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第91話 黒翼

91話ですお読み下さい。

 畑仕事の手伝いを終え鍛冶場へと入る。

「ブローチ出来たって聞いたんですけど」

「こっち来てみな」ドワーフに言われ近付くとそこには黒い翼がデザインとなったブローチがあった。

「これが……」

 触ると硬めで翼の羽一枚一枚がとても綺麗に作られていた。

「綺麗ですね羽の一枚一枚がとても細かく作られてます」

「満足したみたいだな」

「はい! エルフとドワーフの皆さんメグとユイもありがとう」

「私は大した事してないですね少し手伝っただけです」

「俺の方は結構大変だったぞエルフの描いたデザインで細かくてな」

「ユイそういう言い方は良くないんじゃないか?」

「だって本当の事だし」

「私達が描いたデザインに文句でもあるわけ?」

「べっつにー」

 んー村のエルフとドワーフは仲良さそうなんだけどな……。

「喧嘩しないでくれ仲良くしてほしい」

「ナギがそういうなら私達は喧嘩しないわ」

「随分とナギの事気に入ったみたいだな」

「ユイ何でそういう言い方になるんだよ……」

「言っただろ俺はエルフと合わないって」

「でも、村のドワーフの皆は仲良さそうだぞユイだって仲良く出来るさ」

「分かったよ……ごめん」

「エルフの皆ごめん悪気があるわけじゃないんだ許して欲しい」

「いいわよ種族の事があるのは分かってるし」

 何とか和解? 出来たようだなとりあえずブローチに話を戻すか。

「それで後は魔力を込めるだけで話せるようになるんですよね?」

「あぁ、そうだぞ」

 俺はブローチに手をかざして魔法を使う用に魔力を込めるするとブローチが一瞬光り消えていった上手くいったのだろうか?

「上手くいったのかな?」

 メグが一つ手に取り目を瞑っている魔力がちゃんと込められているか確認しているようだ。

「メグどうだ?」

「大丈夫ですちゃんとナギさんの魔力が込められています念のため他のも確認しますか?」

「一応心配だから全部頼むよ」

「分かりました」

 メグは一つずつ手に取り全てを確認してくれた。

「大丈夫です魔力はちゃんと込められています」

「じゃあ後は実際に使えるかどうかだな俺外に出て少し話してみるから聞こえてたらそのブローチでユイ返事してくれ」

「うん、分かった使い方はブローチの裏に小さな水晶が埋め込められてるからそこに触れると話せる話しを止めたい時はまた同じく水晶に触れればいい簡単だろう?」

「聞き手側の方は魔力が込められてるから特に何もしなくていい」

「分かった試してみよう」

 俺は一つブローチを手に取り鍛冶場を出て少し離れブローチの裏の水晶に触れ「ユイ聞こえるか?」と話しかけてみるすると「おう、ちゃんと聞こえてるぞ」と返事が返ってきたどうやら成功みたいだな「今から戻るエルフと仲良くしろよ」と伝える「……分かった」とだけ返事がきた。

 俺はまた鍛冶場へと戻ってきた。

「ユイどのくらいの音量で聞こえてた?」

「別に普通だったぞさっきのだと近くで話してるぐらいだな」

 音量も問題なしと後は……

「何かこのブローチの名前を考えたいなそうだなー黒翼とかか?」

「黒翼それいいなそのままな気もするけど俺は気に入ったぞ」

 気に入ったのに一度文句は付けるんだな……。

「それじゃあ黒翼を一個この村の誰かに渡して置きたいんだけどやっぱ村長がいいかな?」

「ナギそれを作った理由って魔法が使えない意外にも何か理由とかあるの?」

「一応ギルドメンバー用にって感じかなこれを付けてる人はギルドファミリーって分かる用にって」

「ギルドに入る制限とかあるの?」

「特にないかな良い人とか仲の良い人なら入ってほしい感じかな」

「じゃあ、私ナギのギルドに入りたい!」

「エリカ本当に言ってるの?」

「えぇ、その私達もう友達でしょ耳も触った仲だし」

 その話題は鬼が出てくるからあまりしないでほしいなエリカか弓を作れるだけでじゃなくて戦えるのかな?

「エリカって弓使えるの?」

「当たり前じゃないエルフは皆使えるぐらいよ」

 戦力としても大丈夫みたいだな。

「僕はエリカが入ってもいいと思うんだけど皆どうかな?」

「私は構いませんよ」

「俺もいいと思うぞよろしくなエリカ」

「……ナギがそういうならいいんじゃないか……」

「ユイ嫌か?」

「いや、別に嫌ってわけじゃ……」

「言いたい事があるなら言ってくれ今後メンバーは増えていくんだその度にそんな態度じゃメンバーは増えていかない」

「じゃあ、言うぞナギはエリカの事好きなのか一人の女として! そしてエリカお前はナギの事が一人の男として好きなのか!」

「突然何を言い出すんだよユイ」

「答えてくれナギ……」

 ユイは真剣なんだな。

「僕は友達として好きかなエリカは?」

「わ、私も友達として……かな」

「だってさユイどうなんだ?」

「わ、分かった俺もエリカがギルドに入るのに賛成だ」

 何とか決まったみたいだな俺はメグとユイとエリカに黒翼を渡した。

「これって服に付くの?」

「どこにでも付くようになってるから大丈夫ですよ」

「じゃあ、左胸の所に付けようかな」

 俺が左胸付けると皆も同じ所に付けた。

「ナギ俺のはないのか?」

「クロには付けられないぞ」

「何でなんだユイ?」

「流石に竜の鱗には付かないさ」

「がーん」

「クロ落ち込むなよほとんど僕と一緒だしクロが一人になる事はないだろそれにクロには本物の翼が付いてるし」

「そうですよクロさんには立派な翼があるじゃないですか!」

 メグナイスフォローだ!

「そうだな俺はナギと一緒ならいいか」

 良かった後は……

「エリカをメンバーにするためにギルドまで行くのかそれは少し大変だな」

「大丈夫ですよナギさんこんな事もあろうかと紙は何枚も貰ってきていますそして私の魔法で飛ばせばギルドに届きますよ」

「そんな便利な魔法があるのか?」

「マニーという魔法で対象物に翼を生やして目的地まで届けてくれる魔法です国や町で見ませんでしたか?」

「俺は見なかったなクロと飛んでる時も見なかったしな、クロ?」

「そうだなそんな変なのはいなかったな」

「変なのって立派な魔法なんですから!」

「ごめんごめんじゃあ、エリカ書いたらメグに渡してくれ」

「書いたー」

「早いな!」

「それじゃあ、使いますよーマニー!」

 丸まった紙に翼が生え鍛冶場のテントをくぐり飛んで行ったこれはクロの言う通り変なのだな。

「とりあえずエリカ、メンバー入りおめでとう所でエリカは一緒の旅に付いてくるか?」

「私は、とりあえずこの村にまだいようと思うわ人も増えたし今は白竜様もいるから何かあったらすぐ黒翼で報告出来るしね」

「そうだなそれは助かるよ」

「村長には私から言っておくね」

「うん、分かった」

「やっと話し合い終わったか」

 すっかりドワーフ達の事を忘れてた。

「もうそろそろ夕飯の時間だから皆で準備しないとな」

「分かりました」

 新しくギルドメンバーにエリカが加わったそれにしてもマニーは少し気持ち悪かったな……。

マニーそんなのが飛んでいたら口が開いたままになりそうですね。

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