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第78話 師匠との別れ

今回は少し長めです。


48件にブクマしてくれた方

ありがとうございます!

最近また書き出してからブクマをしてくれる人が増えて

作者はとても嬉しいです。


どうぞお読みください。

 今俺達は、師匠が用意してくれたご飯を食べている所だった。

「師匠美味しいです」

「うん、美味いな」

「そうかそうか、喜んでくれて何よりだ」

 小さくなったクロにはメグが食べさせていた。この光景は懐かしい物がある。そう、ルルもクロに食べさせてあげてた事があったからだ。ルルは今何をしているだろうか……?

「ナギどうかしたか?」

 クロが刺身を咥えながら話しかけてくる。

「何でもないよそれよりクロも沢山、戦ったんだからしっかり食えよほらこれも食え」

 俺は、そう言い炙られた刺身をクロに食べさせる。

「ナギ美味いぞ」

 この大きさのクロは可愛いらしいな進化したクロは大きくかっこよくとても頼りになる感じだった。

「そろそろ、メグとユイは寝た方がいいんじゃないか? 疲れたろう?」

「そうだね、二人とも疲れたろうしメグは特に休んだ方がいいね」

「そうですかそれではお言葉に甘えて休ませてもらいますね」

「ナギとクロもしっかり休めよゲンご飯美味かったそれじゃあおやすみ」

「二人ともおやすみ」

「しっかり休めメグ、ユイ阿修羅を倒してくれてありがとう」

 二人は師匠の家に入って休む事になった。

「ナギ話ってのは何だ?」

「はい、師匠が言っていた青い炎ですが恐らく発動条件が分かりました」

「ナギ! お前あの青い炎を出せたのか!?」

 俺は一先ず阿修羅との戦いやクロの事も話した。

「そうか、かなりギリギリな戦いだったんだな……クロが小さくなって戻ってきたのはナギの魔法だったのかでも、阿修羅と同じほどの大きさかまだ成長するんじゃないか?」

「そうかもしれないですねそれで青い炎、何ですが僕が思うに誰かを守りたいという気持ちに反応して発動するんじゃないかと思います。僕の場合はメグを仲間を助けようとして師匠の場合はリサさんを助けようとした守りたいという想いに火刀は応えたんじゃないでしょうか?」

 師匠はしばらく考えた後言った。

「そう……かもしれないな俺は確かに阿修羅にリサを殺された事に怒っていたが守りたかったんだろうなぁ……」

「まぁ、竜具ですからね謎は多いかもしれないですし発動条件が複数あるかもしれませんね」

「あぁ、そうだなでも、怒りでは発動しない言っただろう? あの後も青い炎を出そうとしたが出なかった。俺は怒りで出ると思ってたからな何より犠牲が出なかったのが良かったナギお前達は強いよ力もだがナギお前は心が強い」

 確かにあの青い炎は強かったし色々出来るようにもなったが心はどうだろう……

「事実青い炎を出せた事やクロが進化して阿修羅と同等に戦えた事は確かな事ですが心はどうでしょうか僕は強いとは思ってなくて……恥ずかしい話、屋上でクロを抱えながら泣いたぐらいですし……」

「泣くから心が弱いとは限らないだろ? 泣いても強い奴はいるさお前のようにな」

 そうなんだろうか……俺は眠そうにしているクロを優しく撫でながら考える。

「そうだ、ナギこれを受け取ってくないか?」

 師匠は服に隠れていたネックレス? を取り出し引き千切り指輪だけを俺に渡してくる。

「師匠これは?」

 俺は綺麗な水色の指輪を眺めながら問いかける。

「それはな水竜の竜具だ。阿修羅を倒した時にリサに渡そうと決めていた物なんだ。浄化の力? があるらしいナギお前になら託せる受け取ってくれないか?」

「師匠そんな大事な物をいいんですか?」

「リサの墓に置いておくわけにもいかないし例え置いたとしても50階に到達した奴に盗られるかもしれないしなお前なら大切に使ってくれるだろう受け取ってくれ」

「わ、分かりました」

 俺は両手を差し出し竜具、水竜の指輪を受け取った。

「師匠ありがとうございます大切にします」

「あぁ……大事にしてくれ」

 俺は綺麗な水竜の指輪を右手の薬指にはめる。

「似合ってるじゃねぇか」

「指輪初めて付けました。本当に綺麗な指輪ですね」

「だろ? だから普段がさつなあいつに似合と思って……な……」

「師匠、本当にいいんですか?」

「いいんだそれに俺もやる事が出来たしな」

「やる事ですか?」

「三ヶ月後に復活する阿修羅を今度こそ倒さなきゃな」

 そうだ、忘れていたやはりダンジョンボスは復活するのか。

「師匠ダンジョンのボスは三ヶ月周期で復活するんですか?」

「あぁ、基本的にはそうだ。だからそれまでに新しい仲間を集めてまたここに来なきゃな犠牲者を出さないためにもな」

 師匠らしいな。

「僕達も協力しますよ!」

「いや、お前達はお前達の旅をするんだ俺は俺の旅をするさ」

 そうだよな俺達も目的があるんだ俺達は俺達の旅をするんだ。

「そうだ、師匠の切られた腕治せると思うので見せてください」

「ナギ、いいんだこの傷はこのままで気持ちだけ受け取っておくよ」

「もう、寝ようぜクロはすっかり寝ちまってるし」

 撫でていたクロを見ると寝ていた。

「そうですね寝ましょう師匠おやすみなさい」

「あぁ、おやすみ」

 しばらくしてから師匠が起き池へと向かって行ったリサさんと話す事があるんだろうな俺はクロに手を置き寝た。



「かーっうめぇうめぇな」

「本当ですね相変わらず美味しいです」

「だな美味い」

 今、俺達はマスターの店に来ている師匠も一緒に沢山のご馳走を皆それぞれ食べていた。

 あのダンジョンからは皆で出てギルドに俺達4人の張り紙がされ60階のダンジョンボス阿修羅の警告も張り紙には貼られているこれなら犠牲も減るだろうそれに次、阿修羅を倒すのは師匠の新しいパーティーだろう。

「おい! ナギ食ってるかー? 今日は俺の奢りだじゃんじゃん食えよ」

 師匠が切り分けられた鳥を豪快に手掴みで食べていた。クロも負けじと肉をどんどん食べていく。進化して大きくなったクロはより食べるようになったやはり元の大きさが影響しているのだろうか。

「ナギ考え事かそれよりほらから揚げだ食え」

 ユイが食べさせようとしてくる俺はありがたく食べる。

「うん、美味いなユイありがとう」

「ほ、本当に食べた……」

「ん、食べちゃまずかったのか?」

「い、いや何でもない最近は、魚ばっかりだったからな肉食えよ!」

「マスタービール追加でー」

「む、マスタージンジャーエール追加で」

 何やら師匠とユイのバトルが始まった。

「飲め飲めーどんどん飲むのですー!」

「ドン」

 たった1杯のビールを師匠と一緒に飲んだメグが潰れた。

「メグお酒弱いのに何で飲んだんだよ……」

「せっかくのお祝いだから1杯だけってぷはぁっマスターもう1杯!」

 ユイが一気飲みして更に注文する。

「やるじゃねぇかぐびぃっとマスターこっちにももう1杯頼む」

「待ってくれ」

 相変わらずマスターは冷静だ。大体お酒が弱いなら俺みたいにぐいっと。

 俺は良い声で「マスターカシオレをもう1杯お願いします」

「あいよ」

「おいおいナギーカシオレってジュースみたいなもんじゃねぇか男ならビールだろー」

 師匠も酔っているのか少し絡んでくる。だがカシオレだ! 前世の時からカシオレが好きなのだというかあのほにょろいシリーズが好きなのだ。一応何となく濁しておく最近は色々とうるさいからな。

「カシオレこそ完璧なお酒ですよほどよく酔えて美味いこれでいいじゃないですか」

 俺は師匠に語る。

「そうかいまぁ、美味そうに飲んでるならいいかガハハハ」

「マスターもう1杯ジンジャーエールを!」

「お、ジュースだが飲むなぁユイ! 負けてられるか」

 そんな楽しい時間はあっという間に終わりが来る物だ。



「ナギ、メグ、ユイ、クロじゃあな俺は仲間を捜しに行く」

 マスターの店から出て師匠が言う。

「分かりましたまた……いつか会いましょう!」

「あぁ、じゃあなメグにも目が覚めたら言っといてくれよ」

 メグはユイに抱っこされている。やはりすっかり酔ったみたいだ。

「師匠本当にありがとうございました。あなたのおかげです何もかもそれにこれ大切にします」

 俺は頭を下げた後、指輪を見せる。

 ユイとクロも頭を下げている。

「じゃあな達者でな」

 こうして師匠はこの町を出て行った。

 師匠あなたから学んだ事は多かったです。僕はこれからも大事な仲間や相棒を守っていこうと思います。あなたがいたから僕達は阿修羅に勝てたあなたがいたから仲間を失わなかったこの守りたいという気持ち大切にします。

 背負っている火刀が淡く青い炎を灯す。

師匠との別れが来ました……

ナギ達の旅は今後どうなっていくのでしょうか……

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