転生しても頭脳は同じ。迷宮無しの名探偵!?
ついに一章も中盤に差し掛かってきました。所々知らない人物の名前が出るかも知れませんがそこはお許しください........
「謎は全て解けた........」
僕は頭を手で覆う。
「どうしたのですか!?」
「主様!?」
エナとディオが心配そうな声を上げ僕に近寄ってくるがそんなことはもう気になってはいなかった。
「エナ少し大事な話があるんだけど」
「まさか主様、私と.........」
なんか勝手な事を考えているようだがそんな事に構っている暇はない。
「エナ、少し人手を貸してくれないか?」
「喜んで」
さてあとは全ての真実を赤裸々にするだけだ。
そして僕はさらに重要な事を思い出す。
「この残ったチーズケーキ、お持ち帰りにしていい?」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
僕は全速力で謎の地下通路を通り商会に戻った。
ちなみに今回は魔法も使ったから音速の5倍はあるはずである。僕は扉を開ける。
そしたら扉の目の前で一人の人物が俺を待ち受けている。
白い髪と金色の瞳。トリアである。
「主様どうでしたか?」
「うん、望むものは一応得られた。」
「状況は通信魔法で聞いております。あの者の魔力を感じるのは少し不快でしたが。」
多分あの者とはディオだろう。彼女たちはなぜか仲が悪い。両方いい子たちなんだけどな。
「報告はどう行いますか?」
「通信魔法は相手に勘付かれるかもしれないから、誰かに報告させといて。」
「ではイケさんに頼みます」
「オッケー」
「それにしても少ない情報から真実を導くなんてさすが主様です!」
彼女は興奮気味でいう。
「まあ今回は僕も活躍したけど一番の功労者は彼女かな?」
「そんな事ありません!今回も主様がいてこその事件解決でした」
「だけど彼女、ルミナスの功績は今回については大きかったと僕は思うかな」
「そうですか..........」
彼女は露骨そうに肩を落とす。なんでだろうか?
僕は首を100度ぐらい傾けるが答えは出なかった。
「それよりも、」
「はい?」
トリアが僕の独り言に耳を傾ける。
「ルミナスは、もしかしたらこの世には存在していないかもね」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「うーん.......」
彼女は自分が無意識に上げている声で目が覚めた。
そこは少し暗かったが周りの状況は確認できるレベルの明るさだった。
遠くに光が見えるがそれは太陽の光ではなく壁にかけられている火のついた松明だった。
彼女がいるのはどうも牢屋のようなものの内部らしい。
彼女は前日のことを思い出そうとしたがよく思い出せなかった。彼女は状況を確認しようと動こうとするがそれは不可能だった。手足は鎖により壁と繋がれていた。
しかし魔力を使えば脱出は容易い。
魔力が使えれば。
この鎖には魔力、細かく言えば魔素を操れなくする効果があると彼女は予想する。
先ほどから試してはいるが彼女は今だに魔力を操れていなかった。彼女は辺りを見る。彼女は目を見開く。
なんと彼女の他にも周りには生徒がいたのだ。その数は4人。
ルミナスを入れると5人。
確か最近彼女が調べていた失踪事件と同じ人数である。
「あなた、大丈夫?」
彼女は隣の生徒たちに声をかけるが彼女たちはまだ目を覚ましていなかった。
彼女は全員の顔を確認して彼がいないことを確認する。彼は彼女が唯一心から信頼できる人間だった。
自分の優秀な配下たちよりも彼の方が信頼できる。彼女はそう思えた。
しかし自分が死んでしまっては意味がない。彼女は鎖をガチャガチャと揺らすがそれに効果はなかった。
そうしたら牢屋の外から喋り声と足音が聞こえる。そしてその足音は彼女の目の前で止まった。
その人物の顔に彼女は見覚えがあった。
「あなただったんですね。ユーゴレス先生」
ユーゴレスと呼ばれた男性は不敵な笑みを浮かべている。
ちなみにルミナスは知らないが彼は2日前に校門の前で生徒に事件の詳細を話していた学園からも信頼されている教師である。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
僕は自分の寮の一室で腰を落ち着かせる。ここ2日はほぼ移動してばかりだった。
僕はベッドにダイブする。
そして天井を見上げる。そしてそこに一人の人物が張り付いていた。
「やあ、主。」
「久しぶり、テセラ。」
彼女は四番目にガチャから出た、 ルクス四柱 四忠のテセラである。
彼女は長くて綺麗な黒髪を揺らしながらベットに落ちる。
「久しぶりだね?暇ならお姉さんが相手してあげようか?」
彼女の黒いドレスは女性らしい体型を一層際立てるとか本人が自慢していた。
ちなみ僕はその服になんの可能性すらも感じなかった。
「そうか。なら相手してもらおうかな?」
そして彼女は僕のネクタイを手早く外す。
部屋には甘い雰囲気と空気が漂う。
そして甘い匂いも。
そして手に持っている皿には大量のチーズケーキともう片方はフォーク。そして僕らの密会は始まった。
「それにしても君は本当にチーズケーキが好きだね?」
彼女は僕に問う。僕的には彼女とが一番仲が良い。
エナたちみたいによそよそしくなく、ちゃんと友達として接してくれる。
僕はそういう感じの彼女のところが嫌いではない。
「それでなんでここにきたの?」
「おや?私はなーにも喋ってないのにも意図があると気づくなんてね」
「まあ長い付き合いだからね」
僕はチーズケーキを口に運ぶ。やはりこの濃厚なチーズの甘さ。
僕は君の目の前だといつまでも思春期真っ只中の男子だ、と心の中で僕は熱烈な告白をチーズケーキに言う。もちろん反応はない。
僕は我に帰り、すこし興奮しすぎたことを反省する。
そしてテセラが何かを思い出したような顔をしていう。
「そういえば主。今日来たのは調査が終わったからなんだ」
「調査が完了したと言うことは調査するべく内容があったと言うことだね」
「その通り。君に言われた通りにユーゴレス教師の裏を探ってみたよ。そしたらビンゴ」
彼女は指をパチンと鳴らす。
「つまりあいつと繋がってたと」
僕は結果を噛み締めるように言う。
「その通り」
「よくやった」
僕はベットから立ち上がり声を低くして言う。雰囲気が出る。
テセラもそれを感じ取ったようだ。
「フッ、次はどうする?」
「まずはイケさんが報告に来るまで待つ」
「わかったよ。じゃあ僕はこれで」
そして彼女は部屋から消えた。部屋には彼女がつけていた香水の残り香だけが残った。
僕は窓の外を見上げる。
決行の時は近い.........




