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第18話『初めての友人』
それから私達は続けてその場で話をしようとしたけれど、お互いに何かを忘れていることがあるような…。
"オムライス!!"
「あっ…!そういえば私達、お互いに学食エリアに居たってことは、夕食まだでしたよね…?あ、アトリア様も学食をお召し上がりになるのですか?」
相手がこの国の王子様だと分かり、失礼のないように敬語に切り替えて話す私に、彼は優しくこう言った。
「ベルさん、敬語はいらないよ。これから同級生だからね。僕のことは、アトリアと呼んでくれて大丈夫だよ。実は僕も、これから3年間この学園の寮で生活することになったんだ。」
身分の高い方のはずなのに、親しみやすさがあって、それでいて大人びている彼は、私よりもずっと年上のようだった。
敬語はいらないと言ってくれた彼。
タメ口なんて、本当は恐れ多いけど…。
「そっ、そんな…ありがとうござ…ありがとう。ぁあ、アトリア…。わ、私のことも呼び捨てで呼んでくだ…呼んでっ!」
思い切って、ぎこちないタメ口で話すと、彼はとても嬉しそうに笑ってくれた。
「うん!ありがとうベル!これからよろしくね!」
こうして思いがけず、この日から私は国の王子様と縁を持つことになったのだ。




