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辞書と分数➅
「先生~、どうして漢字を覚えるの~?平仮名でいいじゃん。漢字ってたくさんあり過ぎて覚えきれないよ~。」
1年生から漢字を覚え続けてきて4年目ともなれば画数の多い漢字も増えてくる。滅多に使う機会などないのでは、という字だってある。使わなくてもいいから知識として持っておけ。小テストだってほぼ毎日の頻度で実施される。嫌気が差すのも理解できるが、先生として引くことはできない。生徒の視線を上に向けさせることが先生の腕の見せ所。
「ファミコンとかのテレビゲームを持っている人、どれくらいいるかな?」
男子を中心に結構な手が挙がった。改めてテレビゲームの普及率に驚きながら話を進める小澤先生。
「ファミコンの文字って平仮名ばかりじゃないか?どうだろう、読めるけれど読みにくくないか?」
この頃のテレビゲームは容量の都合もあって文字表記はひらがな、カタカナ、アルファベットが主。画面に漢字が出てくると、なかなか凝ってるなと思われる時代。漢字が普通となるのはスーパーになってから。
「それと―」




