因習街の大パニック!
今日は二話投稿します。
「真実、オチをその目で見極めろ。」
ルクスはそう言い作者の前から姿を消した.......
少女は目の前に立ちながら怪しく微笑む少年に恐る恐る少女が話しかける。
「お、お兄さん誰?」
少年は怪しく笑ったまま口を開く。
「魔女の因習が始まった」
少年は少女の声に答えずそのまま話す。
少年の声は大きくはないがその場に響き渡る力強さがあった。
「その先にあるのは平穏かただの闇か........」
彼は声を少し低く出そうとするがまだ声変わりの途中でなかなか低い声が出せず、魔法で強制的に低い声を出した。
ちなみに彼のこの声は作った声であり彼の本当の声色は誰も知らない。
「?」
少女はキョトン顔で少年を見つめる。
「それを自分の目で見極めろ」
少年はそう言い少女の前から一瞬で姿を消した。少女は自分の足元に倒れている両親の目の前で立ち竦んでいた。
そして自分の両親に眼を向ける。
両親はピクリとも動かず顔を苦痛に曲げていた。
そして少女はあの黒いコートの少年が何を言っていたのか、自分がどのような状況なのか、そしてあの少年は何者なのか。
少女は何一つとして分からなかった。そして少女はその場で膝をついた。
周りには怪物が集まってきていた。
少女はその場から駆け出し逃げ出した。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「フフフ」
と僕はこの街の無駄に高い時計塔という名称の建物の一番無駄に高いところで大パニックに町を見下ろしていた。
最高だ。
僕はディオと風呂に入っていたけど、うん、なんかここだけ聞くとやばいヤツに聞こえるけど別に僕はやばい事をしてない。
それで騒ぎを駆けつけ一瞬で魔法で服を着て街に出てきた。
まだ髪が少し濡れている。
これぞ僕が求めていた異世界ライフなのだ!
「お前、スローライフがいいと言ってたやんけ」と僕に対し思う人はいるかも知れないがそれは浅いという他ない。
異世界スローライフと言っても大体はみんなスローライフを送れず目立つ日々を送っている、みたいな作品が前世では多かった。
だから僕も先人を見習い今こうして異世界ぽいイベントを見つけては首を突っ込む様にしている。
話が少しずれてしまったがスローライフを送りたいかと聞かれればイエスと答えるがそれとこれは別。
そして僕はまた街の方に視線を戻す。
今回のミッションはこの騒動を終了させることかな。
それと街に来たばかりの時婆さんが『魔女の実験』とかなんとか言っていたけど、これがまさにそれだろう。
そして婆さん達この街の住人の人はこの騒動のとき家にもういてこの騒ぎが始まる前から知っている様だった。
だから僕はこのイベントの名称を『因習街の大パニック』と名付けることにした。
そして僕は先ほどからいろいろな人を助けている。
ちなみに僕は今のところは怪物化していない。
怪物化の原因は多分あの月らしい魔力の集合体から漏れ出る魔力の影響だ。
あそこから尋常じゃないほど怪しい魔力が流れている。
僕はそれを自分の体の周りに張っている結界で遮っているから無事だけど結界を使えない人たちは皆、怪物化している。
ちなみに定員さん達は全員、ディオの結界で守られていて無事だった。
だけど僕が先程街の様子を見ているとあの怪しい魔力を遮る結界がなくても怪物化していない人たちがいるけど、僕にはその理由が分からなかった。
ちなみに僕は前世で因習村を作るためにある孤島の大きな大きな土地を2億円くらいで購入したけど人員つまり村人をやってくれる人がいなくて開発を諦めたのだ。
それとストーリーが思いつかなく村を作るのは断念した。
それが異世界で成就する。
僕は胸が少し熱くなった。
そして僕はその瞬間地面に降りる先ほどからあの少女みたいな人たちがいたら助けてそれっぽいセリフを言っているのだが今回は当たりを引いたようだ。
いや当たりではないかも知れない。
まさかこの街に来ているなんて。
僕は運が悪かった。
だけど今回の騒動で彼女は主要キャラクターだろう。
「黒の奇術師?」
オレンジ色の髪の少女、ルミナスがそう呟いた。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
ルミナスは自分の死を覚悟した。
彼女の部下は皆、謎の月のような魔力体を見て理性を失い怪物になり彼女に襲いかかってきた。
だが彼女は攻撃を見事に躱し、街に出てこの街からの逃走を図ろうとしたが街もすでに手遅れな状態だった。
人間と元人間が殺し合う、まさに地獄絵図のような状況だった。
彼女は少し吐き気がしたが、そんな状況でも彼女は逃げきれそうだった。
彼女は無我夢中で走る。
だが彼女は思い出してしまう。
あのおせっかいのエルフの王女と銀髪の剣聖のことを。
彼女は彼らを引き連れて逃げようと考え足の方向を変えてしまう。それが間違いだった。
もう街の内部には怪物達が。
彼女がそれを突破できるのは希望薄。
だが彼女は引き返す。
怪物達を最大限の魔法、剣技で吹き飛ばしながら、切り刻みながら。
彼女は善戦した。
彼女が損得を考えずに動いたのはこれが2回目ほどだった。
それほど彼女は彼らを助けたかった。
まだ友達で人間で関わりたかった。
しかし彼女の力は及ばなかった。
途中で力つき魔力を枯渇し、剣は折れ、体には様々な傷。
そして彼女は折れた剣の柄も落としその場で膝から崩れ落ちた。
勝てない。
彼女はそう思った。
『頑張った頑張った』
彼女は自分で自分を励ます。
『しょうがない。数の差だ』
彼女は言い訳をする。そして彼女の目から涙がこぼれ落ちる。
それは悔し涙だった。
言い訳をしなければいけなかった自分が情けなかった、醜かった。
そして次には謝罪が。
『ごめんなさい。姉様。仇を取ると、あの時誓ったのに........』
そして怪物の牙が彼女を襲う。
だがそれは彼女には届かなかった。
彼女の前には黒い服を着た男がいた。
「顔を上げろ」
その心を撫でるような低い声が彼女を励ます。彼女は顔を上げる。
「......黒の奇術師?」
そして次の瞬間怪物達は両断され息の根が止められており、その時にはもう目の前に黒の奇術師はいなかった。
そして彼の声だけが聞こえる。
「魔女の塔へ向かえ。お前が求める奴がそこにいる.......」
彼女はそれが何を表しているのかは分からなかった。だが妙な胸騒ぎがする。
彼女は呟く。
「アルフス?」
その声には誰も反応しなかった。ルミナスは塔の方向へ走り出した。
街中に剣聖の悲痛の叫びが響き渡った。
前書きふざけすぎてごめんなさい。ちなみに深夜テンションです。




