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彩りの天弓魔女  作者: 板雪みゆ
目覚め編

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20/28

第20話『夢が覚めるその時まで。』

 朝6時に目が覚めた。


 自室の寮部屋は、一人で過ごすには充分すぎるほどの広さがあり、とても快適だ。


 部屋のカーテンを開けて差し込む朝日に、

     

      「おはよう、世界」


 と、物語の主人公になったかのような台詞(セリフ)を口に出す。


 ここは、異世界…。


 今日も遠くに見えた空に、大きな翼を持つドラゴンの群れと、箒に乗って空を飛び交う人々が見えた。


 まだこの世界に来てから一週間と少しだけだけど。



 私はこの不思議な世界が好き…なのかもしれない。


 


 日本にいた頃の記憶が曖昧(あいまい)で、記憶を取り戻す為にも色々と考える事は山積みだった。それでも…。



「ゆっくりで大丈夫だよね。」


 今この瞬間が夢の世界だったとしても、いつか目が覚めるその時まで。



「ここに居たい…。」



 自然とそう願った言葉が口から出ていた。


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