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第20話『夢が覚めるその時まで。』
朝6時に目が覚めた。
自室の寮部屋は、一人で過ごすには充分すぎるほどの広さがあり、とても快適だ。
部屋のカーテンを開けて差し込む朝日に、
「おはよう、世界」
と、物語の主人公になったかのような台詞を口に出す。
ここは、異世界…。
今日も遠くに見えた空に、大きな翼を持つドラゴンの群れと、箒に乗って空を飛び交う人々が見えた。
まだこの世界に来てから一週間と少しだけだけど。
私はこの不思議な世界が好き…なのかもしれない。
日本にいた頃の記憶が曖昧で、記憶を取り戻す為にも色々と考える事は山積みだった。それでも…。
「ゆっくりで大丈夫だよね。」
今この瞬間が夢の世界だったとしても、いつか目が覚めるその時まで。
「ここに居たい…。」
自然とそう願った言葉が口から出ていた。




