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十二話 ロリコン疑惑

今まで読んでくださった方、お待たせしました。ようやく改訂作業が終わったので今日から更新していきます。それにあたって、内容を一話から変えましたのでお手数ですが読み直していただけると幸いです。

「おじさんおじさん、アメネはかわいい?

「うん、可愛いぞ」 

「えへへ」


 照れているのだろう、アメネちゃんは尻尾をぶんぶんと振りながらにっこりと嬉しそうに笑っている。天使か。


「アメネが欲しいならガロウを倒してからにしてください!」

「おー? おとんとおじさんたたかうのかー?」


 後ろからアメネちゃんを庇うように抱きしめながら、俺を睨み付ける女の子が。


 年はアメネちゃんとそれほど変わらないように見えるが、こちらの女の子は背が頭一つ分大きいのでアメネちゃんのお姉ちゃんかな? アメネちゃんとは違い、焦げ茶色の髪を肩で切りそろえ、小さく纏めていた。見た目も人間と変わらない。


「あはは、大丈夫。アメネちゃんは盗ったりしないよ。初めまして、俺は龍って言うんだけど君の名前は?」

「え? あ、シイナと言います」

「おー? おじさんはドラゴンだった!?」

「残念、ただの人間だよ」

「どらごんにんげん……?」


 ノノちゃんもだけど、なんで龍って名前だからすぐドラゴンにしようとするのか。


 俺は立ち上がって、見上げてくるアメネちゃんと、未だ睨み付けてくるシイナちゃんを安心させるように手を伸ばして優しく頭を撫でる。


 いきなり撫でられた事に戸惑っているのか、シイナちゃんはアメネちゃんをさらに強く抱きながらキースさんをチラチラ見ている。


「くっくっくっ……!」

「き、キースさん! 笑ってないでなんとかしてくださいよっ!」

「おお、アメネちゃんの髪さらさらだな!」

「おう、まいにちおかんがけづくろいしてくれるからな!」

「そっかそっか、シイナちゃんも髪さらさらだねーお母さんに洗ってもらってるのかな?」


 よしよしと二人の頭を撫でていると、シイナちゃんが耐え切れなかったのかアメネちゃんを抱き上げて(といってもアメネちゃんの足がちょっと浮くぐらいだが)距離をとられてしまった。


 アメネちゃんは不思議そうに振り返っているけど、シイナちゃんは先ほどより警戒しているのか先ほどよりもきつく俺を睨み付けていた。やば、やり過ぎたかな?


「おい、ロリコン」

「ろ、ろりこ!? ち、ちげーし! ただちょっと撫でてただけだし!」

「アメネにも手を出すのも問題だが、人妻に手を出すのも問題だと思うぜ?」

「……は?」


 人妻? なに言ってんだこのおっさん。どうみても二人は姉妹じゃないか。というかロリコンを訂正しろ。


「おかん、ろりこんってなんだ? おいしいのか?」

「だめですよアメネ。ロリコンなんか食べたらお腹壊します。それにきっとまずいですよ」

「まずいのかーならいらなーい」

「え、え?」

「だからあの人を食べたらだめですからね?」

「はーい!」

「ぐふぅっ」


 お、おかん? え、アメネちゃんがシイナちゃんに返事して頭を撫でられてる……? ちょ、ちょっとまってくれ、もしかして。


 俺は隣でぷるぷる震えながら変な声を出しているおっさんを無視してシイナちゃんに問いかける。


「……えっと……も、もしかして……アメネちゃんのお、お母さんですか……?」

「そうですよ、ロリコンさん」

「まずいろりこんはいらなーい!」


 ーーー俺、初めて会った保護者さんにロリコン認定される。


 ちゃうねん、誰だって姉妹だと思う位シイナちゃ……さんが若く見えるだけやねん。俺悪くないねんて。

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