第71話 60階
少し短めになってますがお読みください。
俺は師匠を起こさないように1人先に起き池の近くで火刀に力を込め眺める。
「この火刀から青い炎が……」
昨日の師匠の話しを思い出す。
俺にも出せないだろうか火刀により力を込めてみる。
「無闇に力を込めても青い炎は出ないと思うぞ」
後ろを振り向くと師匠が居た。
「師匠! おはようございます。やっぱり昨日の今日でしかも話しを聞いただけでは出来ませんね」
火刀を収める。
「おはよう簡単に出来るような物じゃない事は分かっていただろ?」
「はいでも、阿修羅に会う前に使えたら戦いが楽になるかと」
「ま、気持ちは分からなくもないがな……」
その後師匠と少し話しをしてから家の方に戻ると3人も起きていて朝ご飯の支度をしていた。
「皆おはよう」
「あ、ナギさんゲンさんおはようございます」
「ナギにゲンおはよう」
「ビャ」
「まだ起きて来ないと思って少し池に行っていたよ朝ご飯の支度手伝うよ」
「ありがとうございますでは、いつま通り魚を刺身にしてもらえますか?」
「お安い御用さ」
手馴れたように魚を刺身へと捌いていく。
「随分と上手くなったな」
「師匠のおかげですよ」
捌き終わり今朝の料理は魚の刺身と炙りそれに鳥の唐揚げこれはマスターの店の物だまたあの美味い唐揚げが食べれるとは。
「じゃあ、食べようかいただきます」
「いただきます」
「鳥の唐揚げか美味そうだないただくぞ」
「唐揚げは酒場のマスターから買ったやつだ美味いぞ」
「ビャビャア」
クロもあの唐揚げを食べれる事を喜んでいる。
「ごちそーさん」
「師匠美味しかったですね!」
「あぁ、久しぶりに唐揚げ食ったよしかも美味い唐揚げだなメグどこの酒場だって?」
メグが師匠にマスターの店の説明をしているとユイが話しかけてくる。
「ナギしっかり朝ご飯食べたな?」
「あぁ、食べたよ美味しかったよ?」
「痛いとこはないか? 前の傷は傷んだりしてないか?」
「大丈夫だよほら?」
服を捲り腹を見せ傷がない事を見せる。
「お、お前いきなり腹を見せるな!」
「いや、ごめん見せた方が分かりやすいかなと思って」
「ったくでも、傷は治ってるな」
ユイが俺の腹を触って確認する。
「朝からイチャイチャして余裕かー?」
師匠がニヤケ顔で言う。
「別にイチャイ」
「誰がこいつとイチャイチャ何てするかこの厳ついおっさん!」
俺の言葉を遮りユイが師匠に言う。
「いーやイチャついてたな!」
「少なくとも仲良くはしてましたね、ふふ」
「ゲン俺はイチャついてねーそうさ仲間だから仲良くしてたんだ」
「本当かー?」
ハハこれから強敵の阿修羅に挑む前へとは思えないな楽しい一時だがそろそろ行かなくては……最上階60階の阿修羅の所に。
まだ言い合ってる2人とそれを見守る2人に話しかける。
「皆60階に行こう」
今の一言で皆の顔付きがさっきの楽しい雰囲気が一気に変わる。
「そうだな飯もしっかり食ったしお前等は行かないとな」
「師匠本当にありがとうございました」
皆、頭を下げ師匠に礼を言う。
「何、俺のためでもあるんだ礼を言う事はないさでも、お前達が無事に帰ってくる事を願ってる。俺は他に上に行く者がいないか見張りながらここで待たせてもらおう60階は池から少し行った所に螺旋階段があるそこを登って行くと転移セーフゾーンがあるからそこから60階に行くんだ」
「分かりました池の先の螺旋階段を登った所ですねそれでは行ってきます」
「ナギ、メグ、ユイ、クロ気を付けろよお前達の帰りをここで待ってる」
俺達は師匠に見送られ池の先にある螺旋階段を登って行った。
「長い階段ですね……私体力の方は……」
「メグこれぐらいでバテてるようじゃ阿修羅に勝てないぞ杖持ってやるから頑張れ」
「メグ、クロに乗るか? すぐ上まで行けるぞ?」
「ビャビャア?」
「クロもメグ乗るかって言ってるぞ」
「いえ、皆さんありがとうございますでも、自分の力で登り切ります」
それからしばらく長い螺旋階段を何とか登り切った。メグは杖を付きながらちゃんと自分の力で登った。
「着いたな」
目の前には転移セーフゾーンの水晶が浮いている。
「皆、準備はいいか?」
「ふぅふぅ……ふー大丈夫です」
「大丈夫だ」
「ビャア」
「よし、皆60階に行こう」
皆、水晶に触れ転移する。
「ここが60階……」
師匠の言っていた通り階段に鳥居が見える。あの先に師匠の仲間を殺し右腕を奪った阿修羅がいる。
「皆進もう」
「はい!」
「おう」
「ビャ」
俺達は鳥居へと向かい階段を登り出した。
次回から阿修羅との戦いに入ります。
頑張って戦いのシーンを表現したいと思います。




