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神剣のプロトコル ~底辺まで落ちた元S級最強剣士の俺が、錬金術師少女に『武器の臨床評価』とかやらされ、結果的に世界を救うまで~  作者: 深井立花 数白
第3章:転移術師の犯罪学

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Side Process[あの日の会話]Flow2

「自由意志があるか? ……そんなの、あるに決まっているではありませんか」


 粗末な服の男は、突然の話題に戸惑いながらも答えた。

 するとすぐさま、ジャケットの男からさらなる問いが掛けられる。


「では、貴公はその自由意志によって味方を皆殺しにしたのか?」

「そ、それは……」


 粗末な服の男はうつむいた。ジャケットの男の言う通りだと思っていたが、率直に言われると辛かったのだ。


「違うというのか? 貴公の自由意志によって味方殺しをしたから貴公は裁判で処刑されることになったのではないか?」

「く……貴方の、おっしゃる、とおりかもしれません……」


 認めたくないが、自分の非であると認める、粗末な服の男。


「本当にそう思うか? 貴公をとりまく環境が、貴公に味方殺しをさせたとは考えないか?」


 ジャケットの男の言うことは、まるで翻弄するようであったが、その表情はいたって真剣だった。


「先ほどからなにを……? 環境が、私に味方殺しをさせた……?」

「なにかがあったから、貴公は味方を殺したのではないか、ということだ」


 ジャケットの男の言葉にうつむく、粗末な服の男。


「それは……ありました……私が到底見過ごせないことが……」


 当然、味方が人質に取られている姉ごと大規模魔法で消し飛ばそうとしたことだ。


「私はだ、貴公。極端にいえば、その出来事が貴公に味方殺しをさせたと思っている」

「……本当に、極端ですね」

「しかし貴公もそう思っている、またはそう思いたいというところか」


 図星であった。粗末な服の男は歯を食いしばる。


「しかし、人が過ちを犯す原因など、そう簡単に特定できるものではないでしょう」

「そのとおりだ。しかし、貴公の自由意志のみが貴公の犯罪の原因でないことは納得できないだろうか」

「それは……」

「では、少し違う方面から話をしよう」

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