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第68話 火盾

「さて、まずは俺が使った火の盾を出来るようになるかあれが使えれば敵からの攻撃を防げれるようにもなるし味方を守る事も出来る」

「どうやったら上手く出来ますか?」

「コツとしてはなだなーこう盾をイメージしてそこにいさせるというかんーあー俺教えるの上手くねぇんだよなとりあえず目の前に火で出来た盾をイメージしてみろ」

「……分かりました」

 ふむ、目の前に盾をイメージしてやってみるかま、百聞は一見にしかずとも言うしやってみようイメージ……盾のイメージ……

 俺は盾をイメージして火刀に力を込め目の前に火を出してみた。

 その火は今にも消えそうになるが目の前でふわふわと浮いている。

「おぉ、先ずは具現化に成功したな幸先はいいぞ」

「具現化?」

「具現化にも色々種類はあるがナギお前はもう一つ使っていただろ炎撃を飛ばしていたあれも一種の具現化だ」

 炎撃や盾を火で作るのは具現化というのか。俺は知らず知らずの内に炎撃という具現化をしていたのか。

「でも、守るにはまだまだだなこれじゃ一切りしただけで消えちまうな」

 確かに消えてしまう。今にも消えてしまいそうだあ、消えてしまった。

「ナギ、俺は盾と言ったがお前がイメージしやすい守る物の形や何か違う形をイメージしたら具現化しやすいかもな俺は釣りをしてくる進展があったら言いにこい」

 そう言い釣り竿を持ち鼻歌交じりに池へと向かって行った。

 この広いダンジョンで今いるのは俺と師匠だけかとても静かだこれはいい修行場所とはなるが上手く具現化を出来るだろうか?

 師匠は盾をイメージしていると言っていたが俺は何か違うのをイメージしてやってみるかそうだな丸とかにしてみよう。

 俺は丸をイメージして具現化してみた。結果は……

「まるでドーナツだな中が空洞だこりゃ攻撃がここを通ってくるな」

 火の強さはそこそこあると思うだが真ん中に穴が空いている。これは失敗だな。

「うーんやっぱり盾をイメージした方がいいのだろうかどうしよう」

 火……火でイメージしやすいのは火竜のブレスだろうかあれは凄かった。

 ん、あのブレスから俺達を守ったのは魔術師の防御魔法だった! あれをイメージしてみようコンタクトレンズみたいな形を。

「すーはー……」

 目を閉じるよし、集中出来てる後はあの形をイメージして火をコントロールするだけだ。

 火刀に再度力を込め目をゆっくり開け火刀を振る。

「出来てる……!」

 俺がイメージした通りの形で火は俺を守るように静かにそこにある。

「これって複数出来たりしないんだろうか? または2重3重と展開出来るんじゃないだろうか?」

 進展があったら来いと言っていたが試してみよう。

 俺の考えは可能だった。俺が火刀から放った火の盾は2重や3重にもなったし隣り同士に火の盾を作る事も出来た。

 師匠に報告兼実際に作った盾を見せる事にした。

「どうでしょうか? 師匠とは違いますが火の盾とそれから応用もしてみたんですが……」

「ナギ天才だな火の盾を作るだけじゃなく複数や2重にも展開するとは複数は俺にも考えついたが2重とは最早才能だな」

「因みにこの火の盾の事を俺は火の強さにもよるが普通の強さなら火盾更に威力を上げた盾を炎盾と呼んでいる」

「そんなに誉められると照れますねとりあえず火の盾を作る事は出来ましたし火盾と炎盾……分かりましたそれで次は何を教えてくれるんですか?」

「いや、ナギすまん……てっきり1週間ぐらいかかると思っていたから何も考えてない悪いな」

「えー……」

 師匠そこは考えてくれないと……でも、1週間かかると予定されていたのを初日から出来たのは嬉しい。

「ま、そうだなとりあえずは盾を教えたしどうだ実戦てのは?」

 師匠が釣り竿を置き腰にある火刀を抜く。

「実戦ですか分かりました実際に盾を使えなきゃ意味ないですもんねよろしくお願いします」

 俺も火刀を抜き構える。

「黒刀は使わないのか?」

「せっかく師匠から火刀を教えてもらってるので火刀で戦おうと思います」

「そうかま、好きなようにやるといいさ」

 師匠が突っ込んでくる俺はすぐさま火盾を展開し突進を防ぎ後ろに下がる。

「早速使えてるじゃねぇか流石は竜具使いの竜使い様だなおらっ」

 師匠が炎撃を飛ばしてくる俺はそれに合わせこちらも炎撃を飛ばす炎撃同士がぶつかった衝撃がこちらにも伝わってくる。

「けほけほっ誰からその二つ名聞いたんですか?」

「あの黒髪の魔術師ちゃんだよお前が気失ってる間に聞いたんだ」

「なるっほど!」

 今度は俺から炎撃を3度飛ばす。

「炎撃の威力大分高まってるなやはり火盾を使えるようになって火のコントロールが上手く出来たからか」

 師匠は喋りながら火盾を3重に展開し炎撃を防ぐ。

「早速使わせてもらったぜ」

「発案者より先に使わないでくださいよ」

「まぁ、いいじゃねぇかほらどんどん炎撃で攻撃するぞ」

 緑竜のブレスのように炎撃を飛ばしてくる師匠俺はそれに3重の火盾を展開し横に避ける。

「甘いな言っていなかったが放った炎撃はある程度コントロール出来るんだぞ」

 火盾で防ぎきれなかった炎撃が俺に向かってくる。すぐさま火盾を展開するが2つ炎撃がこちらに向かってくる。

 く、盾じゃ対処出来ないと思い炎撃を飛ばすが近過ぎて炎撃同士の衝撃で吹き飛ばされる。

「まだやれ……ますよ……」

 飛ばされた衝撃で背中を打ったが起き上がる。

「いや、ここまでだな」

 師匠が俺に火刀を突き付ける。またこれか……

「参りました」

「ナギ、中々良かったぞこれからは実戦を1日1回はやろう後は……釣りだな自分達の食料を調達するのも大事だ他は自由に修行しろ俺も気付いた事や教えれる事は教えていく」

「分かりました。今後もよろしくお願いします」

 こうして初めての師匠の修行の1日が終わり師匠に釣り竿を渡される……また釣りか……いや、食料は大事だそれに師匠との釣りをする時間は悪くない。

 ゆっくりとまったりとした時間が流れるこの時間。

火盾はかじゅんと読み炎盾はえんじゅん読みます。


感想などお待ちしてますのでお気軽にどうぞ

です!

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