魔獣イタチの能力
「ああ、脱皮するってのは、
どうやら、コイツら特有のものらしくてな、
多分だが、俺はコイツらの持つスキルが関係してるんだと思うんだ」
ハヤイら、魔獣イタチが脱皮をすると聞いて驚いたコインらに、
ディック村長が、そう告げた。
「ハヤイ達のスキルですか?」
「魔力を通すと毛皮が堅くなるとか言うヤツかい?」
「非常に興味深い・・・」
「ああ前に、さっき話した学者さんに鑑定の魔導具を使って、
コイツらの事を色々と調べて見て貰った事があるんだが、
コイツらの種族特有と思われるっていうスキルを持ってるらしくてな、
多分、ユニーク・スキルに分類されるんだと思うが『抜堅包』っていう、
魔力を流すと毛皮が堅くなるってスキルなんだが、
魔法が普通に使えるヤツらと違って、少量の魔力しか持たないハヤイ達でも、
効率良くスキルが使える様にって、魔力が通り易い様に毛皮が進化して来たらしいんだ
でも、魔導具なんかも古くなると性能が落ちて来るのと同じ様に、
毛皮が古くなって来ると、魔力が通りにくくなるらしくてな、
それに対する進化が脱皮だったんだろうって話だ・・・」
「へ~、自らの身を守れる様に、進化を繰り返して来たって事か」
「ここまで進化をするには、途方も無い歳月を掛けて来たんだろうね・・・」
「『パサラの進化論』として学会に発表するって手も・・・」
「コイツらが進化をして来たってのは、
何も守りに限ってってだけじゃねぇみたいだぜ」
「え?他にも何かあるんですか?」
「守りだけじゃ無いって事は、攻撃にもって事かい?」
「それは良い、論文に花が添えられる」
「ああ、『抜堅包』の他にも、
『血煙爪』と『王牙』ってスキルがあってな、
爪と牙に魔力を通して、鋼さえも切り裂く硬さになるって話だ」
「守りを固めて、攻撃力も上げるって凄いですね」
「ああ、野生の勘ってヤツなのか、
戦いに置ける基本ってヤツを忠実に守ってるな」
「う~む、爪や牙を強化するスキルは割とポピュラーな気も・・・」
「こう見えて、こいつらは本気を出すと凄ぇ速さで動けるから、
高速で移動しながらの、爪や牙での攻撃力は中々のもんだぜ」
「おおっ!それは確かに強そうですね」
「ああ、1対1なら何とかなるとは思うけど、
集団との戦闘になった場合は、かなり梃子摺るだろうね・・・」
「私達以外となら、かなりの強さだと思われる」
「そうそう、それで、コイツらの中では、
純白のハヤイの毛皮が一番高く売れるんだが、幾らぐらいで売れると思うか?」
「やっぱり、白い毛皮が一番人気が高いんですね、
希少性から考えても7~800万ギルは、しますかね?」
「あの体の大きさだからね、コートにしても5人分は造れるんじゃないかい?
一着が2~300万って考えると、仕入れ値は5~600万程度じゃ無いのかね・・・」
「ズバリ!一千万ギル!」
「ブブ~ッ! 皆、不正解だ
ハヤイの毛皮は、何と一つ三千万ギルで売れるんだよ」
「「「三千万ギル!?」」」




