表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
84/101

伝説の序章①

【伝説の序章】


 桜は疾うに散り、大型連休も終わり、梅雨入りが宣言されて3日目。この数日間ずっと雨だ。危険な降水量という訳ではないが、しとしとしとしと、校庭が乾くことはなかった。昇降口の傘立ては満杯で下駄箱から長靴がはみ出している。随分と長い間お天道様を拝んでいない。てるてる坊主でも作ってみるか。

 外も教室もどんより薄暗く、いつもより人口密度の高いことも手伝って湿度が高い。床も壁も髪の毛も何となく濡れている感じがした。こんな風にこの時期はいろいろな条件が揃って頭に血が昇り易くなる。それでも女子の方は比較的安心。落ち着いて自分の感情を操り、休み時間も座ってお喋りしている。お察しの通り暴走するのは男子。缶詰めにされてエネルギーの逃げ場がなくなってくると、教室や廊下を駆ける生徒が急増する。だから室内で怪我をする子はこの季節が1番多い。大声を上げる子がいて、けんかも起こって、泣き出してしまう子もちらほら。どこかこう、歯車が◯み合っていない。何かこう、ズレている。どうにかすれ違いを修正しなくてはならない。経験に裏打ちされた目には見えるのだ。そろそろ頃合いか・・・ガス抜きが必要だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ