝と皇后はサテルスを送りたくなかった。
だがもちろん約束を破れば酷い制裁が待っている。
それを齢3歳にしてサテルスは理解していた。
そして彼女は剣聖教団に入りいつか自分の妹と再会できる事を夢見ていた。
だが妹には『約束』によって自分の正体を明かせない。
だからサテルスは護衛としアルフスの周りで彼女を護ることを誓ったのだ。
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「サテルスさん!何があったんですか!?」
サテルスの意識が戻った。だがサテルスは上の空。
目の前には少し前に別れたルミナスの顔が。
「ルミナス王女.......なんで?」
そしてサテルスは辺りを見る。
「この死体の山は?」
ルミナスはその質問の答えず激しくサテルスの方を揺らす。
「サテルスさん!アルフスは!」
その瞬間サテルスの目が見開く。
「アルフス様!?」
彼女は立ち上がり周りを見渡す。だが死体しかない。
サテルスは周りの死体を漁る。必死な顔で。サテルスは肩で息をしていた。
「サテルスさん!?」
ルミナスは驚く。そして言う。
「安心してください。そこにはいないですよ。アルフスは」
「そうだった。ああ、」
サテルスはまた頭を抱えて苦しむ。
そして彼女は思い出す。
あの悪夢を。
あの現実を。
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サテルスは先に風呂に入っているアルフスが上がってくるまでの間、ホテルの部屋に置いてあったファッション雑誌を読んで待っていた。
その時だ、彼女が街の異変に気づいたのは。
彼女はホテルの部屋の窓にかかっているカーテンを少し開け外の様子を見る。
それはまさに異様な光景だった。
人間が人間を襲っているのだ。いやよく見ると襲っている方は人間ではない。
サテルスは少し驚くが、彼女だけなら、まだ対処できる範囲内だ。
だがこれはアルフスには危険。
彼女はそう判断しアルフスを連れてこの街から出ようと考える。
そしてサテルスはある物に視線が止まる。それは空にある黄色い魔力の集合体だった。
彼女は念の為自分とアルフスに結界を張った。
そしてサテルスはアルフスに急いで服を着させ最低限の荷物を持ちホテルの部屋から逃げ出した。
ホテルは既にもぬけの殻だった。
サテルスとアルフスは全速力で走った。
サテルスが剣で強引に前を切り開きアルフスが怪物にとどめ、もしくは凍らせ動けない様にして逃げていた。
アルフスは守られる事が多いが魔法の実力は高い。そして今回はそれが役に立った。
逃げ切れる!サテルスはそう思った。だがそれは実現しなかった。
突如彼女達の目の前に怪物ではなく精霊が舞い降りた。協力、と言う雰囲気ではない。
しかもその精霊はただの精霊ではなく上級精霊だった。
上級精霊は小柄な少年で人間だと12歳くらいの歳だとサテルスは思う。そして彼は言う。
「やあ、銀髪の剣聖さん。面識も恨みもないけど、うしろの黄色いお嬢さんはいただいていきます」
ニンマリと彼は笑った。
サテルスは戦闘体制に入る。
剣と魔法はぶつかり合う。
この話、区切りすぎて読みずらい。すみません。




