夢でした。
僕は公園のベンチに座っていた。
辺りは闇に包まれていた。
ふと腕時計を見た。
7月3日月曜日、、、
、、、今日転校初日、、、確か北校舎へ向かって。
アレ、それからどうしたんだっけ?
、、、北校舎が封鎖されていて一人で帰宅して
たまたま公園のベンチに座ったら睡魔に襲われて、、、
そうか、転校初日で疲れていたのだろう。
やばいね!
早く帰ろう。
翌朝、電車に乗っていた。
不意に後ろを振り返る。
知らない他校の生徒と目が合う。
何故振り返ったのかはわからなかった。
学校へ着くと下足入れで上履きに履き替える。
教室に入り席に座る。
アレ?
隣の席には丸坊主の野球部、矢野剛が座っていた
一馬「あ、あの、ここの席って、、、」
矢野「やぁ!一色君!転校二日目だね!わからない事は何でも聞いて!」
矢野は絵に描いた様な好青年だった。
一馬「、、、あのさ、矢野君。昨日もそこの席だった?」
矢野?、、、「そうだよ!一色君大丈夫?」
矢野は首を傾げて不思議そうな顔をする。
啓太「やぁ!一色君おはよう!転校二日目どう?今日はお弁当持ってきたかな?」
僕はハッとして啓太に詰め寄る。
一馬「あ、あのさ。昨日啓太君は僕の為に皆からお弁当を集めてくれたよね?」
啓太「?あ、ああ。確かに弁当を集めて二人で
サッカーしたよね!、、、今日もサッカー行こうか!」
一馬「、、、そ、そうだね。」
啓太「どうしたの一色君!悩みか!悩みならウチの学校には良い所があるぞ!」
一馬「、、、良い所?」
啓太「あ、ああ!そこは、恋の相談からヘビ―な悩みまでなんでも聞いてくれて、解決してくれる所! その名もお悩み解決倶楽部!」
一馬「あ、いや。悩みというか、、、何か忘れてしまった様な、、、」
キンコンカン、、、放課後。
僕は封鎖された北校舎へ向う。
封鎖されているはずの扉が少し開いていた。
ジメっとした空気が身体にまとわりつく。
廊下の突き当たりを曲がると部屋があった。
僕はここへ来た事がある、、、
部屋に入ると長机が並び机の上には試験用の
機材が埃を被っていた。
ハッとして教壇を見る。
田中一郎「やぁ、君が一色君だね。啓太君から
話は聞いてるよ!僕は2年A組の田中一郎だ。
ここの倶楽部の部長をしてる。」
そこにはボサボサ頭の丸眼鏡を掛けた生徒が
腕を組んでこちらを見ていた。
僕は今の自分が感じている違和感を漠然と話した
田中一郎「、、、んっと。一色君はつまり昨日という一日に妙な違和感を感じていると、、、」
「、、、まるで自分の記憶が書き換えられた」
「大切な事を忘れているのでは?と、、、」
田中一郎はバッと両手を上に上げて右手の人さし指を僕に向けて叫ぶ。
「はい!、、、解決!、、、一色君!それは転校によって受けたストレスが精神に影響を与えている。昨日の夜見た夢が現実とごっちゃになっているだけです!大丈夫!早く帰って寝て下さい!」
はぁはぁ。
田中一郎は叫び終わると肩で息をしていた。
僕は校舎を出るとなんとなく納得した。
そうだよね。僕は疲れていたんだ。
転校がストレスになっていたんだね。
なんだか少し楽になった。啓太君にお礼を言っておこう。
僕は夢を見たんだ。夢ってさ朝になるて何となくしか覚えていなくて。あ、あ怖い夢だったんだなとか、誰かと恋愛した夢だったなって。
僕の感覚は酷似している。
可愛い女の子と恋愛した夢。
でも痛かった気もする。
まぁ夢だからいいや。
早く忘れよう。
「チッだから、やめておけって言ったんだ。」
「まぁ、まぁヒカリのいつものイタズラだよ。」
「ん、、、忘れちゃうもんだね。寂しいなぁ」
「いや、部長の精神コントロールが凄いんだよ」
「嫌、副部長のヒーリング能力はズバ抜けている。」
「いやぁ、皆さん。御苦労さんでした。私もそこまでの脅威とは思いませんでしたが博士がやけに
心配してまして。」
「我々、放課後秘密倶楽部は誰にも知られてはいけませんから。」




