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第30話 出発の前日 前編

出発の前日のお話しになります。

1話に納めるつもりが前編後編と別れました。


戦闘もあります。

 あれから3日が経った。

 といっても兵舎にも顔を出してはいたが主に、ルルの側にいるようにしていた。なぜなら、明日出発する事になっているからだ。

 明日からは、俺とクロの二人旅に戻る。ルルはここでシルの元で一緒にこの王国で暮らす事になっている。

 ルルと過ごした日々は決して長くはなかったがとても楽しかった。

「ルル広場に行って牛串と銅像を見に行こうか」

「うんわかった。シル先生また明日」

「はーい。今日もよく頑張りましたっナギ様他に欲しい本などはありませんか?あればまたご用意しておきますが……」

「いえ、図鑑と世界地図の本も頂いたのでこれで充分です後は実際に見て現地の人に聞いたりして何とかしてみます」

「そうですかぁ……私に、出来る事はもうなさそうですね……急に必要な物があった時は言ってくださいね。ナギ様が、言う物ならご用意致しますよ」

「シルさんありがとうございます。もし、必要な物が出来た時はよろしくお願いします」

「それじゃあ失礼します」

「明日……お見送りしますね……!」

「はい!」

 書斎を出て城門正面の噴水までくる。

「ルル、ここの噴水覚えてるかクロが水を飲もうとしたんだぞ」

「覚えてるよナギが止めたよね」

「ビュウゥゥ」

 クロは少ししょげている。

この噴水も思い出の一つだ。

「あ、改めてルルもいるし兵舎に顔出しに行こうまだ時間はあるし」

「うん、わかった」

「ねぇ、ナギわたしクロに乗ってみたいんだけどいいかな?」

「あぁ、いいと思うぞな、クロ?」

「ビャア!」

 クロが、しゃがみルルを乗せ小走りに走り出す。

「おーいクロ ルル勝手に行くなよー」

 追いかけながら思う。

 今この瞬間がずっと続けばいいと。


「ギル教官こんにちは」

「おぉ、ナギにルルちゃんにクロ君かこんにちは今日は……明日、出発だから挨拶って所か」

「はい、改めて挨拶しようと思ってギル教官今日までありがとうございました。ルルに対しても優しい対応会った時から凄く嬉しかったです」

「こんなに可愛いくていい子なんだ一目見ただけで分かるさナギと過ごしたおかげだろうなルルちゃん良い人と会えて良かったな」

「うん、ナギは良い人だよ会った時から優しかったの!」

「そうかそうかクロ君も元気でな! ナギを支えてやってくれよクロ君ナギは、しっかりしてるが無茶な事にも首を突っ込むみたいだ勇敢でもあるがな火竜の時も真っ先に突っ込んで行ったからな」

「いや、あれは俺が行かないとって……」

「ハハ、分かってるさナギがいたからこそみんなも勇気付けられ行動出来たんだからな」

 すぐ行動出来たのは俺のおかげじゃないクロのおかげだそれにクロが居たから火竜を討伐する事が出来たんだ。

 そう、俺だけじゃない相棒が居たからだ。

「クロが……相棒のおかげです。前にも似た状況があった時真っ先に行動したのはクロだったんですよ。だからこそ火竜の時は俺が動かなきゃって思って……」

「そうだったのか2人はいいコンビだな明日からも元気でな!」

「はい! ありがとうございました。マルク達にも挨拶しに行ってきます。お世話になりました」

 ギル教官、本当にお世話になりました。

 あなたの優しさがとても心に染みました。

 さて切り替えてマルク達にも挨拶だ

「よ! マルク! ちゃんと訓練してるか」

「ナギさん! 勿論ちゃんと訓練してますよ! 火竜の一件以降より気合い入ってますからね」

「そうかちゃんと訓練してるなら何よりだ! マルク俺達明日出発する事にしたよ」

「明日ですか遂にって感じですね……寂しくなりますね懐かしいですよここでナギさんと模擬戦したの」

 確かにここで竹刀で模擬戦をしたよな懐かしいマルクなら強い兵士になれるだろう。

 マルクは火竜との戦いで逃げずに戦ったぐらいだからな。

「ナギさん最後に実戦形式で戦ってくれませんか? 勿論竜具を使っても構いませんよ」

「やるか! 手加減しないぞ」

 俺は黒刀と火刀を抜き構える。

「手加減しないのは分かってましたが火刀もですか……本気じゃないですか……ナギさん行きますよ……!」

 マルクが模擬戦同様突っ込んでくる戦い方は変わらずか。

 黒刀でマルクの剣を受け止める。左手に持っている火刀に力を込め火を纏わせマルクに切りかかるが避ける。

「おっとキムさんから火刀の能力は聞いてますよ! 剣で受け止めてもその剣を受けると僕の剣なんて溶けてしまいますからね」

 どうやらこちらの能力はバレているみたいだな。

「マルク避けてるだけじゃ勝てないぞ来ないならこっちから行くぞ」

 火刀と黒刀の持っている手を逆にするやはり利き手の方が力を込めやすいな。

「火力が上がった……! まだ何か隠してそうですね……でも、負けませんよ!」

 俺は、突進し右手の火刀で切りかかる、左手と違い利き手の刀のスピードには流石に避けきれないみたいで剣で受けたその瞬間剣が溶けだし半分に溶けた。

「これが、火刀の力だそしてこれが、黒刀の能力だ!」

 剣が溶けて動揺した所を左手の黒刀で切る。

「切られた……」

「言ってなかったな」

 俺はそう言い火刀と黒刀をしまう。

「黒刀の能力は物質透過だ」

 刀を収めた瞬間マルクの鎧がななめに切れて壊れ落ちた。

「流石ナギさんですね……でも、ズルいですよその黒刀本物なんて聞いてないです」

「そりゃそうさ言ってないからな大事なやつにしか教えてないんだ」

「ナギさん……」

 マルクは半分溶けた剣を鞘に収める。

「やっぱり、強いや強すぎる……ナギさん戻ってきたらまた戦ってください」

「あぁ、もちろん」

 握手をしまた戦うと誓った。

 マルク、俺も強くなるお前も強くなれよ。

あと一つか二つ投稿して今日の分は

終わりにして明日出掛ける予定なので

明日の予約投稿分を書こうと思います。


予約投稿便利ですね。

ただ使った事がないので間違わないように

しないと……

予約投稿分希望時間あればある程度

考慮しますのでお伝えください。

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