第62話 初ダンジョン 肆 ゴーレム
62話です。
お読みください。
ゴーレムへと近付き火刀に火を纏わせ炎撃を飛ばす。
石のゴーレムには相性が悪いみたく燃えてはいるが倒れる気配はなく燃えながらこちらに向かってくる。
「そのゴーレムに火は相性悪いみたいですね」
メグの声がかかる。
「どうやらそうみたいだななら……」
黒刀の斬撃を飛ばす。ゴーレムは斜めに切れ目が入る。
「どうやらナギの黒刀は効くみたいだな」
俺はユイの呟きを聞き更に斬撃を飛ばしゴーレムを刻み倒した。
「物理攻撃に弱いのでしょうか?」
3人がセーフゾーンから出てくる。
「かもしれないなそうなるとメグは、この階大分不利になりそうだな」
「そうかもしれませんね……魔法の耐性が高い可能性がありますね」
「火刀の火でさえ倒しきれないのか40階からは1体1体が強いみたいだな」
「どうする? 一旦戻るか?」
「戻るのもいいと思いますがもう少し進んで見ましょう」
「分かった」
俺達は更に進む事にした。
「ビャ」
クロの声が聞こえた方をじっと見る。
するとまたゴーレムが出てきた今度は赤いゴーレムだ。
「赤いゴーレムだ」
「あぁ、赤いな赤い敵には火が効かないと聞いた。また黒刀でやるしかないか」
「ナギさん待ってください。私に試したい事があります」
「ん、分かった」
メグが杖を前に突き出し
「ウォーター!」
杖から水が噴射され赤いゴーレムの体に穴を開ける。
「おぉ、メグ凄いぞ効いてる!」
「やはり相性がいいみたいですね赤い敵には水が効きますね」
その後は簡単だったこちらにゆっくり近付いてくる赤いゴーレムをウォーターで倒すだけの作業となった。
「30階までのダンジョンと違って相性を考えないと攻略出来ないみたいだな」
ユイが話す。
「そうだなでも、いいパーティーじゃないか石のゴーレムには俺が赤いゴーレムにはメグの魔法倒せない敵じゃないオークと違って沢山出てくるわけじゃないし」
「ナギでも、油断はするな数が少ないって事は1体が強いって事だろう殴られたら骨折とかでもするんじゃないか?」
「そうか一撃が重い可能性はあるな気を付けるよ」
「ナギさん今日はこの辺で一旦戻りませんか?」
「そうだな完全に出てくる敵を把握出来たわけではないがどんな種類が出てくるかは分かった帰りもまたあのオークの道を通るし戻ろうか」
「そうしよう」
「ビャァ」
俺達は来た道を戻り30階のオーク達を走りながら蹴散らし回収出来る分だけ塊を回収し20階10階1階へと戻って来ていた。
「急いで戻って来て疲れたな」
「ユイでも、良く走りながら回収出来たな」
「逃げながらも回収するのが俺の仕事でもあるからな」
ユイの回収技術は何とも手際が良かった。
俺達に遅れず回収しながら付いてきていた。
「それにしても毎回このイモムシの道を通るのは嫌だな」
またイモムシを無表情で切りながら呟く。
「行った階からすぐに戻って来れたら便利なんだがな」
「そうですねー」
その後はただイモムシが出て来ただけなので特に何事も無くダンジョンの入り口へと戻って来れた。
「おかえりですにゃリーダーのナギさんは手を出してほしいにゃ」
ダンジョンの側の受付の猫耳さんに手を出してくれと言われる。
「ナギさんどちらの手でも大丈夫ですよ」
俺は左手を差し出す。
「少し待ってにゃ」
猫耳の子が手を翳すと俺の左手から40という数字が浮かび上がり猫耳はそれを掴み口へと運び飲み込む。
「ふむふむなるほどにゃ40階まで行ってゴーレムを倒したのかにゃ」
「俺達がダンジョンで何をしてきたか分かるんですか?」
「リーダーがした行動や見た事が分かるにゃ一応他の仲間の行動も分かるが緊急な時以外はほとんど見ないにゃ」
そんな事も猫耳さんは出来るのか。
「それではお疲れ様でしたにゃ換金はギルドでお願いしますにゃ」
「分かりました」
俺達は、ギルドに戻り換金をしてお互いに相談し単純に半分を取り分とした。
「ナギさんクロさん今日はありがとうございましたお2人のおかげで40階まで進む事が出来ました」
「俺からも礼を言っておこう俺達だけでは30階までしか行けなかったからな」
「ユイがそんなに素直だと逆に怪しいな」
「お前、人が素直にすればそれかっ」
ユイが俺の腹を殴ってくる。こんなちっこいのに殴られても痛く……痛……痛てぇよ!
「ユイごめん僕が悪かったそれとドワーフの力強さが分かったよ……」
「全くこのバカが」
クロそんな目で俺も見るなお前の相棒が殴られたんだぞ……。
「2人も大分仲良くなってくれて良かったです」
「仲良くねぇよ」
「腹が痛てぇよ……」
「ま、まぁ、仲良しですよそれでは私達は今日の攻略について話すので宿に帰りますね明日はギルドで待ち合わせしましょう宿で朝食を食べたら居ますので」
「あぁ、僕達も宿に帰るよ今日はありがとう」
「それではまた明日」
「また明日な」
「明日もよろしくね」
「ビャビャア」
クロが翼をバタバタさせる。
メグとユイと別れた。
「僕達も宿に帰ろうか」
「ビャ」
そうして宿に戻り用意された晩ご飯を食べた。
因みに肉が出なかったのでクロから奪えなかった。
部屋に入り荷物を下ろし二つのベットでそれぞれ寝た。
俺は強くなれてるだろうか……
ドワーフのパワーで殴られたナギは
大丈夫でしょうか……




