収入源
「それじゃあ、ハヤイもヤスイも、
娘をコイン達に同行させる事に納得したって事で良いな?」
ディック村長が、ファーの両親に、そう確認をする
『ギュッ!』
『・・・ギョッ』
『キュキュキュ~!』
「うむうむ、ヤスイの方は嫌々ながらも納得したって言うところか・・・
良かったなファー、両親から許可が貰えて」
「どうやら、親達からの許可も下りた様ですね、
これから、長い付き合いになると思うけど宜しくな、ファー」
「一緒に楽しんで暮らす様にしようぜ、ファー」
「歓迎する」
『キュキュ~!』
「そう言えば村長さん、ファーが一緒に行ける様になったのは嬉しいんですけど、
やっぱり、食べ物はピロンで作られてるってやつじゃ無いと駄目なんですかね?」
「専用の食料は高く付きそうだね・・・」
「必要経費にする?」
「そうだなぁ・・・コインは魔力量は多い方か?」
「えっ?僕の魔力量ですか?
全属性魔法が超低級で使えるのは知ってるんだけれども、
保有している魔力の量ってのは、どうなんだろうな・・・?」
「多分、パサラに聞けば分かるんじゃ無いのかい?」
「コインの保有魔力量は、かなり多い」
「ありがとう御座います。パサラさん・・・だそうですよ、村長さん」
「うむ、それならばコインから魔力の供給を受ければ、
食いもんに関しては、コイン達と同じ普通のメシで大丈夫だな、
ハヤイやヤスイに関しては必要とする魔素の量がハンパ無く多かったのと、
俺が保有していた魔力の量が、スズメの涙程度しか無かったからだからよ、
ファーが小さくなってコインに引っ付いていれば、
自然と魔力が供給されるから、それで大丈夫だろう」
「そうですか、それは助かりました。
行く行くは冒険者として名を上げる心算ではありますけど、
まだまだ登録さえも、済ませていませんからね、
もし、特別な食料が必要とかで食費が嵩んだら、
ちゃんと生活して行けるかが分かりませんでしたよ・・・
食費と言えば、さっき村長さんは、
この建物を建てる際に、それまでに猟師として稼いだお金を全て、
つぎ込まれたと仰っていましたが、
今現在は、どうやって生活をされて、いらっしゃるんですか?」
「そうだね~、その辺のとこは非常に気になるところだね」
「気になる」
「ああ、収入だったらコイツらの毛皮がスゲェ高く売れるから、
食費を差し引いても、かなりの黒字になってるぞ」
「えっ!?ハヤイ達の毛皮ですか?」
「まさか、無理やり剥ぎ取ってるって言うんじゃ無いんだろうね・・・?」
「その割には皆フカフカ」
「この『イタチ愛』がモットーの俺様が、
コイツらが嫌がる事をする筈が無いだろう
ここで、一緒に暮らす様になってから気付いたんだが、
コイツら、初夏の頃と、秋頃の年2回脱皮するんだよ」
「ええ~!?イタチが脱皮ですか!?」
「私も、そんなのは、まず聞いた事が無いね、
普通のイタチじゃ考えられないから、魔獣だからって事なんだろうね・・・」
「興味深い」




