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絶対③
1位のみが予選通過を許される総当たり戦。1試合も落とせない。4年生の緒戦の相手は保佳。
「クリアは大きく、スペースに向けて蹴り出すこと。厳しい時は無理せず外に出す。オフェンスはサイドから崩していくぞ。まずは1点だ、さぁ、いこう!」
「はいっ!」
選手入場。ハーフラインを挟んで互いに一礼。主審と線審にもお願いします。じゃんけんでエリアかボールかを決めたら各々の陣地へ。そこで円陣を組んで其々のポジションに散らばる。正徳SCも円陣を組み、順也の一言に皆で応答し、位置につくことになっていた。シンプルに
「いくぞっ。」
「おぉー。」
で、キックオフを待つはずだった。その円陣にいつもより時間がかかっていた。
「1対1で負けるな、気持ちで負けるな、走り負けるな。邪魔な敵は俺がシュートでぶっ飛ばす。」
ここまでは外に訊こえない。
「ぜってー、勝つぞーーー!!」
「ぅおーーーーー!!!」
絶叫だった。




