バスローブは万能
僕と付き添いの店員さんが『本拠地』へと繋がっている地下通路を歩き始めて約2日。
僕らは小休憩を挟みながら今も歩き続けている。うーん普通に遠い。いや遠すぎる。
だって僕が本気で走って2日だよ?つまり本来なら一ヶ月はかかる。いやそんなにはかかんないか。
それに本気で走ってない。一応店員さんに合わせて走っている。ちなみに食料は一定間隔で置いてある。
そして僕らは走り続け扉が目の前に現れる。それは人一人が通れるほどの大きさだった。
店員さんがその扉をノックする。そして扉の向こうからノックが返される。
そして小さな小窓みたいな、二重表現になっているがそれは置いといて、そこから目が覗いている。
「見慣れないな。その男は何者か?」
扉の向こうから声が聞こえる。その声から女性かな?と僕は予想する。
そして店員さんが声を出す。
「このお方を何者だと心得おろう」
なんか水戸黄門の架空の側近角さんみたいだ。
どうもイマイチこの店員さんのキャラがわからないけどまあどうでもいいか。
「このお方は我らの主、我らの唯一神でありますルクス様です!」
「なっ!この男、いやお方が?」
そうそう、ここにいるのが仲間外れにされたボッチのルクスさまですよ〜
僕は心で悪態を吐く。
「か、確認をとります」
そして扉の向こうの気配は遠かった。そしてそこから2分後くらいで扉が開く。
そしてそこから現れたのは僕がこの世界で一番見知った顔をした人物 四柱 一忠 エナである。
髪は綺麗で主張が少なく鮮やかな金色。鮮やかな水色の目で俺を見つめる。
僕はいつも通り挨拶をしようとしたら彼女の周りを囲む配下そして僕に付き添った店員さん、この場にいる全員が跪く。いつもは僕を仲間外れにして憎たらしいけどこう言う感じでご機嫌を取るのが彼女たちはうまい。
まあここは演技に乗るか。エナが跪きながら言う。
「ようこそお越し下さいました。ルクス様。」
彼女が唯一僕の事を名前で言う。まだ友達意識は残っているようだ。僕は跪いたままだと話しずらいから。
「面を上げろ」
と僕が言う。彼女たちは跪いたまま面をあげる。そして僕は歩き出す。
「今日はディオに用がある。」
「では案内します」
エナがそう言い僕を案内する。そしてそこから5分。
僕はある扉の目の前に立たされた。そしてエナが扉を開ける。
そしてそこには泡が立って中身が見えないお風呂があった。ちなみに見ようとしているわけではない。
そしてその風呂の中に人物が一人。
「主様.........?」
ルクス四柱 二忠のディオである。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「主様久しぶりです!」
ディオはバスローブを着て跪く。
「うん、久しぶりだねディオ。」
「ハァ、ディオ服を着なさい。」
エナが少し呆れながら言う。
「いや、そっちが私のお風呂タイムの時に上がり込んできましたよね?」
「ディオ、あなたほぼ一日中お風呂に入ってるじゃない.........」
「お風呂は聖域です。そこだけは譲れません」
ほら?彼女は社交的だろ?
ちなみに僕はもう話について行けていない。
僕は早く僕に魔法をかけたやつの逆探知してもらいたいだけなのに...........
「むむむ?主様失礼ですが魔法をかけられてませんか?」
「そうなんだよ。話が早いね。だからこの魔法をかけた奴を逆探知で、ディオに探してもらいたいんだよ」
「わかりました。少々お持ちください。」
そして彼女はシャワーを手に取るがこちらを見る。
「あの..........」
僕は彼女が何を言いたいのか察した。
「はいはい退出しますよ」
僕は部屋を出る。
別に僕はどっちでもいいけど相手にもプライベートスペースはある。
僕は壁に体重をかける。そして僕は適当にカバンに入っていた謎の資料に目を通す。
僕は何を探り何を得ようとしていたのだろうか?
そして僕は気づく。少し記憶を消されていることに。
そして僕は一人廊下を歩く店員さんを見つけ、声をかける。
「あの、チーズケーキってあります?」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
改めて見るとそれは独特な服装だった。
新しいバスローブを体に包みその上から白衣、そして頭には魔女がかぶるような帽子。これがディオの正装だ。
「それでは主様始めますか?」
「そうするか」
僕はふと今も皿に乗っていて食べていた手元にある山程のチーズケーキを見る。流石に一瞬では食べきれない。
そして僕は二人、ディオとエナに提案する。
「これ少しいる?」
「え!」
流石にやばいか?
でも僕は自分で作った超強力な歯磨き粉を使っているから虫歯にもなったこと無いしそれを使い歯磨きをしたら24時間歯垢が溜まらないから汚く無いけどまあそう言う問題ではないか。
「いや、やっぱなんでもない」
僕は皿を引っ込める。そしてそれをディオが止める。
「いえ、食べさせていただきます」
うん、なんか、ごめん。
だけど思いの外そのチーズケーキの味は彼女たちにも好評だった。
「それでは始めましょう」
「よろしく」
この魔法の発動者を逆探知する魔法は一応僕も使える。
だけど自分に対しては逆探知の魔法はかけられないんだよね。
それに僕はあまり魔法は得意というわけではない。
その点ディオは魔法のスペシャリストだ。安心して任せられる。
ディオの体内の魔力量がどんどん膨れ上がる。そしてディオが目を閉じる。
「デテクティオ・インウェルサ」
ディオが逆探知の魔法を発動させる。この魔法は逆探知をした魔法の術者の居場所そして魔力量がわかる。
だけどその代償に相手が逆探知の魔法に気づくほどの実力者の場合こちらの居場所がバレてしまうがディオがそのようなヘマをしないだろう。
ディオが先ほどまで閉じていた瞼を開く。
「場所が割れました。相手の居場所は主様が通っている学園です」
「まあそうだよな」
なんとなく分かってはいたがまさに本当にそうだとは。
僕は純粋に少し驚いた。
「なるほど、それさえ分かれば十分だ」
「では魔法も解きますね」
ディオが頷きながら僕の魔法を解く。
「主様がかけられている魔法は二つありますね」
「二つ」
「一つは魔法をかけた事を隠す隠蔽の魔法。もう一つは記憶を消す記憶消去の魔法です」
ディオが僕の魔法を解いた。そして僕はある王女の存在を思い出した。
そして全てがつながったような気がした。
どんな内容でもいいのでジャンジャン感想ください!その全てを受け止めます。




