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第3話『冬柴鈴と、ベル』
「女子高校生です。」
「……。あぁ?」
私達の間には、不思議な沈黙が訪れた。
私は、目の前に居るこの青年と初めて会うのに、彼はまるで私を知っているかのようだったからだ。
続けて口を開いたのは、彼だった。
「……やはり、これが記憶の代償か…。」
「え…?」
彼が呟いた一言があまりに小さな声で、私は
うまく聞き取ることができなかった。
すると、彼はまるで仕切り直しかのように、明るい表情に切り替えて、今度は私にもしっかりと聞こえる声で口を開いた。
「主、俺は、あんたに仕える者だ。名は、フレア。」
「…は、はい!えっと、私はその…冬柴鈴と申します…その…気になっていたのですが、主って…?」
彼の自己紹介に合わせて私も自分の名前を名乗ったのだが、彼は眉を下げながら、どこか複雑な表情で口を開いた。
「頭じゃ分かってはいたが、いざ実際の状況になると意外と心にグサッとくるな…。」
「…?」
彼は覚悟を決めたように、再び口を開いた。
「うしっ…!おい、主!」
「!?えっ、は、はいっ!」
「あんたは俺の主だ。そんで、主。あんたはこの世界じゃ冬柴鈴という人間じゃない。あんたの本当の名前は…。」
「ベルだ。」




