第64話 40階の攻略
今、俺達はダンジョンの30階を駆け抜けていた。
「相変わらず量が多いな」
言いながら二刀流でオークを切る。
「数の暴力ですね」
「でも、急いで進むしかないな」
斬撃と炎撃を飛ばす。斬撃は数体倒せるが炎撃は辛うじて1体倒す程度にはなった。
俺は書いたメモも見て転移セーフゾーンの方へと走る。
「ナギそっちじゃないぞ」
3人と違う方を走っていた。
「あ、あれ書いたメモだとこっちって」
「そっちはただのセーフゾーンだ急げ」
「ごめん分かった」
すぐに戻り40階へと繋がっている転移セーフゾーンに着く。
「ナギ書いたメモを見せてくれ」
俺は息を整えながら書いたメモを手渡す。
「これは……ひどいな色々間違ってる」
「そんなに間違ってたか?」
ちゃんと書けたつもりだったがどうやら間違っていたみたいだ。
「ナギ悪いがそれは捨てろメモなら俺が取っているほら」
ユイのメモを見る詳細に書かれたメモがそこにはあった俺のと比べるのはお粗末過ぎる。
「僕のメモとはかなり違うな……」
そう言い自分で書いたメモを丸めてアイテムボックスの中に入れる。
「当たり前だお前達が戦っている間にしっかりメモを取ってるからな」
「知らなかったよ」
「知らなくても無理はないさ戦ってる間は戦いに集中するからな俺は基本戦わないからダンジョンのメモや回収出来る事はしようとな」
ユイは回収や整備が出来るじゃなく俺達が戦っている間メモを取っていたとは。
「凄いなユイ」
「あ、当たり前だこれぐらいはやらなきゃ……な」
何やら顔が赤い気がするが走ったからだろうか?
「40階のメモも取ってるか?」
「昨日、行けた所は取ってるぞ」
「皆さん40階に行きましょうか」
「あぁ、そうだな」
水晶に触れ40階へと転移する。
「また来たな40階」
「えぇ、作戦はどうしますか?」
「各個撃破でいこう相性が良い者がゴーレムを倒していこう」
「分かりました」
転移セーフゾーンを出て警戒しながら進んでいく。
辺りを良く見ると石の灰色だけじゃなく赤や青など色んな色でこのダンジョンは出来ていた。
進んだ所で青のゴーレムが出てきた。
「メグ、俺が火刀で倒す」
「分かりましたお願いします」
火刀を抜きゴーレムに炎撃を飛ばす。
炎で焼かれた青いゴーレムを胴体を焼かれ倒れる。
「水晶にならないって事はまだ生きてるのか」
「そうみたいですね」
まだ火刀の火力を調整が出来ていないのか黒刀みたく上手く扱えていないな。
「グルルル……」
「クロどうした敵がいるって? そりゃ目の前にいるが」
「グルルル」
クロの様子が変だな。
俺は止めをさしに青いゴーレムに近付き刀を突き刺す。
「グ……オォ……」
青いゴーレムは最後の声を上げ塊となって消えていった。
「50銅貨稼げたな」
言いつつユイが塊を拾いリュックへとしまう。
「そうだな……」
「グルルル」
「まだ敵がいるって?」
辺りを見るがゴーレムは見当たらない。クロの索敵に何か引っかかってはいるが見当たらないのだろうか?
「クロとりあえず進もう」
「ビャア……」
「2人も気を付けてくれどこかにゴーレムが隠れているのかもしれないクロの索敵には今まで何度も助けられたんだ」
「分かりました気を付けます」
「俺も後ろからも来てないか注意しよう」
その後は赤や青それに最初に会った灰色のゴーレムが進むと1体出てくるといった感じだった。
クロは時々唸っては俺に止められていた。
「メグこのダンジョンおかしくないか?」
「ナギさんも気付きましたか私も思ってました」
「30階と違い敵の数は少なく1体出ては進んでまた1体出ては進んでそれに行き止まりが多い」
今、俺達は結局最初の転移セーフゾーンに戻ってきていた。
「皆何か気付く事はないか?」
「いえ、私は特に……」
「俺もメモを取っているが特にないな」
んーやはり皆も気付く事はないか後気になっている事と言えば……
「クロが唸っているのが気になるな」
「俺も気になる事と言えばそれぐらいだな」
「クロさんの索敵能力に期待してもう一度周ってみましょう」
「そうしようか」
またダンジョン内を周る事にした。
ダンジョン内を周っていると赤いゴーレムが出てきた。
「メグ頼む」
「分かりました」
メグが「ウォーター」でゴーレムに幾つもの穴を開け倒す。
「やっぱり1体それも離れているから倒しやすいな」
「今思うとそれが怪しいですね」
「だな何かあるはずだ」
「グルルル」
またクロが唸っている。
「やはり何かあるな……」
クロが唸っている方を見てみる壁だ赤や青それに灰色だ。
「グルルル」
俺は、壁に近付き黒刀でトントンと突いてみるが特に変わりのない壁だな……。
「グルルルグォ」
クロが、壁に火を吐く。
すると壁が火を纏いながら動いた。
壁は、ただの壁じゃなくゴーレムだった。
「この壁ゴーレムだったのか」
ゴーレムが振りかぶり俺を殴ってくる。俺は黒刀で受けたが受け止め切れず後ろの壁に吹き飛ばされる。
「くっ背中が……」
更に後ろの壁も動き出し赤いゴーレムに羽交い締めにされる。
「ナギさん! ウォーター!」
ゴーレムの腕を1本弾き飛ばす。
「メグ助かった」
俺は空いた右手でゴーレムの顔に黒刀を突き刺す。怯んだゴーレムは俺は離す。
斬撃を飛ばし刻み倒す。
後ろを見るとクロとメグが応戦していた。灰色のゴーレムは魔法耐性が強く倒すまでには至っていなかった。
俺は、走りゴーレムに斬撃に飛ばし頭目掛けて力を込め全力で切りかかる。
ゴーレムは斬撃を負い怯み俺に真っ二つにされ塊となった。
「ナギさん背中大丈夫ですか?」
「やっぱり一撃が重かったな受け止めきれなかったよ」
「ナギそれより背中だ」
ユイが俺の服を捲り上げ背中の傷を見る。
「どうなってる?」
「かなり青くなってるな緑刀を貸してくれないか? 治したい」
俺は緑刀を手渡す。
「これは抜かなくてもいいのか?」
「あぁ、刀を傷口に当てるだけで治る」
ユイは言われた通り刀を傷口に当てる。傷が治っていくのが分かるどんどん痛みが引いていく。
「よし、治ったぞ」
服を元に戻し緑刀を手渡される。
緑刀をホルダーにしまい直す。
「ユイありがとう助かったよ」
「何、傷を負った仲間を助けるのは当然だ」
「2人とも壁を見てください!」
前を見ると転移セーフゾーンがあった。
「そうかこのダンジョンの壁は、ただの壁じゃなくゴーレムの壁だったんだそれでクロが反応していたんだ」
「クロ良くやったお前のおかげで次に進める」
ユイがクロを撫でる。
俺達は転移セーフゾーンに向かった。
「とりあえず一休みしよう」
「そうですねユイ飲み物をお願いします」
「分かった」
少し休憩を取った。
クロのおかげでこのダンジョンの仕組みに気付く事が出来た。
「クロ助かった」
「ビャビャア」
「よし、50階に行こう」
「はい!」
「準備は大丈夫か?」
「ビャア」
4人は水晶に触れ50階へと転移した。




