表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
97/101

絶対④

 

 野口コーチも知らない円陣の掛け声。気持ちは痛い程に伝わってきた。無論、嬉しかった。同時にその嬉しさを掻き消す違和感。喜びよりも戸惑いが勝ってしまった。

 今の4年生は度が過ぎるくらいに優しかった。後輩の面倒見はいいし、練習後のグランド整備も進んで手伝ってくれるし、学校の異なる4年生同士も非常に仲が良かった。乱暴な言葉遣いはほとんど訊かれないし、練習の姿勢は真面目の一言。話はしっかり訊くし、言われたことに全力で取り組む。怠けたりさぼったりズルした所を見たことがない。勝手に物足りなさを感じてしまうくらいの優等生。2年生と4年生を足して2で割れば丁度いいのに、なんてよく思う。そんな彼らが凄みを利かすかのような大声を上げてポジションについた。本来であればその姿勢に頼もしさを感じる場面かもしれない。現に正徳SCの応援席は、気合い満点の円陣を受けて盛り上がっていた。心強さを受け取ったに違いない。そりゃ、野口コーチだって。それでも・・・失敗した、隠し通すべきだった、濁し続けるべきだった、そんな後悔の念も込み上げてきた。むしろ後者の方が大きかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ