第56話 酒場前編
大変お待たせしました。
56話です。
結構長めになりましたがどうぞ!
大通りから外れた小道を行った酒場へと入る。
「ここが酒場かい?」
「はい! そうですよく来るんです。ここのマスターはとても優しい方なんですよ」
そう言い扉を開ける。
中は落ち着いた雰囲気の店内だ。
「落ち着いた雰囲気の良い内装だね」
「落ち着いてるのは店内だけじゃないですよね? マスター! いつもの4つお願いします」
ダンディーな白髪な男のマスターが頷く。
「さぁさぁ、ここは奢りますので好きなの頼んでください!」
随分と羽振りがいいな逆に怪しいぐらいだ。それだけ仲間にさせたいのかそれとも竜の事について聞きたいのか……
「まぁ、とりあえず頼ませてもらうよさっきので少し疲れたんでね」
「どうぞどうぞ遠慮なく!」
メニュー表に目を通す。色々な料理やお酒があるんだな分からない料理名などもある。
お酒にはあまり詳しくない前世で飲んでいたのは軽めのお酒だったからなぁ……
ここは無難に……
「鳥の唐揚げとこの麻婆豆腐? を頼んでもいいかい?」
「分かりました! ここの唐揚げ美味しいんですよ麻婆豆腐は絶品です!」
「うちの店はどれも美味いぞ……はい、いつもの」
マスターからいつものと言って何やらシュワシュワとした金色の飲み物がやってきた。
これはまさかび、ビールでは? ビールは苦くて飲めないんだどうしよというかクロにお酒を飲ませてもいいのか。
「マスターさんこの飲み物はまさかビールですか?」
「さんは付けなくていい。ビールじゃないうち自慢のジンジャエールだ。炭酸が効いていて料理にも合うぞで、何を頼むんだ?」
良かったビールじゃなくてジンジャーエールか炭酸系の飲み物は好きだ。
「ま、マスター鳥の唐揚げにこの麻婆豆腐をえーとメグとユイも食べる?」
「私も食べます! ユイも食べるよね?」
「あぁ、同じ物を1つずつ頼む」
「それじゃあ、マスター鳥の唐揚げと麻婆豆腐をそれぞれ2つずつお願いします」
「少し待っててくれすぐ作る」
店内はまだちらほらとしか客がいないのですぐ料理が出来そうだな。
「ではでは、それじゃあナギさんとクロさんに出会えた事にカンパーイ!」
メグ、テンション高いな……
「か、乾杯……」
「乾杯」
「ビャ」
ジンジャーエールを飲む。あーこの喉を炭酸が通っていく感じ懐かしいなぁ……。
美味いなこれに唐揚げの組み合わせは最高だろうな。
クロはお皿に入っているジンジャーエールを不思議そうに飲んでいる。
今まで炭酸とか飲んだ事無かったし新食感? に驚いているんだろうか。
それにしても初めて来た客それも竜に飲みやすい用グラスじゃなくお皿に注いでくれるあたりこのマスター……出来る……。
「どうですか? ここのジンジャーエール!」
「あぁ、美味いよ料理が待ち遠しいな」
「ですよねですよね! 良かった気に入って貰えて!」
まるで自分の事のように喜ぶメグ。ユイは結構飲んでいてもう半分ほど無くなっていた。
「2人はここに良く来るの?」
「ダンジョン帰りにここでジンジャーエールと料理で1杯ってのが俺達の楽しみだな」
つまり2人は常連か。
そんな話しをしているとマスターが料理を運んで来てくれる。
「鳥の唐揚げに麻婆豆腐お待ち熱いから気を付けて食えよそれと取り皿だ」
必要最低限な事を言いつつも気使いをしてくれるマスターやはり……出来る!
「来ましたね! 早速頂きましょう!」
「マスターもう一杯同じのを」
ユイがジンジャーエールを頼む。
「あぁ、分かったすぐ持っていく」
美味そうだ……この唐揚げからは揚げたての証拠の湯気が上がっている。麻婆豆腐も美味そうだな。
「いただきます」
「いっただきまーす!」
「いただきます。」
「ビャア」
唐揚げをふーふーっと冷ましクロに箸で渡す。
「熱いから気を付けろよ」
「ビャ」
さて、俺も頂きますか。
唐揚げを一口齧る。くーっ美味いパリパリの外側に中からはジューシーな肉汁が溢れ出す。
鳥の唐揚げは何でこんなに美味いんだろうな白いご飯が欲しくなるな。
さて、麻婆豆腐も頂こうか。
スプーンで麻婆豆腐を掬い食べる。このピリッと来る辛さそこに豆腐の甘さがやって来る丁度良いバランスだ。
マスター最高です。心の中で呟く。
「ユイ、ジンジャーエールだ」
マスターがおかわりしたユイの飲み物を持ってくる。
「どうも」
無表情でお礼を言うユイ。
「そこの2人は新しい仲間か?」
「になる予定の方達でナギさんとクロさんです」
おいまだ分からないぞ。
「ナギです隣りの黒竜はクロですマスターよろしくお願いします」
「ナギにクロよろしくゆっくりしてきな」
マスターに挨拶をして俺は唐揚げ2個麻婆豆腐を半分ほど掬い取り皿によそいクロが座っている床へと置く。
「ビャビャア」
「礼なんて言わなくてもいいよ当たり前の事だし麻婆豆腐は少し辛いが美味いぞ」
麻婆豆腐を食べるクロこちらも今まで食べた事のない味に不思議な顔をしながらも食べていた。
「それじゃあ、ここの料理にも舌づつみを打った所で本題へと入りますか」
そうだったここに来たのは話しをするためだった。美味い料理が出てくる店を紹介されたわけじゃない。
「ナギさん竜の事について少しでも話してはくれませんか?」
さっきまでとは違うな。真具や竜の事か……
「正直に言って2人を完全に信用したわけじゃないまず話すにしてもなぜ竜の事を知りたいのかそれを話してくれないか? それで竜の事について話すか決めたい」
「分かった俺が話そう」
「簡潔に言おう俺達は竜に救われただから竜について知りたい」
ん……? それだけか? あまりにも簡潔すぎるぞ。
「ユイそれだけじゃ分かりませんよナギさんすみません」
「私達は元々奴隷だったんです私は稼ぐためにモンスターを狩りユイはその水晶を集め主人達の武器の整備、調整などをしていました」
この2人は元々奴隷だったのか。
「そんな私達はまだ使えたのかましな生活をしていましたが奴隷は奴隷です自由ではありません」
「そんな時あるモンスターの情報を掴みそのモンスターを討伐に奴隷達と主人で行ったんです強いモンスターと聞いていて奴隷と主人総出でそのモンスターが済む巣へと入っていくとそこは竜の巣だったんす」
竜の巣……
「何色の竜が居たんだ?」
「そこに居たのは白い綺麗な竜でした。ですが討伐を命令されていた私達は戦いました。でも、竜には勝てずもう魔力も切れ後は死を待つのみでした私は目を閉じ覚悟を決めました。その時後ろから悲鳴が聞こえたんです。後ろを見ると主人全員居なくなっており残っていたのは服だけでした。私達は何が起こったのか分からずいるとその竜が喋ったんです」
「これでお前達は自由ださっさとここから立ち去れと」
竜が人間の関係を理解していて奴隷の主だけを殺したのか?
それに喋った。元の緑竜さんと同じほどの年月を生きているのだろうか。
「俺達は、その白い竜のおかげで自由になれた。竜に助けられたんだ竜に言われたまま俺達は去った後日ユイと2人でその巣へと戻った感謝の言葉一つも言えず立ち去ってしまったからなだが、巣へと行くとその白い竜はもう居なかった」
「なるほど2人はその白い竜を探しながら竜についての情報を集めているって所か」
「あぁ、そうだ」
なるほど竜具欲しさに竜を探しているわけじゃないのか最初のメグの反応から少し気になっていたがそれは竜について知れると思ったからか。
「2人の事情は分かったもう一つ質問いいか?」
「どうぞ」
「2人はなぜこの町それもダンジョンにいるんだ? ここのダンジョンに何がある?」
「それはこのダンジ」
「ナギこちらもお前を完全に信用しているわけじゃないそれ以上は」
「ユイ! 話させてこの人ナギさんは信用出来る……と思う」
「ちっ仕方ないメグがそこまで言うなら」
「ここのダンジョンには噂があるんです……竜がいるって」
竜だとこの町のダンジョンには竜がいるのか……
この後活動報告に編集の進み具合など
書きたいと思います。
気になる方はそちらもお読みください。




