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第84話 ムラサキと紫竜

次話書き終わったので0時に投稿しようと思い

ましたが投稿します。

お読み下さい。

「……んっ……」

 少しの間気絶していたみたいだ。ゆっくりと起き上がり隣を見るとムラサキが倒れていたあぁ、そうだ戦っていたんだな。

「ムラサキお前はとても強かったよ」

 俺はそう一言倒れているムラサキに投げかける。

「それは光栄ですねふふ」

「うぉっお前まだ生きてたのか!?」

「私も気絶してたみたいですがナギ殿が見せた最後の技が完璧ではなかったおかげですかね」

「確かに実戦で使ったのは初めてだったからなまだまだって事かでも、出血してるぞ」

「そうですね私はいずれ死ぬでしょう最後にさっき言っていた話聞きませんか?」

 そういえば倒してから聞くとか言ったような。

「話してくれ」

 俺は腰に付いてるホルダーから緑刀を取り出し腹や腕傷を負った所を治しながら話を聞く事にした。

「私は子供の間竜に育てられていました」

「なにっ? 竜に?」

「えぇ、その竜は紫の綺麗な色をして巣の近くに捨てられていたまだ赤ん坊の私を育ててくれました。何かモンスターの巣だと思って捨てたのでしょうね私の親は……ですがそこに居たのは伝説の紫竜でした。紫竜は穏やかで私を優しく立派に育ててくれました」

「竜が……色付きの竜に……ムラサキは育ててもらったのか……」

「ムラサキその名をくれたのも紫竜でした愛称などと言ってますが私には元々名ななどなかったのです。私達は幸せに暮らしていました何をするのも一緒狩りや空を飛ぶ事や寝るのもあの鱗の硬さそして大きな身体でも、どこか優しいようなあの暖かさは今でも覚えています。ですが優しい穏やかな時間という物は長くは続くかなかったいつか人里に行った時に役立つようにと木剣で紫竜と練習をしていた時山賊がやってきましたただの山賊なら伝説の竜、紫竜でも容易に勝てたのだが後ろには沢山の騎士や魔術師恐らく国の軍隊でしょう」

「竜具欲しさに竜狩りか?」

「恐らく……紫竜は私を巣の奥に行きなと言い私は素直に従い巣の奥で隠れていました。すると紫竜の聞いた事のないような咆哮とともに戦いは始まりました。それからしばらくするとか細い声の紫竜の声が聞こえてきて私は巣の奥から入口辺りまで来てみるとそこには無数の人死体の山そしていつか聞いていた淡く消えかかってる紫竜を見つけました」

「俺が前に居たアルグラウスという国では一国の兵力では色付きの竜は倒せないと聞いたぞ」

「ふふそうですね後ろに守る物がなければやられはしないでしょう……」

 守る物ムラサキの事か……そう言われれば緑竜さんも老いてはいたが村を守って一度死んでしまったな……

「あなたもどこか経験があるみたいですね」

「あぁ……」

「話を戻しましょう。私は消えゆく紫竜に近付き涙を流しました。その涙は共に戦えなかった事一緒に戦っても邪魔になる事もうすぐ消えてしまう親の事を想って泣きました。私は何度も謝りました。ごめんごめんごめんねと。消えゆく紫竜は最後に私に言いました。強く優しく生きなさいと私はいつもムラサキあなたと一緒にいるとそして消えてしまいました。紫竜の跡に残ったのは伝説通りの竜具の竜剣紫刀が落ちていました。私はそれを抱え込み泣きましたですが親を失くした私にただ泣いてる時間はありませんでした。まだ少しですが騎士の生き残りが居て形見の紫刀を寄越せと私に言ってきました。私は勿論拒否しましたそんな私を騎士は殴り奪い取ろうしましたですがその時、声が聞こえたんですムラサキ強く優しく生きなさいと紫竜が私に残した最期の言葉でした。私は鞘から刀を抜き騎士を切りました倒れた騎士を見ると切られた傷が二か所ありましたその時また声が聞こえました。ね? いつも一緒でしょと」

「紫刀のあの二撃はムラサキ自身と紫竜の想いが宿っているから二撃になるのか」

「あなたもそう思ってくれますか嬉しいですねそれから私は旅をし西の国で騎士をすることにぐはっ」

 ムラサキの口から血が溢れ出す。

「どうやらそろそろ私もやっと紫竜の所に行けそうですねふふ」

「ムラサキがあの時クロの傷を治さしてくれたのはお前が竜の事が好きだったからなんだな」

「勿論私の親ですからね」

「まだ死ぬには早いさ言ったんだろ強く優しく生きなさいって」

 俺は緑刀を握りムラサキの腹に緑刀を刺した。

「どうして……?」

「僕も竜には助けられたからなそれにムラサキが悪いやつじゃないって分かったから」

「いいんですか先に私を治して本当に」

「そうだなムラサキが裏切って殺すかもしれないでも、僕はムラサキを信じるよ」

「ふふそんな事を言われては裏切れませんね」

 それからムラサキの傷と自分の傷を治し木片の残骸から持ち物や服を探し出した。


「本当に行くのか?」

「ナギ殿に命を救ってもらいましたからね失敗した事にしましょう」

「そうか」

「ゲート」

 騎士の一人が魔法でゲートを作る。

「それではまたいつかナギ殿」

 ゲートを潜ろうとするムラサキに話しかける。

「ムラサキいつか仲間と一緒に西の国に行くよそれとナギって呼んでくれ」

「ふふ分かりましたナギまた会いましょう」

 ムラサキ達騎士はゲートを潜り西の国へと帰って行った。

「さて、僕達も向かうとするかクロ」

「そうだな」

 少し進んで後ろを振り向く。

「もう奴隷なんて買うなよ奴隷はギルド、ファミリーが絶対に許さないからな」

「はい! 絶対に買いません!」

「約束だからなゲートって魔法で見に来る事出来るんだからな」

「はい! 大丈夫です!」と大男が言うま、信じよう。

 メグ、ユイ待っててくれこれから向うからな。

紫竜の優しさとムラサキの竜への想い伝わっていればいいです。

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