第59話 初ダンジョン 壱 最初の敵
59話です。
お読みください。
ダンジョンの中は土で出来ていた。
外見は石やレンガで出来ていたのに中は土とはダンジョンの中は不思議空間だな。
俺は、ダンジョンの壁を触ってみる。うん、土だ。
「外見と中違うの驚きますよね私達も最初来た時は驚きました」
やっぱり2人も思ったか。
「2人はどこまでダンジョンを攻略しているんだ?」
「俺達は、30階までだな」
「へー30階か大分進んでるんじゃないか?」
「ここのダンジョンは60階まであると言われています。ギルドの受付に張り出されていたボードに50階まで到達したパーティーがあるのでそこから先は未だ誰も到達した事がない領域となっていますね」
「1階はどんなモンスターが出て来るんだ?」
「1階は……あ、出てきましたよ」
メグが指を指した方向を見るとこちらに頑張って少し大きいイモムシが近付いてきていた。
「あれが、ここの出てくるモンスターか?」
「そうだキモいよな」
そんな正直に言わなくてもまぁ、確かに虫は好きではないしその虫が更に大きくなって出てきたのは少し驚いたが弱そうだな……
「一応聞くがこいつは強いのか?」
「いや」
ユイがそう言いながら剣で切る。
「見ての通り動きも遅いし雑魚だそれにこいつらはモンスターのくせに弱すぎて水晶を落とさないやつさえいる」
ユイの言う通りモンスターは散ったが欠片を落としていない。
「本当だ欠片を落とさないなこれはダンジョン特有なのか? ダンジョン以外のモンスターも弱かったら落とさないのか?」
「完全に分かってはいませんが少なくとも私達がダンジョン以外で戦ってきたモンスターは皆水晶を落としていましたねダンジョン特有かもしれません」
なるほど俺達が戦ってきたモンスター……ってウルフと熊とかだったなウルフもそこそこ強かったから欠片を落としていたのか。
「それにしてもダンジョンは面倒だなこの弱いイモムシ達を蹴散らしながら30階以上も進まなきゃ行けないのか……」
2人が呆れたようにこちらを見ていた。
「あれ、何か変な事でも言ったかな?」
「ナギお前本当にダンジョンについて知らないんだな」
そんな憐れむような目でこっちを見ないでくれ。
「言っただろこの町にはダンジョンがあるから来たってダンジョンは初めてなんだ」
「にしてももっと情報とか集めなかったんですか?」
「いや、ある程度は聞いたし行ったら何とかなるかなって……それに力を早く付けたかったから」
「ナギ強くなってどうするんだ?」
怪しげな目でこちらを見てくるユイ。ユイには竜具を集めているとまだ思われているのかもしれないな。
「火竜の一件で力不足を感じたんだ犠牲を出さずに守りたかったでも、力が足りなかったんだ僕もクロもだからもっと力を付けて皆を守りたいんだ。それにアルグラウスにルルっていう女の子の家族がいるんだその子は元々奴隷だったんけどとても良い子で本当は一緒に旅をしたかったけど僕達の力が足りないからアルグラウスで待っていてくれているんだ」
「ナギそんな理由があったんだな強く……なれるといいな」
これで少しは疑いも晴れただろうか。
「ナギさん安心してくださいダンジョンにはセーフゾーンが何ヶ所あってその内の一つに水晶の塊が浮いてあってそれに触れると10階毎に上に上がっていけるんです後は普通に階段があるのでそこを登れば2階へと上がれます」
「親切だなその水晶は。セーフゾーンも初めて聞いたんだけど、どういう所なんだ?」
「簡単に上に上がりたい時は確かに便利ですねただ油断しないでください。ダンジョンでは1階上がっただけでモンスターの強さが急に上がる所もあるんです。水晶を使って上に行った階でモンスターに合いセーフゾーンにも行けず殺される何て事もあるんですよ」
「ごめん簡単に考えていたよここはモンスターが沢山出てくるダンジョンだったな安易に考えて、ごめん」
「いえ、分かって頂けたなら結構です。それからセーフゾーンというのはある一定の範囲内ならモンスターの攻撃や侵入を阻む事の出来る場所ですそこで休憩なども出来ます」
セーフゾーンか休めるのは便利だな傷を負ってもそこで安心に緑刀で癒す事が出来る。
「ダンジョンの構造とかは分かったよ。これからどうする?」
「ナギさんなら私達よりも強いと思うので一気に30階まで上がって大丈夫そうならそこより上を目指しませんか?」
「分かった30階にはどんなモンスターが出てくるんだ?」
「30階には武器を持った鬼いわゆるオークが出てきますねオークは10階あたりでも出てきますが大きさが違い剣を持っています」
「そのオークは強いのか?」
「強さもそこそこですがそれよりも量が多いんです私達2人では捌ききれず他の仲間を探そうってユイと話していた所にギルドにナギさんが来たんです」
「そうか、なら今は4人いるから大丈夫だろう。変なやつらに絡まれて不幸な旅だと思っていたけどタイミング良かったんだな」
「それに竜についても知っていて竜具の刀を3本も持ってるなんて冒険者初めて会ったよ」
何やらユイの視線が痛い……
「それと戦闘に入った時ナギさんとクロさんが前衛で私とユイが後衛でよろしいですか?」
「そうだなメグは魔術師だし後衛で援護してもらった方がいいしユイは安全な所で回収を頼むよ」
「分かりましたー」
「まともな前衛が出来てこれで俺も楽が出来るな」
「ユイちゃんと回収はしてくれよ」
「勿論回収はするさ今まで俺も戦っていたんだ。全く俺は、基本戦いはしないんだ力はあるが装備の整備を主にやっているんでな」
そうだったのか苦労してたんだなの割には……
「でも、さっきイモムシ倒してたよな?」
「だってあいつキモいだろ? 俺は虫が嫌いなんだだから殺した」
「あ、そう……そうなんだうん、分かったよ」
無表情にキモいだ殺したと言われると何だか……怖いな……。
「とりあえず水晶のとこまで行きましょうか」
「あぁ、案内頼むよよろしく」
「俺がここは案内する」
その後のユイは怖かった。出てきたイモムシを剣で切り案内出てきては切りの繰り返しそして無表情。
ユイの顔が可愛い上に余計怖い怒らせると絶対にダメなタイプな人だ。
でも、前世だとそれがご褒美だったりする層もいるっていや何言ってるんだここはダンジョンだ集中しろ集中。
「着いたぞここが1階の水晶があるセーフゾーンだ」
セーフゾーンの辺りは何やら淡く光っているこの光っている所がセーフゾーンとダンジョンの境か気を付けないとな。
セーフゾーンの中に入り水晶に近付く。
「セーフゾーンまで着いたなこれに触れればいいんだっけ?」
「はいそうです。セーフゾーンに皆で触れるか上に行く者が仲間の服や体の一部を触れて1人が水晶に触るとみんなで行けますよセーフゾーンに人数が多い時はそのやり方で皆で上に上がったりするんです」
「実際にやれば分かるだろ」
ユイが水晶に触れる。その瞬間ユイが居なくなる。
「瞬間移動か」
「転移ですよ転移! ナギさんとクロさんも早く触って上に行きましょう」
俺とクロは手を伸ばし水晶に触れる。
その瞬間、視界が眩しく目を閉じた。
38、39件目にブックマークしてくれた方
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今日は沢山の方がブックマークしてくれて
とても嬉しいです!
嬉しくて頑張って59話書きました!
それから活動報告に新しく記事を書いたので
読んでください。




